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2017年08月20日

バブル期マツダの今じゃ考えられないクルマづくり

バブル期マツダの今じゃ考えられないクルマづくり



前回のブログにて

マツダはアテンザを境に変わったという話をしましたが

バブル期前後のマツダのクルマづくりって本当に面白いと思っています。

その最たるものが 『ペルソナ』 ですね やっぱり。



ペルソナと言えば先日mazda sashless saloon 1st. session でお伴させて頂いた

二人の御大に語っていただくのが筋とは心得ておりますが

その上澄みだけでも少し語らせて頂きたくご了承ください。



引用元は 愛読誌である マツダ技報 からです。

マツダファンにおいてもあまり知られていないようですので紹介しておきます。

ここでは1983年以降 毎年マツダがリリースしている技術報告がダウンロードできます。



私の自宅PCのデスクトップにある「マツダ技報」フォルダには

全ての資料がダウンロードされておりまして、暇さえあれば愛読している次第です(^^♪



で、本題はこの1989年度版ですね。

15ページの「新型ペルソナのデザインについて」 青柳さんが熱く語っておられます。



見どころをいくつか抜粋していきますと・・・


『一人のユーザーのために
 そしてインテリアのうんと良いクルマに相応しい女性像が欲しいと考えた』

『スタッフ各自がイメージした女性タレントの名前を挙げたが決定に至らず
 すると一人のスタッフが街に出て夕方分厚い本を抱え何やら自信ありげに戻ってきた』

『それはスクリーン女優ばかりを特集したもので、そこでピタッと目にとまったその女優こそ
イングリッド・バーグマン であった』





『イメージの中では彼女は誰かの妻なのであった』

『そして我々は彼女のためにクルマを創り、夫は彼女のためにペルソナを買ってあげるのである』

『彼女のためにアイデアを生み、ペルソナに相応しいものかという判断は彼女がするのである』




ここまででも凄くないですか、この世界。

青柳さんをはじめとするスタッフの思いはさらにエスカレートしていきます。


『こんな女性がタバコを吸うわけがない! 似合わない!』

『例え夫が喫煙者でもこんな美人の妻に煙はおろかタバコの嫌な臭いがするクルマに乗せるわけがない』


ペルソナに灰皿が標準設定されなかったのにはこういう背景があったのです。


『彼女はガラクタを積み込んでおくような生活ぶりではない』

『脚をゆったりと美しいポーズに組めなくてはいけない』

『そこでグローブボックスは無くし、車検証などはドライバーズシートの裏など目に入らない場所とした』



ダブクラさんのペルソナのシート裏を撮らせていただいた写真です。



シートバックポケットは運転席助手席両方に備わりますが

運転席裏のそれは車検証が見えないように蓋がついているのです。

こんな感じで美しい妻が綺麗に脚を組むためなんです 無くてもしょうがないのです(^^)




『美しい女性を飾るウインドに、ピラーレスのクルマに見られる天井からぶら下がるベルトは絶対にいただけない』

ということから、前席用ショルダーベルトはリアドアに内蔵された凝った造りを採用しています




オプション設定ですが、開放的なウインドオープニングを引き立たせる2トーンがお洒落ですね





というような拘りから生まれたインテリアは、

狙い通りアールデコ建築のリビングルームを実現してますね



クッション形状の後席アームレストがたまりません。






これらを承認する当時の経営陣って
 ちょっと凄くないですかね?


