当時所有していた英国製V12のディーラーで『真夏の渋滞に嵌るとエンジンが歪みますよ』と脅され、ならば夏場2ヶ月の専用車を買えばいいんじゃないか、というつもりで購入。港VERNO店で引取った際、営業マンの見送りの面前でいきなりエンストした恥ずかしさは一生忘れない。それ程アイドリング時のトルクは細かった。(本来VERNO店では中古車は扱わない決まりだが色々無理をお願いした次第)
(注:たま~に弄ってくれた神様ですら、初めての試乗の時にエンストさせた程である)
仕事のストレスを発散させるべく、夜中に帰宅してから首都高を随分走らせたっけ。
前オーナーが高齢だった事もあり、3年落ち、1.7万kmの極上物だったと記憶する。
当時30代だった僕はコイツにぞっこん惚れ込む事になる。VTECは麻薬だ。 購入して31年経つけど今だに飽きがこないデザイン、1トン切る車重(契約前に車検証で990kgである事を確認)と小さなボディによる取り回しの良さ、そして何と云っても VTECを本気で廻した時の気持ち良さ。いつまでも側に置いておきたい愛人のような可愛い奴です。
97年5万㌔時に香港駐在となり、Verno店で主に機関部品を刷新し、香港に連れ出しました。現地でも当然人気車でしたが離れ難かったので帰国時に連れ戻したのですが、その後は仕事も多忙になり、保有車輌が増えていったので年間2千kmも乗らなくなりました。丁度7万kmに到達した今、ミシミシ音が気になりだした処。やはりこの時代のホンダ車はボディが緩い。最後はストリップさせて溶接増し打ちするなんて裏技も確立しているようですが、そこまでやるのは多分、きっと無いでしょう。(でも瞬間接着剤を溶接の隙間に流し込むという手法は参考にさせて貰うかもしれない)
80年代日本製ホットハッチの頂点に君臨するといっても過言ではない、素晴らしい動力性能。無理さえしなければ壊れ難い=お金が掛からない良くできた車だと思います。現役のジムカーナ常連というのも納得できますね。願わくば、あと100kg軽いと更に面白くなるんでしょうが ・・・・・
今から30年も前の車なのに動力性能では現代の車にもひけを取らないところは、やはりエンジン屋さんが本気で造ったクルマらしい。
最近はあまり乗っていないので、調子を崩していないか心配です。部品もどんどん無くなっていくし、情報を集めて、部品も集めて、末永く可愛がって行きたいと考えています。
難点は〰️
任意保険のカテゴリーが7と高い事かな。当時は8迄しか無くて、ポルシェより高く、フェラーリ並みですと云われた。上にはランボとロールスだけ。昔の話です。
追記:2021年の現在、流石に部品の供給が怪しくなってきました。燃料ポンプ、燃料ホース、デスビ、タイベルといった重要部品が入手困難に為っていて、海外から社外品を頼む以外に長生きさせる術が見当たらない。ブレーキキャリパーもOHしようとしたらフロントのピストンが欠品。ヘッドライトも欠品。車検場のランプ検査装置が 新しく為って702Kのハロゲンランプでは落とされる事も有ると聴く。HIDとかLEDに変更するべきなのですが品数が少なく、お高い。
(燃料ポンプ、センダーはDC2とEG系のパーツを組み合わせて何とかなりそう。702K用の明るいLEDを入手しました❗)
2019年頃から日本車の旧車が異常な高騰をしている。下手をすると面白い旧車はどんどん欧米に輸出されてしまうかもしれない。
2020年に英国のオートオークションで付いた8万キロのSiR の価格は280万円でした!!
乗るべきか、売るべきか? さて、どうしましょう?