たく：ぶろぐのブログ一覧

先日、ドイツ本国では一足早く発表していた新型パナメーラのPHEV3車種（4 E-ハイブリッド、4S E-ハイブリッド、ターボE-ハイブリッド）が日本市場へも導入されました。

このうち2.9V6を積む4および4Sは本国追加が2月中旬にアナウンスされていたので、それから約1か月経っての国内発表となります。

HVシステムと合わせ400V電圧で制御する関係からこの3車種にのみオプション設定される「ポルシェ アクティブライド」はどういう働きをするのか？昨年11月の新型ワールドプレミア時から、機構の解説を読んで一部メルセデス車における「E-ACTIVE BODY CONTROL」と恐れず言えば概ね一緒だろうと解釈していたのですが、先ごろCG公式YouTubeにアップされた下記の動画を視聴し、メーカーの思想が違えば…の枕詞まで言われると当然ではあるけれど、あちらと制御方法にかなり違う部分もあるんだなと再確認させられました。

動画内でインサートされたブルーの個体を使用してのデモンストレーション映像を見て思った一言。「（高電圧制御の恩恵から、ボディもサスペンションもあれだけゆらゆらと動くので）システムが万が一故障してしまった際の修理費、結構な額がするんだろうなぁ…」

先ごろドイツ本国で2018年の現行登場以来6年ぶりに大幅改良を受けたGクラスです。

根強いファンの多いモデルゆえ従来からキャリーオーバーされた部分もありながら、ディーゼル450d（“400d”より改称）からAMG 63まで全グレードがエンジン＋ISG（マイルドHV）になり電動化、さらにユーザー待望のキーレスゴーに最新世代MBUXと運転支援システム実装で利便性向上も図り、現世代の他モデルに並ぶイマドキのアップデートを施したのがポイントのようですね。

450dとガソリン500はフロントのラジエーターグリルに付けられたルーバーが横3本から4本へ増えています。これは同じく現行MC後のGLSやGLB（ただし後者はAMGライン装着車、AMG 35 4マチックだとMC前を踏襲した別形状）でも取り入れられた手法です。

ちなみに上述どおり従来型を踏襲した点が多くプレスリリースや動画を細かく見るまで気づかなかったのですが、今回のMCではAピラー側のクラッディングやリアスポイラーのリップ形状までもが変更されました。これらの改良はNVH低減や0.53→0.44へのCd値低減に一役買ったといい、背景としては今後発表の市販版EQGの存在が深く関係しているとみられ、そちらはBEVなので静粛性や航続距離を高く得ることが求められたぶん、ボディ形状的にネガな要素を解消すべく採られた策ではと思います。

果たして日本導入はいつ頃になるのでしょうか？

先週22日付けで更新された（千葉県内に販売拠点を置く）MINI正規ディーラーのスタッフブログの記事にあった文言にご注目。

MINIハッチバックは3ドアが③の項目どおり一足早く新世代に生まれ変わり発売を控えているものの、先代で好評だったぶん発表を心待ちにしている方も多いはずの5ドアは今のところ本国フォトデビューすら果たしていません。

新型ゆえ発表はクーパーE＆SEのBEVが先かクーパーC＆Sのエンジン車が先か、はたまた2バリエーション一斉にデビューさせるか、さらに細かな点では各々のボディサイズがどうなるかも存じ上げておらず予測が付いていない状況です。

従って④の項目は購入を検討されている方やファンからしてみれば発表前のマル秘情報の一つということになりますね。俗にいうカミングアウトですが、事前にMINI（BMW）ジャパンからディーラー側へニューモデルの導入予定スケジュールに関する案内が届いていたのが想像できるほど、ディーラー情報なので信ぴょう性の高そうな書き方に繋がったのかもしれません。

次期5ドアが秋発表なのは③までの文面から日本仕様に関する話と思われるので、推測として3ドア・エンジン車の例を考えると早ければ初夏までに本国ワールドプレミア→数か月後に日本仕様の先行受注開始→秋にショールームデビュー＋納車開始…という流れになるのかな？と予想しています。

『メルセデスAMG GT 新型、「43」は電動ターボで421馬力…エントリーモデル発表』

新型GTクーペの“43”は予てからスパイフォトが撮られていたため正式発表を今か今かと待っていましたが、この程ついにワールドプレミアされた模様ですね。

搭載ユニットはベルト駆動式マイルドHV（BSG）のM139l型直4なので現行SL43とまったく同じ、しかし出力はA/CLA/GLA45S用のM139型と同一かつSL用より40hp増やされたとのことで、あちらはいま思うとソフトトップの幌との重量差も考えたうえでディチューンされていたような印象ですから、それがクローズドボディとなり前述の足枷が無くなったぶんキャラクターに見合ったパワーアップも容易になった感じでしょうか。

4駆かつ大排気量（M177型4.0V8ツインターボ）ゆえ、安定感に繋がる空力性能もエンジンや駆動系の冷却効率も考慮しバンパー開口部が広げられたとされる55/63 4マチック＋とは違い、フロントがSL43同様のワイドトレッドに見えないナロー形状としたぶん、RWDになりアルミ中心の複合素材ボディや直4搭載も相まって軽快なハンドリング性能で仕立てられたのは想像に難くないかなと。

恐らく新型クーペの日本導入当初は、本国での受注開始時期とSLのラインナップから“63”のみに絞られる可能性が高いと思われますが、この43も当然エントリーグレードという類で用意させるのは間違いないでしょう。43は63が（現地で18万8000ユーロという価格設定のため）SLのそちらと変わらぬ3000万円台であろうプライスタグが付けられるのを仮定すれば、一部本国オプションがプラスされてもお求めやすく2000万円台半ば～後半までで抑えた値段になりそうな予感がします。

『VWの電動ミニバン『ID. BUZZ』に高性能「GTX」仕様登場、340馬力ツインモーター搭載』

予てよりラインナップに加わる噂があったのですが、この数日前にはID.3とID.7ツアラーの“GTX”がフォトデビューを果たしたので、ID.Buzzはそれらと同時期の追加発表になりましたね。

他モデル同様に2モーター式で高出力化されたのが大きな特徴。ただ後輪側のモーター出力は286hpとなっており、スペックからしてID.7セダン登場とともに初お目見えしたAPP550型の標準タイプをそのまま搭載させたのが洞察できました。理由としては主にバッテリー容量や前輪側モーターとの協調制御から来る技術的な問題も考えなくてはいけないため、後輪モーターをGTX向けにわざわざ出力アップさせるのはナンセンスだと判断したからでしょう。

ショートWB・5人乗りの標準ボディに加え、（年内発売予定の北米仕様だと標準である）ロングWB版の存在も明らかにしたということは…すでに年内後半にプレセール開始を予告している日本仕様への展開にますます期待を寄せたくなります。しかしながらVGJが標準モデルとセットで導入させるか否かの決断は想定価格の事もあるし需要と供給の面もあるので難しいところでしょうかね。