例えば灰皿レスについても、今とは違って喫煙者の多い時代

経営陣の多くも愛煙家が多かったはずなのに、灰皿レスを承認してしまうんですよねぇ。。。

青柳さんをはじめとした熱狂的なエンジニアの説明に、

ついうっかりイングリッド・バーグマンの世界に引きこまれてしまって

「確かにそのとおりじゃ。灰皿なんて似合わん似合わん」「ほうじゃほうじゃ、無いほうがええわ!」

「グローブボックス? そがぁなもんいるか! 組んだ脚先のヒールに傷が付いたらどうするんね!」

っていう感じだったのでしょうかね(^^)


リアドア内蔵のシートベルトなんて前代未聞ですし、相当なコスト増を招いたはず

それなのに

「青柳があぁ言っとってじゃ。なんとかモノにしてくれんかのう。カネならなんとかするけぇ」

みたいな(^^)



こういった背景を知れば知るほどペルソナの魅力に引き込まれてしまいますし

当時のマツダを愛してしまう所以なのですよ。




マツダ技報では、他にもシャシーチューニングやエンジンマウントなど内外装以外の領域においても

それぞれのエンジニアが 「ペルソナに相応しいチューニング」を施しています。


まだ見ていないマツダファンは一見の価値ありですよ









ブログ一覧 | 雑談 | クルマ
Posted at 2017/08/20 14:42:41

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この記事へのコメント

2017/08/20 17:25:59
こんばんは<(_ _)>

現在のマツダも自分たちが想い描く車造りを目指していると思っていましたが、今よりも四半世紀前頃には、既にそういった思想を持って車造りが行われていたのですね( ´∀`)
マツダの開発の人達は妥協をしない職人気質の方が多いからこそ、ペルソナのような優しさを感じさせてくれるサルーンが生まれたのでしょうね。
ペルソナは当時は世間からは異端に思われたかもしませんが、今の時代のセダンを含めた車には無い癒しと優しさの空間が広がっているセダンだと思います。
後部ドアから伸びる前席のシートベルトは後継モデルのアンフィニMS-8の他にRX-8もでしたね。
最近、コンパクトクラスや軽自動車に復権しつつあるツートーンもペルソナのようなツートーンならば、現在のセダンにもお洒落で似合う気がするのは私だけでしょうか?
コメントへの返答
2017/08/20 20:19:24
こんばんは♪

開発者の思い入れがクルマから滲み出ているという点では、今のマツダ車も変わらないと思いますが、当時の思い入れていうのがちょっと尋常でないところが面白いと思っています。
だって、誰が聞いても売れそうに思えないこだわりですからね。
でも現代マツダとの共通点は「わかる人にだけ伝わればいいんです」ってところでしょうか。

おっしゃる通り、現代のサルーンが失ってしまった「優しさを感じるサルーン」ですね。
こういうクルマづくりは今のマツダとは真反対なのですよねぇ。。。
だからこそどうしても昔のマツダについつい目が行ってしまいます。
あのツートーン ちょっと前のシトロエンあたりが使ってませんでしたっけ?
時代が早すぎたのでしょう。
2017/08/20 18:27:23
マツダ技報の情報ありがとうございます。
まさか今、30年前のルーチェの記事を読めるとは思いませんでした。

まだ流し読みしか出来ていませんが、開発の想いを知ることが出来て、愛着がますます湧く想いです。
今のマツダからは忘れ去られる存在となって来ましたが、昔の想いを引き継ぎ大事に維持して行こうと思います。

アテンザ以降でマツダは変わりましたが、しっかりとした車づくりのコンセプトは変わっていないと思います。
でも車への愛着の面ではどうなんでしょうか?
今のマツダは(どこのメーカーもですが)消耗品的な扱いのような気がします。
コメントへの返答
2017/08/20 20:26:31
こんばんは♪

kobaさんのお役に立てて光栄です(^^)/
いいでしょ~マツダ技報
私も初代、二代目センティアの記事は穴が開くほど何度も読んでますよ。
HCの記事もイイですよねぇ~ 力入ってますよルーチェ。
ちょっと厚手のしっかりした用紙に印刷して、いつでもどこでも読めるように携帯しておきましょう(^^)

アテンザ以前はなんだか好き放題やってた感がありますが(笑)、アテンザ以降はしっかりしたクルマ作りしてますよねぇ
でもクルマって機能や性能だけでは語れない、もっともっと感性の面に重きをおかないと今に家電のようなクルマばかりになってしまいそうですね。
ルーチェもセンティアも愛着もって大事にしていきましょう!
2017/08/20 19:00:08
アテンザが転換点であるように、ペルソナもまたバブル期の5家時代への転換点に思えたりします。

