車は基本、後出しじゃんけんが強い。次々新しい技術やトレンドを乗っけられるから。
そういう意味でトヨタがPSAと一緒に造ったニューアイゴ(Aygo)がすごい。
http://www.toyota.co.uk/new-cars/aygo
現レートで100万円そこそこで買えるこの車。ぶっちぎりですごい。
もはやトヨタ車と思えないほど思い切ったデザイン。自由にサシ色を選べる内外装の意匠パネル。PSAの得意とするフレンチ風味満載で座り心地がクラス随一のシート。
革バージョンのは圧倒的QCでVWポロくらいのレベルまでいってる。
更にはクルコンからシートヒーターまでカバーする豊富なオプション。エアコンによる冷暖房機能を利用できるグローブボックス内ボトル収納スペースこの辺はプジョーの307以降に下ろしてきたテクだ。
前モデルから大きく飛躍したプラスチックの質感。
素材単価はわからないけど、フィアット500のレベルにまで上がってきている。同じフランス車でもルノー系(ダチアなどは脱力レベル)はまだまだちゃっちいのでこの大盤振る舞いは信じられないほど。
ボディデザインは兄弟車のシトロエンやプジョーよりも遙かに尖っていて、
立て付け精度はトヨタ基準、シートはフレンチ。すべていいとこ取りか?
死角なし?
あえて粗捜しなら、動力関係は殆ど見直されていない模様。
今やトラクションコントロールまで手にれたこいつの挙動はどうなのだろう。
(こうなると86の質感はもう少し高くてもいいのではないかと思うのだが・・・)
と唸ってみてもこの手の車にファントゥドライブを求めてはいけない!とも思う。
燃費もカタログ上はUP!や現ツインゴよりいいことになっている。
三気筒で1000cc。0ー100kmではツインエアには勝てないが、燃費はおそらくこっちの方がいいだろう。それに500ツインエアは厳冬期になると途端に燃費が悪くなる。知ったところだと車内に二気筒サウンドを響かせるために、遮音材やインサレーションが少ないことに起因するらしいので仕方ないけれども・・・
とにかく、アイゴはUP!をただのスズキ車に思わせてしまうほど斬新な車だと思う。これもオーリス・ツーリングハイブリッドと併せて広報車として日本で走らせてみたらどうかと思う。こういうのは規格などの問題はあるにせよ、トヨタには柔軟な対応ややフィードバックが必要だろう。
この社はエンジニアは優秀だと思うけど、デザインや広報や販売企画はどうもあか抜けない。
まあ、そういう風土なんだろうけど。
その点、欧州トヨタは欧州スタッフが混じっているのでアイゴみたいなのも出てくる!
ところで、アイゴの兄弟車にはプジョー版やシトロエン番が存在するが、実車を間近でみた限りではプジョーの方がシトロエンよりよかった。写真では逆の印象であったのに…
僕はプジョーの他の最新モデルはあんまり評価しないが、これに限っては費用対効果的に考えて、上品に纏まっているなあと思えた。妥当なサイズ感も含め、実車で見るレベルではシトロエンは狙いすぎててあざとい。内装の出来などはまだ見れてないが、アイゴほど尖りたくない保守層(自分もここで揺れる・・・)は意外とプジョー
108に仄かな憧れ感が芽生えるかもしれない(笑)
決して派手な美人さは無いけど、そこそこ可愛くて小粋にセンスがいい。
パリジェンヌな薫りがある。
パリに長年住んでた自分がそう思うのでお薦め!なんだけどこれも日本では売られないんだろうなあ・・・
Posted at 2014/09/13 18:53:55 | |
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