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ナベエ (ガレーヂ27番地)のブログ一覧

2015年12月26日 イイね!

洗練された昭和とバブルの置き土産

洗練された昭和とバブルの置き土産試乗記97 スズキ・アルトワークスです。

ターボRSの発売から間もなく、MTのワークスの噂が出ましたが早々とラインナップに加わりました。

試乗車 ワークス4WD 5MT 走行距離7Km
装着タイヤ DL WinterMAXX (165/55R15 指定空気圧240Kpa 純正アルミホイール)
走行路面 ドライ・アイスバーン混合
乗車人数 合計3名

「いま、マニュアルに乗る」・・というキャッチフレーズは、車好きのココロを揺さぶります。
営業マン氏曰く、ターゲット層は若者・・ではなく、昔のワークスを知っている・または子育てが終わった車好きの年齢層・・・つまりは現在40~50歳中盤というのがメインと伺えます。
これは少し現実的ではあります・・・人によってはスマホの扱いよりもMTを駆使して車を動かす事自体が面倒という方が居ても不思議ではない時代です。
そういう面ではMTを前面に出すのであれば、おのずとMTが楽しい(かった)層を取り込む必要もあるでしょう。

では、いってみましょう。
基本はターボRSと同じと見て良いんじゃないかと思います。
レカロシート採用や専用エンジンチューニングもされていますが、AGSのギア比はRSと同様ですし、タイヤサイズも同様です。
まず、目立つレカロシート・・・演出としては良いものの、実際には座面の前端部分が高過ぎるのと、乗降性が良くないのが個人的にマイナスでした。
シート自体ターボRSと同様で良い(WORKS刺繍を入れただけでも)ので、ステアリングにテレスコ機構が追加された方が、個人的にポジションを決めやすいのではないか?と感じます。

エンジンはプッシュスタートのクラッチスイッチ付です。
MTの感触・・・停止状態から探りますが、非常に横のストロークが短いですね。
ニュートラル位置の真上が3速という事を念頭に入れれば良いのですが、一度シフトミスして2→5速に入れてしまいました。
前後のストロークも節度感を出そうとチューニングされた事が伺えます・・・少なくともエッセのMTよりは操作具合は良いと感じます。
が、ここでもシートが悪さをしています。
シートのサイドサポートが腕の動きを規制する・・・肘が当たるのです。
そうなると、左腕を大外に振らなければなりません・・・これは残念です。

べダルの配置、クラッチの操作(重さ)感は違和感を感じませんでした。
自分の記憶で、スズキの軽自動車のクラッチは最初はスカスカで、中間から重くなり、深くまで踏み込んだ位置でミートするという感じの記憶が多く、ゆっくりとミートポイントを踏込みながら探るとさほど奥まで踏まなくともシフトレバーの操作を受け付けてくれたのと、そこまでの踏力が一定で、最初は少しシフトレバーの硬さを感じたものの、試乗後半ではスムーズな操作が可能でした。
S660では、もっと前後ストロークが少ないのですが、個人的にはアルトワークスのMTの方が操作し易く思います。

おそらくアルト全体に共通するであろう可変ギアステアリング。
駐車場から本道に出る時に「軽い」と感じました。
まあ、スタッドレスだから・・・と思っていましたが、50Km/h位でステアリングを動かそうとすると、固着感はあまりないものの、「重いな」と感じます。
このサイズのタイヤとスタッドレスでこのステアリングの重さは異様に感じます。
また、中立付近をクイックに(というアナウンスでしたね)という可変ステアリングのギア比は、舵角が少ないコーナーでは自分の感覚よりも切れ過ぎるようにも感じます。
それと、路面によってはミラーバーンに近い日陰部分でも路面の感じがあまり分らないのが残念でした。
軽の電動PSでドライ・アイスバーンの差を出来るだけタイムラグを少なく感じられるかどうか?こういう事は大事に思います。

エンジンは専用チューンだそうで、最大トルクが上がっています。
車両重量が720Kgと4WD/ターボ としては軽量ですので、3名乗車でもアクセルを踏み込まなくても十分な加速を得られます。
少し、アクセルを深く踏み込むと・・ハーフまで行かなくともグウっとトルクが立ち上がり、アクセルオフで「シュコー」と音が聞こえます。
ああ・・・この感覚はあのF6A時代のワークスやカプチーノのような「演出」か。
なるほど、ターボらしいといえば懐かしいが、現在の感覚で言えば少し荒い感触はあのパワー競争時代を知る世代には懐かしいといえば懐かしいですね。

更に専用チューニングとされた足回りは、ターボRSよりも少し硬いような印象があります。
運転している分には安定感や乗り心地に大きな不満は感じませんが、凹凸を通過した後に、「これは3ドア(という先代ワークス)なら良いけど、5ドア(となった現在の)のリアシートでは長時間はどうなのかな?」と少し疑問に感じました。
ただ、7Kmしか走っていない試乗車ですので、アタリが付いて来るのと共にアライメントやタイヤの組み込みの見直しで印象は変わると感じます。

総じて、やはりマニュアルトランスミッションは楽しいです。
ギア比も燃費指向のものではないですし、無駄にシフトレバーを操作したくなる・・・そんな演出があります。
個人的にはアフターで出来るチューニングとしてシート&ドライビングポジションを見直したいですし、可変ギアステアリングには可変させ過ぎの感じがしますが、全体の出来ではスズキの本気を感じる一台と思います。






Posted at 2015/12/26 22:07:17 | コメント(8) | トラックバック(0) | 試乗 | 日記

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