80年代の特に中盤以降、どちらかと言えば理詰めのクルマ作りをしていたマツダでしたが、ペルソナを契機に感性重視の方向に大きく舵を切ったように映るのです。前年登場のエチュードにもその端緒は見出せますが、やはりペルソナ以降なのかなと。

感性側に振ったクルマ作りって、バブル期の他社にも数台思い浮かぶところでありまして、ペルソナが提示した世界観はその先駆けである一方でやや早過ぎたのかもしれませんね。
コメントへの返答
2017/08/20 20:33:22
こんばんは♪

さすがparl-siroさん、素晴らしい見識でございます。
そう、80年代はFFカペラや2代目RX-7、日本初フルタイム4駆のファミリアなど理詰めで突き進んでいました。
でもこれだけじゃダメなんだって考えたのでしょうね。
いつもそうなんですが、一気に舵を切り過ぎるというか(^^;)

今のクルマにピンとこないのは、この感性に訴えるクルマづくりが優先度を落とされてしまっているからかもしれません。

これから訪れるでしょうか?
ペルソナの世界観が見直され、機能一辺倒なクルマづくりから脱却する日は。
2017/08/20 19:25:14
こんばんはですm(_ _)m ヨコヨコさん(^^)

ペルソナの ブログ … 拝見させていただきました。^_^

感動しました (^^) ありがとうございます😊
コメントへの返答
2017/08/20 20:34:32
こんばんは♪

いつもありがとうございますm(_ _)m

昔のマツダってなかなか面白いですよ。
少しでも興味を持っていただければ幸いです(^O^)/
2017/08/20 20:30:31
こんばんは。ペルソナのおかげでイングリッド・バーグマンを知った人間がお邪魔いたします(笑)

青柳さん率いるデザインチームの構想、もはやひとつの小説を読んでいるかのようです。僕にも「東京ラブストーリー」ならぬ「妄想ラブストーリー」という妄想癖(笑)がありまして、よく「このクルマを買ったら、こんな設定で・・・・」なんて考えたりするんですが、もう完敗です(笑)。ペルソナのデザインチームと当時の首脳陣に乾杯、ですね。

背景を知れば知るほど、かつて札幌の街で雪の中、偶然に見かけたアコースティックゴールドのタイプBを思い出します・・・・。雪の降りしきる中でも、気品の高さに衰えはありませんでした。嗚呼、今度は間近で、この高貴な美人に触れてみたい。そう思わずにはいられません。
コメントへの返答
2017/08/20 20:39:38
こんばんは♪

うわぁ~ たまりませんね、札幌の街で雪の中見かけたアコースティックゴールドですか!
頭の中でその情景が浮かびニヤニヤしてしまいますね。

私も青柳さん達の考えた設定と、それを量産につなげた開発陣、生産部門、そして経営陣に対して本当に頭が下がりますね。
でも営業は大変だっただろうなぁ~(^^;)

この時代のマツダ車って、その背景を知れば知るほど愛着が湧く面白いクルマがいっぱいなんですよ。
2017/08/20 23:00:35
こんばんは〜
鼓動デザインとはまた違ったベクトルでぶっ飛んでるのが興味深いです。
正直なところ、長く付き合うには勢いのある鼓動デザインより、ペルソナのデザインセンスのほうが飽きが来ないと思うんですよねぇ…

今となってはとても素晴らしいインテリアイズムですが、私の友人が乗っていたのは20代の頃、流石に若造な私の理解を超越してました(笑)
どちらにしても、そういった部分にワンオフのコストをかけられた良き時代のクルマなんですよね。
そう言えば、スバルにはそんな感じのクルマってあったかなぁ…と思ったら、アルシオーネSVXがその路線でしたね。

