この記事は、
トヨタ、プレミオ と アリオン をマイナーチェンジ…フロントデザインを刷新について書いています。
コロナ、カリーナが名前を変えてからすでに15年。2代目になってから9年も経っている。先日大幅な改良が入ったエスティマと同じく、モデル末期でのマイナーチェンジになるがかなり気合が入っていることも同様。古さを感じさせないデザインにリファインされてきている。
プレミオ 前期型
プレミオ 中期型
プレミオ 後期型
中期型では殆どデザインの変更のなかったプレミオ。今回のマイチェンではヘッドランプやグリル、バンパーを一新し、それに合わせてフェンダーとボンネットも変更。ドアミラーも形状をあらため、一気にイメージが変わった。全体的に現行クラウンロイヤルに近い印象になったのはグリルが大型化したせいもあるが、ヘッドラインプを平坦にすることでボンネットの前端を伸ばした影響も大きい。
現行 クラウンロイヤル
アリオン 前期型
アリオン 中期型
アリオン 後期型
プレミオと比べアリオンは、中期型でフェンダーとボンネット以外は全て変更。全体的に現行マークX前期型に近いデザインになっていた。今回はプレミオとほぼ同じ変更を受けていて、グリルデザインがクラウンアスリート風になっている以外は差別化されなくなった。
現行マークX 前期型
現行 クラウンアスリート
プレミオ 前期型
プレミオ 中期型
プレミオ 後期型
アリオン 前期型
アリオン 中期型
アリオン 後期型
続いてリア側。エスティマの時と同じように、変更点はテールランプのみ。中期でのクリアテール化から立体感のあるデザインに変わったのも、当時の流行りの影響が多いと思われる。
アリオン マイチェン前
先代 マークX
プレミオ マイチェン後
現行 マークX
そしてインパネ。シフトノブ周りが先代マークXから現行マークX風に変更。元々現行マークXに近いデザインが、更に近い雰囲気になった。
また、装備に関してはトヨタ セーフティ センス Cを全車標準装備化したのみ。今回のマイチェンのほとんどは内外装のリフレッシュに費やされる形になった。
トヨタのミドルセダンという立場のプレミオ、アリオン。プレミオはコロナから、アリオンはカリーナから名前を変えてきているが、コロナもカリーナも元々は全く別の車。1982年の7代目コロナでプラットフォームを統合した以降、駆動方式をFRからFFに変え、現在はカローラをベースにロングホイールベース化したセダンへと変化してきている。しかし5ナンバーサイズはキープされ続けていていて、走りやすいセダンを守り続けていることは、大きなアドバンテージになっている。すでにモデル末期とはいえ、この特徴を求めるユーザーは多いはず。
競合車となりうる他のセダンと比べ設計は古く、ハイブリッドの設定もない。先進的なところはないけれど、スタンダードなところを守り続けていることが逆に強みになる。ライバルのシルフィは現行型にて3ナンバーサイズになり、エンジンが1.8リッターしか設定がないが、こちらは1.5、1.8、2.0の3種類から選べる。同じMCプラットフォームを使っていたカローラは現行型でハイブリッドモデルを手に入れたが、更に小型なベルタが廃止されたためコンパクト化。ユーザーの棲み分けはされているし、昔からコロナ、カリーナに乗っている人から見れば、今でもちょうどいい、乗りやすい車として選択肢に入ると思う。
今回のマイナーチェンジで、今のトヨタらしい大型グリルに変更された2台。別々の車として個性があった状態から、クラウンのような外装、マークXに近い内装になり、ある意味無個性になりつつあるように思える。エスティマのアエラスとハイブリッドの差別化が減ったように、グリルとテールランプだけの差にしてコストも抑えたい。すぐに今回のデザインを受けられない人もいるかもしれない。
だけど、マイチェンを重ねていってもヘッドランプからグリルにかけてTの形を模した表情は変わらない。昔からトヨタのセダンはT型の顔をしているものが多く、そのイメージがスタンダードなセダンのイメージとして根付いている。ぱっと見、イメージは変われど、昔からあるトヨタのデザインを十分リスペクトしたデザインでもあるのだ。
トヨタのTの字をフロントフェイスのイメージに取り入れたセダン
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ニューモデルレポート | クルマ
Posted at
2016/06/21 16:49:34