私情73～シエンタは名車！

「日本カー・オブ・ザ・イヤー」は、日本のモータリゼーションの発展とコンシューマーへの最新モデルおよび最新技術の周知を目的として、1980年に創設されました。
現在、一般社団法人 日本カー・オブ・ザ・イヤーが構成する日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会の手により運営されています。
選考対象となるクルマは、前年の11月1日より当年の10月31日までに日本国内において発表された乗用車で、60名を上限とした選考委員の投票によって決定されます。
また、その年を代表するクルマとなる「日本カー・オブ・ザ・イヤー」が日本メーカー車だった場合、海外メーカー車でもっとも多く得票したクルマに「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」が与えられます。
さらに3つの部門賞、「イノベーション部門賞」、「エモーショナル部門賞」、「スモールモビリティ部門賞」と「実行委員会特別賞」が設けられています。
1980年の創設以来「日本カー・オブ・ザ・イヤー」は、文字どおり日本を代表する“クルマの章典”として、世界からも高く評価されています。



上記、COTYのサイトより無断引用させて頂いた。
歴代の受賞車は、ミーハーな私でもうなずける物から、選考(投票)した自動車評論家を一人ずつ証人喚問した方が…という受賞車もあった。
受賞したから売れる訳でもなければ、売れ行きを褒める賞でもないのだが、どうせなら販売台数10位以内に入る様なクルマに受賞して欲しいと、勝手に願ってしまう私である。もちろん…最新テクノロジーが性能を支える為に装備され、それでクルマの魅力が上がっているなら万々歳である。



今年の受賞車は…という話は、私個人ならセレナ一択である。“私情”を抜きにして、自動運転へ一層流れていく…そんな存在に見える。
そして去年は…マツダロードスター。カッコいいクルマだし、ドライブを楽しくさせてくれそうだし…。



NDさえいなければ…私は、前年COTYはシエンタにして欲しかった。
初代から、どうも“お爺さん”の自動車評論家から、あまり好かれていないらしいクルマだった。初代のライバルだったモビリオやキューブ３もそうだったが、３列目の安全性・快適性をあきらめた様に見えたのだろう。
時がけっこう経ち、シエンタのライバルはフリードだけ。新型はどちらも、ハイブリッド・4WDの設定があり、室内も前より使いやすくなったらしい。スライドドアは乗り降りにとても有利だし、あのサイズに７人乗って良い…これほどありがたい事はない。

安全性…もちろん、あった方が絶対イイ！快適性…ないよりある方が、きっとイイ！
のだけれど…以前から吠えてる様に、それが為にスピード感やサイズ感等、運転時にキチンと感じるべき感覚を失わせてしまうのは、果たして優しさ・正義と褒めて良いのか？


・小さくて使い勝手がイイ
・使い勝手がイイからこそ性能面で若干劣る事もある
・だからこそ無茶な運転を控える

ユーザーが欲しがるクルマのニーズに、正直に答えたクルマなのでは？初代が売れた時、自動車社会・文化の貧しさを嘆く様な論評の評論家も居らした様だが、きっと日本社会自体が貧しくなったから…とも言えまいか。

シエンタの姿は、現代の日本そのもの…と私は感じる。だから、COTYの大賞を受賞して欲しかった。

マイカーも自身も地元も日本も、自分の大きさ(キャラ設定？)と問題を正確に知るべきだと思う。もちろん、メーカー各社も個々のモデルも…。



ものすごく、生意気申しました。
この拙文が一人でも多くの方の目に留まり、クルマや時事談義のネタにもしもなったなら、否定的なご意見が多数であったとしても、望外の喜びです。