ハンドルは突然切っても曲がらない、ただ切るだけでも”さほど”曲がらない

今日からASIA-GT3 / AUTOPOLIS戦のコーチング。

さて昨日、次男を助手席に乗せて
レジアス君で走ったんですが
出発して一瞬で寝てしまいました。

寝ている人がガクッとならないように運転しようとする事
皆さんも良く経験していると思います。

例えばブレーキを掛けた時、ハンドルを切った時、
いきなり首はガクッて前や外側にもたれないですよね？

初期ブレーキを終えて減速Gを持続したり、ステアして横Gが持続していると
後からグワグワ～～ ⇒ ガクッ！となる。　（基本今日の話は擬音語多用です 笑）
これが実はタイヤが潰れていく過程と一緒で、タイヤもハンドルを切ってもいきなりは潰れない。
でもついついスピードがまだ高いコーナー入口でグリップが欲しくて
もしくは早くハンドルを戻してアクセルが踏みたくて
潰れてないタイヤに急激に違う仕事（＝曲がろうとする力）を加えようとしてしまうものです。

でも実はタイヤが一番潰れてステアリングを切った時に充分仕事をしてくれるのは
首がガクッともたれるタイミング、すなわち減速Gが充分持続されて、
横Gも充分掛けられた状態から”その後”なのです。

それまで何をするかと言うと、何もしないのではなく、
ステアリングは切るというよりも・・・切る準備となる”充てている”状態をキープしておく必要がある！
と、いう事なんですね。

タイヤが滑りやすい、なかなかタイヤの本来のグリップを引き出す事が出来ない・・・
そう思っている方は日頃の運転時から低速で柔らかいクルマに起こる挙動変化だけでなく
挙動変化速度（加速度）を感じながらハンドルを握るだけで体のセンサーが磨かれますよ！

これをゴルフのスイングに例えても同じような事が言えて・・・という話はまた今度！（笑）