台湾PICで今回Driveさせて頂いているのはBMW M6です。
ロードカーからチューニングして仕立てた車両。
所謂”チューニングカー”です。
以前、今回に向けてシェークダウンをした際に新品タイヤで50秒台だったと。
恐らく澤がDriveしたら46-48秒が目標と事前に聞いてました。
で、昨日の練習走行、中古タイヤ(30LAP以上使用)とは言え53秒台しか出ない!
ダウンフォースを強くしすぎてドラッグになっているのか?
エンジンパワーが不十分なのか? データ見たけどそんな感じではない(苦笑)
車の動きもロードカーの延長線上ですが秒単位で遅い原因になるような悪さは無い。。。
正直、困った(笑)
こういう時には新品を履くのが一番です(タイヤの戦略的にレースWEEKで多少不利になっても)
そしたら計測1LAP目に48秒2が出たので私も皆も安心。。。
これでやっと車のバランスが解って、予選に向けての仕様変更の指示が出来ました。
『先週上海でGT3乗ってたからチューニングカーは違うぞ!』とか言う人居ましたが、年間260台もお客様の車を走らせてるからそういうのが問題じゃない!と(苦笑)
何が言いたいかと言うと、レーシングカーとチューニングカーの一番の違いは・・・
”タイムが出続けられるかどうか?”です。
1.5トンもある車重、エンジンパワーは500馬力以上、タイヤもレーシングカーのサイズ、ブレーキも強化している・・・
それでもタイヤの良い時、エンジンが熱ダレする迄、ブレーキが甘くなる迄、その僅か1-2LAPしか”タイムが出る時期”が無いのがチューニングカーです。
そこから何かが悪化するとタイムの落ち込みはレーシングカーの比ではない。
それだけレーシングカーは根本から造りが違ってしっかりしているという事も言えますが、チューニングカーの”美味しい寿命”はほんの僅かでそれを引き出すのは難しいという事です。
ロードカーのタイヤを新品に変えたらサーキットで1秒タイムアップしたというのは、それだけラジアルタイヤだといくらスポーツ性能に特化したタイヤでもタイムに影響は少ないという事。
(その位ラジアルタイヤは一般道での安定性能に特化している、けどその1秒はサーキットでは大きいとも言いますね)
今回の様にタイヤを新品に変えたら3.5kmのサーキットで5秒もタイムアップするって、私の中でも驚異的です。でも決勝50分の決勝はきっと後半は53-55秒台でしょう。
だから、ロードカーやチューニングカーでサーキットを走ると言うのは人間だけでなく車にも負担があるという事。
レーシングカー以上に車のメンテナンスや配慮が必要、でないと及ぶ危険度ももしかしたらレーシングカーがレースを戦う以上にリスクがある場面もあるでしょう。
タイムが出ない状況では誰が乗っても出ません、それを見極めわきまえ無理してトラブルにならずに走れるマインドが特にアマチュアの方々は必要です。
愛車でサーキットを走る皆さんには絶対に知っておいて欲しい事を紹介しました。
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Posted at
2014/10/18 12:31:35