いーんぢゃさんのこちらのブログで、ケニー・ドリューのピアノトリオの名盤「ダークビューティ」を紹介していた。ネタに乗っからせてもらいます。
このアルバムのベーシスト、ニールス・ヘリング・オルスタッド・ペテルセン(なげえ)のベースがいいのよ。
ケニードリューは欧州移住してまして、晩年のコンピネーションアルバム「オシャレ系ジャズ」の印象から、コアなファンからけっこう不当な評価を受けていたイメージがある。
だが、この欧州移住でデンマークを拠点とし、ニールス・ペテルセンを得るわけですな。
ペテルセンのベースは、高速フレーズの超絶技巧。ウッドベースでそんなフレーズ出てきますかという恐ろしさ。正確でズレのない音とあいまって、味がないとか、ソウルが足りないなどと言う輩も多い。
でも、俺は好き。おそらくロックとかフュージョン系に親しんできた連中には、たまらない音だと思う。
で、今回思い出したのはケニードリューではなくて、スペイン、カタロニアのピアニスト、テテ・モントリューのアルバム「Tete!」。ユーロでスペイン優勝したことだし、実にタイムリー。まぁそれはべつとしてこのジャイアント・ステップを聞いてほしい。
饒舌な音の洪水って面ではコルトレーンと同じかもしれないが、カラーは全く持って正反対。
太陽の真下で、からっとした影のない自己主張の連続。まさにラテン系バーチュオーゾ。カタロニアでさんさんと輝く太陽ですな。
しかもこのペテルセンのベース!!!素晴らしい。アルバート・ヒースの軽快かつソリッドなドラミングもビッタリハマってるし。っていうか、掛け値なしに「かっこ良い」!!
でも、この「影のなさ」がいまいち好かれない理由なのかなぁ、残念。
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Posted at
2012/07/05 21:25:07