でも当時は結局世間的にはマイナーになってしまったのは惜しいところです。

しかしこの時代はマツダといい、スバルといい、良い意味で変態な方へベクトルが向いてたんですよねぇ…(笑)
コメントへの返答
2017/08/21 20:45:22
こんばんは♪

最新マツダのデザインが「動」をいめーじするなら、ペルソナのイメージは「静」でしょうか。
5年レベルじゃなく10年、20年付き合うことを考えると、私もペルソナのようなデザインに惹かれますねぇ。

ご友人が乗られていましたか。
少し年齢を重ねたほうが、このクルマの目指すものを理解できたかもしれませんね。

SVXも凄いですが、私的には初代アルシオーネがぶっとんでいましたねぇ
未来感覚の内外装と地上高のある4WDという組み合わせは、この車以外に見たことがありません。

マツダもスバルも小さなメーカーだからこそ出来るクルマづくりだと思います。
2017/08/21 09:44:42
我が家はユーノス 300でしたが、ウチの親父なんで本皮シートにしなかったんだろうと…(;^_^A

当時は余り親の車選びには口を出さなかったのが悔やまれますが、ペルソナ買わなかったのは当時は私の近所の同級生のお父さんがペルソナ買われてて既に近所に居たのと姉の嫁ぎ先のお父さんがペルソナだったからだった樣な気がします…

しかも全車布シートだったんですよねー

なので本皮シート車をじっくり見たのは旧車ピクニックなので凄く最近だったりします…

今思えば親父が300手放そうとした時に引き継いでたらと思ったりもしますが、そうしていたらAZ-1買ってなかったかもしれないし、ヨコヨコさんにも出会ってなかったかもしれないし考え出したらモヤモヤしてしまいます。

と、ブログの内容から外れたコメントですみません…(;^_^A
コメントへの返答
2017/08/21 20:54:08
こんばんは♪

なんとご実家があのユーノス300を所有されてましたか!
300は全車布シートだったとは知りませんでした。
外観上の変更点はそれほど多くはないのに、なぜかペルソナとユーノス300それぞれから受けるイメージに結構大きな差を感じます。

私も旧車ピクニックで初めて乗車させて頂きましたよ。
レアなクルマなだけに貴重な体験でした。

くぼっちさんと言えばAZ-1、AZ-1と言えばくぼっちさん ですからね。
きっとAZ-1との出会いは偶然ではなく必然だったのでしょう(^^)
くぼっちさんと出会って15年。これからも末永く宜しくお願いしますね。
2017/08/21 20:59:16
あ、いや300にも革シートあったと思います確か…

我が家含め近所と姉の嫁ぎ先のペルソナがみんな布シートだったんですよ(笑)
コメントへの返答
2017/08/21 21:04:45
あ、そういうことでしたか。。。
失礼いたしました。

布でも革でも魅力的です。
2017/08/21 23:06:31
こんばんはm(__)m。

技報、スカイアクティブGが出始めの頃覗いたことあるんですけど、そんな前のからあるんですね(◎-◎;)!。これは、見てみないと(◎◎)。

ペルソナは親戚が過去に乗ってまして。確かにグローブボックス初め、不便に感じる点はあるんですが、もうそういうんじゃないんですよね。
当時小2くらいでしたが、もう美術品見たいな印象で、技報のそれ、読んでなるほどとo(^o^)o。

こういうのを商品化したマツダは凄いと思いますし、後にも先にも、こういうの無いでしょうねぇ(´д`)。



コメントへの返答
2017/08/22 20:56:50
こんばんは!氷室殿♪

そうなんですよ、なんと1983年からあるのです。
ユーノス800デビュー当時の資料は一見の価値ありですよ。

ペルソナが身近にある幼少期を過ごしておられたのですね。
不便な意味を知ってる人には問題ないですが、知らない人にとっては、ただの配慮が足りないクルマ と思われちゃいますね。

今のマツダ っていうか今の時代ではもうこんな商品出てこないでしょう。
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