車椅子積載

　アルトのリアラゲッジスペースに、同居人の新しい車椅子を積めないか？

　前車マツダフレアクロスオーバー（＝スズキハスラー OEM）は、室内高が結構あり、且つリアシートは前後にスライドする上にリクライニングまでしてくれたので、車椅子の積載に悩むことはまったくなかった。だが、アルトは室内高が低く、リアシートは固定されて動かない。リアシートの背もたれを前方に倒し、車椅子を畳んで横倒しに載せるしかないわけだ。
　その背もたれには普段スペアタイヤが括りつけてあり、車椅子を積む度にほどいたり縛ったりすることになる。正直、とても面倒だ。
　それに、今度の車椅子のホイールはリムがカーボンファイバー製で、細いスポークはエアロ形状だったりする。立てて積む分にはとくに問題ないが、そもそも車輪というものは、真横からの入力を受ける想定で設計されていないから、横倒しで積むのはあまり好ましいことではないだろう。
　実際に積んで走ると、ガチャガチャゴトゴト音がする。ということは、それだけ変な振動を拾ってるということで、長い目で見たら避けるに越したことはない。
　OX Engineering にフルオーダーした車椅子は、実はシャコタンにしていただいた（笑）。全高の低いこの車椅子なら、ひょっとして狭っ苦しいアルトのリアラゲッジスペースに入るかも？

　挑戦開始 ^^;

まずは、リアラゲッジスペースを空にして、底を低くする。

まっすぐに立てて入れてみた。
　この角度からだと、一見収まっているように見える。が――

リアゲートは、大きく突き出した介助者が車椅子を押すためのハンドグリップとウィンドウガラスが当たって閉まらない :-(
＃背後の擁壁の色のせいで分かりにくい ^^;

車椅子を、後ろに寝そべるように倒してみる。なんとかハンドグリップが、リアシートのヘッドレストと同じくらいの高さになった。
　試しにリアゲートを降ろしてみる……
　リアゲートの内装とハンドリムが、あと 1cm くらいのところで干渉する……
　が、閉まった！ :-)

リアゲートを閉めた状態で、アルタと車椅子の双方に変な干渉がないか、狭い空間に頭を突っ込んで確認する。大丈夫そうだ。ハンドリムに掛かる力は僅かだし、そのおかげで動かない。横倒しでガチャガチャ揺られているよりは、このほうが遥かにマシってものだ :-)
　念のため、画像のように車椅子のハンドグリップとリアシートのヘッドレストをゴムバンドで固定する。ただそれだけで、ハンドリムに掛かる力がかなり小さくなって、リアゲートを閉める力も弱くて済む。
　完璧！ :-)

ラゲッジスペースに搭載されていたものの中から、牽引フックとロープ、三角停止板などを後席の足元へ放り込む。
　エアコンプレッサは社外品を、パンダグラフジャッキはシザーズジャッキを、パンク修理キットはスペアタイヤを、それぞれ積んでいるので必要なし。
＃車椅子さえ積んでなければ、後ろのオーバーハングに余計な重量物は一切なし :-p