昨日のFSWでのドラサポは
こちら の方でした。
常々、車の状況やオーナーさんの状況を
事前にしっかりヒアリングしてから
ドライブさせて貰う事を心掛けておりますが
鈴鹿でセットしたマシンをFSWでそのまま走るとどうなるか?
色々と再確認がありました。
ロールする事に対しての要素を大きく分けると
@ スプリングレート(タイヤに対する最大荷重量を決める)
@ ショックアブソーバーの減衰値(ロールスピードを決める)
@ アンチロールバー = スタビ(最大のロール量を決める)
スプリングレートの数値だけ聞くと一見、履いているタイヤのグリップレベルに対しても
柔らかいかな~と思ったのですが実際走行してみると大丈夫。。。
減衰値の入力側が凄くしっかり(固め)の設定なのとスタビライザーがハード目なので
FSWの前半パートのポイントとなるAコーナーや100Rなどハイスピード区間でも
ジワ~~ッとゆっくりロールして行く、最終的なロール量はある程度あるのですが
それによって不都合は無い!
鈴鹿のハイスピードでグイ~~~ンとアクセルワークで曲がっていくコースタイプ向きに
しっかりなっているな~と思いました。ちなみに菅生もこういう方向のセットですね。
オーナーさんのレベルも非常に高く、コース前半区間での各セクタータイムは”ほぼ互角”でした。
ただ後半セクションに関しては・・・スピード域が低くて回り込んでいるコースなので
前半部分とは若干求められるドライビングとセットアップが変わります。
ロールに時間が掛かる=車が曲がりだすまでに時間が掛かる、という事ですから
操作面で積極的に曲げていかないと安定はしているけど旋回はなかなかしてくれない・・・
ここでコンマ数秒の違いが生まれてしまっているようでした。
ここがFSWのセットアップの難しさですが、
前半セクションが最小限のタイムロスで走る位で、ロールの仕方を変えて
曲がりやすい状況を作ってあげる必要があるようです。
具体的に・・・減衰値を多少下げるか?
→ そうするとスプリングレートは上げる必要があるかも?
ロール量を少し増やすか?(スタビをソフトに・・・)
→ タイヤの接地面を確保するためにキャンバーを付ける必要があるかも?
そういった微妙で総合的なバランスの上に車のセットアップは決まるので
セットアップの数値だけコピーしたら速くなるか?と言うと、そうとも言えない。。。
これが難しくも面白い部分なんですね!
速く走るセットアップはやはりプロの2秒落ち位でないと活きないし、
”速く走るセット”、”コンスタントに走るセット”、”操作に安心感があるセット”、”感じやすいセット”、
それぞれ微妙に違うもの、”プロが乗って○秒!”ってキャッチーですけど
大事なのは自分にマッチしているかどうか?です!!
Posted at 2010/07/29 18:53:15 | |
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