ブレーキ周辺をいじるプロ、グローバルさんにいろいろ聞いて勉強した。
前提
フロントは全年式全車共通、PCDがGDB後期とGRBが114.3、ほかは100で共通
リヤブレーキは規格が乱立
(2016/03/21追記
恵比寿のショールームで見かけた現行WRXのラリーカー仕様はフロントに4POTを組んでいた。
フロントはVA系も共通であるとみられる)
リヤキャリパー取付ピッチ
おそらく2種類。GDBまでの2POT車(ブレンボ含む)はピッチが狭い(日産2POTと同じ)
日産2POTはスバル2POTと足の長さが違うためGDまでの2POT車には付くには付くけどパッド面が使い切れない(6mmくらい差があるっぽい)
従来モデル1POT:147?
従来モデル2POT:114
現レガシィ、BRZ等の1POT:147?
GRBブレンボ:147?
GC8D(R/RA):147
サイドブレーキドラム径
2種類。R180デフ車は大きい方が使われてる(足全体が双方の互換がない)
従来モデル1POT:170
従来モデル2POT:190
現レガシィ、BRZ:190
GRBブレンボ:190
ディスクオフセット
従来2POT(GDBブレンボ)と現行(GRBブレンボ)はオフセットが異なる
数mmだけGRBの方が外に出る、らしい。
キャリパー自体のオフセットによるもの?らしい?
ディスク径
車種によりけり。車体の大型化/エンジンの高出力化に伴いだんだん拡大。
ブレンボはGDB/GRBともにφ316。厚さも共通。
キャリパー取り付けボルトのピッチが共通かつサイドブレーキのドラム径が共通なら流用が効くためそこそこ強化はできるっぽい
要するにこういうこと。
GCは前期も中後期もベンチレーテッド。なのにGC8DのR/RAはソリッドディスク。鬼のような格差である。前期と中後期の違いはディスク径。
当然ベンチレーテッドは重い代わりに熱容量/冷却性に優れている。
表を見る限り新型系列と互換がありそう。な気がする。
新型系列は
ローターのPCDを100にする加工だけすればブレンボがポン付け流用できる。
手持ち:
旧型系列(GDB)ブレンボローター
日産2POTキャリパー
旧型片押し車(旧型モデル各種)の場合
1、足回りを組み替える場合
→R180デフ、R180用ドラシャ、足回り一式が必要
2、安く済ませる方法
→ローターをドラム径が近いST205セリカのものを流用、流用ブラケットでキャリパーを付ける。ローター径はφ315でブレンボとほぼ同じ、バブリーな時代の車のためトヨタ純正ローターの品質もかなり良いものらしい。社外品は設定のないアフターメーカーがわりとあるため社外ローターの選択肢は微妙?(2POTキャリパー)
→ローターをドラム径が近いR34スカイラインのVスペⅡやV36スカイラインのものを流用、流用ブラケットでキャリパーを付ける。ローター径はφ322(R34VスペⅡ)、φ330(V36)でブレンボよりでかい(フロント用ブレンボ並み)、入手性も34は社外品が豊富だし36は現行なので今後の入手性もそう悪くはならないはず(ブレンボキャリパー)
↓D型STI-RA系に適用する場合
セリカローター用ブラケットを使い外径がほぼ同じブレンボローターを入れればいいんじゃ
↓
オフセットが違うのでダメ。
↓
デフはR180のため2POT車の足回り一式を購入するかナックルを解体してバックプレートを2POT車のものに交換する(安いけど工程がめんどくさい、
先人たちは皆この方法)
ブレンボキャリパーを使わないとローター径は拡大できず、制動力的なメリットは2POTではゼロ。ブレンボは鬼高いしスバル2POTも日産キャリパーより0が一つ増える程度に高い。(現在のヤフオク価格は解体車外しの中古ブレンボキャリパーで34k、OHキットもスバル/日産2POTとくらべブレンボは高価で社外同等品もない)
新型片押し車(現行モデル各種)の場合
1、GRBブレンボを使うには
→ローターのPCD加工必要。
2、スバル2POT、日産2POTを使うには
→流用ブラケットが存在
↓D型STI-RA系に適用する場合
BRZ等の2POT流用ブラケットを使いブレンボローターとハブの間にスペーサーを入れるかローターだけGRBを入れればいけるんじゃ?
↓
バックプレートの構造が異なる(GCの頃は鋼板プレス?で現行はキャスト(鋳造))
これが原因で現行用のブラケットキットは干渉?して使えない模様
↓
足回りに手を触れずにリアを対向キャリパー化するにはGRBブレンボを一式購入しかない(クソ高い、現在のヤフオク価格は程度良の中古キャリパーで9万)
しかも買っても使える保証はない(試した人が誰もいないため)
BRZのキャリパー/ローター(GRBブレンボと互換有り)の中古ならスバル2POTを一式揃えるより安い。(使える保証もないが・・・。)ブレンボと互換のあるコレが付けば試せるが、付いたと分かってからブレンボを買うと10人を余裕で超える諭吉が飛ぶ。
ちなみにBRZのローター径はφ286。GC後期のリヤローターってφ290。
仮についたとしてもBRZじゃ何の意味もないどころかデチューンになるため、ブレンボ装着への踏み台にしかならない
BRZはRAがソリッドφ286、Sがベンチレーテッドφ290。
(これGCと同じなんじゃ)
「ブレンボ高いし国産車のブレンボって耐久性もアレだから安価なスミトモの方がいいや」でR32キャリパー入れたのに、結局ブレンボに戻ってしまう悲しさである。
2017/01/19追記:
なんかリアブレーキ関連のページがやけにPVが伸びているのでスバル車のリアブレーキの仕様に興味がある人が多いんだと思います。
せっかくなのでこのシリーズの各記事のリンクと顛末(
実際に流用ブラケットを購入したところそのままでは取り付けできないことが判明 →
セリカローター&2POTキャリパー流用ブラケットとGDBブレンボローターを組み合わせて組み付ける)を記しておきます。
上の方で”オフセットが合わない”と触れましたが、ハブとローターの間にスペーサーを入れることで辻褄を合わせました。
ブレーキ周りの調査
ブレーキローター考察
ブレーキ規格について(リヤ2POT化下調べ②)
ブレーキについて(リヤ2POT化下調べ③)
ブレーキ諸元(リヤ2POT化下調べ④)
ビッグローターキットφ315試着
日産純正スカイラインキャリパー装着(リア)
6POTキャリパーについて
リアブレーキのバックプレートについて
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DIY用メモ | 日記
Posted at
2014/03/30 16:23:18