今日は筑波2000で同乗走行付のドラサポでした。
残念ながら雨でしたが
主催者様の配慮で同乗走行時間がたっぷり確保できたので
何故雨走行が勉強になるのか?
具体的に色々と走行して見せて差し上げる事が出来ました
雨は滑る(当然!)、要は”極端に路面とタイヤとのμが低い”状態ですから
ブレーキを強く踏むとABSが働きまくる ⇒ それでもコーナーが迫るのでステアする
⇒ 曲らないから舵角が増える ⇒ 曲がれる速度まで落ちてブレーキをリリースする
⇒ 舵角が大きすぎて急激にオーバーステアに転ずる。。。
これが怖くなるとスピードとクルマの勢いを保ってコーナーの”しかるべき”ポイントに
車速とクルマの向きと前後左右荷重バランス(姿勢)を持って行けずに
手前でスピードを殺し過ぎてしまう。
シフトダウンにより挙動変化も恐れて、シフトダウンも同時に手前で終わってしまうと
『雨だからアンダーになり易い、いつも以上にフロントの荷重を残して入らないと』という思いから
エンブレでリアを抑えきれてない状態を作ってしまっているのに
フットブレーキだけはしっかり残そうとする ⇒ フロントが入ってしまうとやっぱり急激なオーバー。
これがまた恐怖を呼んで更に手前で減速を終えてしまおうとする。。。
そんな『チーム悪循環』の一員と化してしまうのです(苦笑)
ここでDRYコンディションの時は何となく見よう見まねでラインをトレースしたり、
ブレーキングポイントやギアポジションを参考に出来て、
ちょっと無理して走行してもタイヤと路面のμがある程度確保されているので何とかなってしまう。
しかしWETの場合は怖いから避けようとするそのプロセスが更に怖さを呼ぶ事が多い!
普段のDRYや一般道では判定しづらい、エンブレの使い方(シフトワーク、ペダル操作スピード)、
フロントを上手に入れてリアが遠心力で旋回し始めるようにする、
突然パワーを掛けても何も起きない事が多いDRYから
しっかり加速態勢を作って、横Gを安定させて加速へと移行させていくという流れがゆっくりになる
だから”待つ”とか”次の準備”と世間で言われている瞬間についてや
挙動変化のスピードコントロールで滑るものを滑らないように押さえつけるという部分について
考えるスペースが脳に出来、体のセンサーが成長するのです。
サーキットを安全に走るという意味では、雨が降ったら無理して走らないのも正解だし
積極的に走って怖さを知って、より安全に走る”すべ”を習得するのもまた、
安全に走る事に繋がるので”もう1つの正解”だったりするんですよね!!
WETだと舵角を抑えて大外周り、旋回速度をその分上げる・・・みたいな手法が効果的なのも
そういった”Driving System”を理解したうえで出来ると応用が利く!
色々書いた後で何ですが、私も雨は怖いと思うので人間の自己防衛本能としては当然の事(笑)
年内の同乗走行が出来るドラサポは30日(日)の茂木フルコースが最後です。(1名枠あり)
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Posted at
2012/12/22 19:13:24