天気悪い。毎度ながら今シーズンを象徴する雪不足、週末悪天候パターン。この週末も荒れ模様。で、いくなら土曜か...という比較的消極的選択によりエコーバレーに行く。
すっかり春モード。ゲレンデはビチャビチャシャーベットなんだけど、確かにこの時期、これだけ残っているのは昨今の降雪のおかげか。出だしは比較的天気が良くてよかった。今日はエコーバレーは感謝祭。いろいろイベントやってた。けど俺は淡々と先週のスクールのおさらいを続ける。
で、結論から言うと、『やっと分かった』。抜けました。突破しました。多分ひとつ超えました。今まで外足1本でのターンとか、実は全く出来なかったんですが、本日、できるようになりました♪出来てしまえば簡単なことなんですがね。今までと全然別の滑りが出来るようになりました。あからさまに板に乗る位置が変わったと思います。
ちゃんと外足に乗れてない...というのは、過去3年ほど連続してスクールで指摘されていたんです。結局この点は解決されないまま、本数を重ね、とりあえずそれっぽく滑れるように、それっぽく降りられるようになっていた...というのが実情。今年のスクールで嵐のように詰め込まれた(苦笑)トピックを総合して、本日、やっと謎が解けました。ポイントは運動の質。
忘れないように書いておきます。スキーでもボードでも、板の動きは3軸しかありません。前後軸、左右軸、上下軸、この3方向に回す運動しか基本的には存在しないのです。ポイントは、この運動を、いかに中心=重心を安定した状態で実施できるか。正直、僕はこの運動の軸を、まったく重心じゃないところで実施してたんです。結果として、たとえば板がターンすればいい、必要な方向に倒れれば良いと考え、とりあえずカッコだけになってた。結果として、その過程で十分な加重をかけられない状態になっていた。
具体的に言うと、テールを押し出す動きを基本にすべての運動を実施していたのに気づいたんです。これはいわゆるセーフティな動きということもできるため、当然、板はコントロールできる(思ったとおりの形に持っていける)んです。ですが、キレのあるターンができない。ずれる、流れる、流れた瞬間に戻せない。
なぜこれに気づいたか...ポイントは「板を回す」という言葉。僕はこの言葉を今日の今日まで勘違いしていました。
「板を回す」=「綺麗にターン弧を描くこと」と思い込んでいたため、丸いターン弧を描くことばかりを主眼に置き、前述のテールを回しこむ振り子運動ですべてを表現しようとしていました。実はこれでもそれっぽく見えるんですよね。ただ、切れが表現できなかったんです。だから例えばカービングで横に押し出す感覚とかが、イマイチピンと来なかった。当然、テールを押し出すのはできるので、それっぽく倒しこむこともできたけど、でも実は全然加重できていなかった。
今日、練習を繰り返すうちに、気づいたんです。板を回す、って何か。講習の中で板を回す、ということで行っていたのは、プロペラターンだけなんです。そう、僕が持っていた「板を回す」概念とは全然違う運動を指している。つまり行うべき運動は実はこの動きだけなのではないか?自分が意識している例えばターン弧の話などは、この運動の結果を指しているだけなのではないか?と。
で、結論から言うと、これを意識しただけで、今までと全く違う板への圧のかけかたができるようになりました。カービングもショートターンもロングターンも、面白いように安定して滑れるようになりました。すごく嬉しいのです。はい。
改めて、リフトに乗りながら、いろんな人の滑りを見てみると、この3軸の動きをきっちり重心でできている滑りとそうでない滑りの違いが明確に分かるようになってました。そして、この運動の質は、スキーでもスノーボードでも同じであるという点にも気づきました。キレのある滑りをしている人の板の動きと体の関係を見ていると、確実に、板の動きと重心位置がそろっています。そうか、これが真実だったのか...と、やっと気づきました。
というわけで、今日はとっても進化したのでした。
午後からは雨も降ってきたので退散。温泉は湯めみの丘。八ヶ岳パイシューは今日も売り切れ。なんだかなぁ。
Posted at 2007/03/26 02:08:55 | |
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