昨日からタイ・ブリラムサーキットに来てます。
タイ・スーパーカー・シリーズに参戦するSarunさんのコーチ。
先日日本での2日間のトレーニングプログラムも効いてか好調です。
元々筋のいいジェントルマンDrですが、熱心で考えながら感じながら走れていて、非常にスマートだからコーチとしても本来あるべきコーチングのスタイルで向き合えて非常に楽です。
これはDrとしての速い遅いという意味ではなく姿勢の問題です。
と、その前に昨日
Facebookでも紹介した青山繁晴さんのレース活動の模様が映像でアップされています。
以下ご覧下さい(1時間13分頃からがレースの部分で私も登場してます 笑)
話は戻って・・・しかし彼の997カップカー改、非常に繊細で、タイヤもHoosierタイヤというアメリカ製でナスカーとかで有名なタイヤが非常にキャラクターが強く、それ専用のセットアップが必要。
昨日の私の中古タイヤでのタイム41秒7に対して彼は42秒5といい感じなんですが、治すべきポイントは絞ってアドバイス。
それよりも車側のアンダーステアを如何に抑えるかが重要な状況です。
車高、前後のスタビ、ショックの減衰、ウィング、タイヤの空気圧、キャンバー&トー・・・
過去の997カップカーの経験に基づいて進めてきました。
今日は公式日程で私はもう乗れないので車載映像、舵角センサー、アクセル開度でアンダー度合いの修復度、また逆にオーバーが出てないかをチェックしてます。
朝のセッションではアンダーは半分回復して、タイヤを痛める悪いアンダーから、コントロール出来る範囲の良いアンダーになっている事を確認。
アンダーにも良い悪いがあります。。。
良いアンダーになると出口でアクセルワークを間違えるとちょっとスナップオーバーにもなるのでここで改めてアクセルの開け方をアドバイス。
車側でもう少し詰める部分とドライバー側でやれる部分の着地点を決めます。
基準値として私の中古タイヤでのタイムを彼が新品で出せればいいところなので、彼がプラクティスで新品シミュレーションで41秒7を出して一安心。
そして今予選で41秒2を出して21台居るGT3とGTMの車両の中でクラス2位、総合4位につけているので素晴らしい!!
ちゃんと裏付けのある走りと出るべくして出すタイムって所がね。
ドライビングでもアドバイスが反映されている部分、出来ていたのに出来なくなっている部分、出来ないままの部分・・・これらは必ずあります。プロでも一緒。
あとは刻一刻と変わる状況変化の中で常にドライビングでベターをナゾレルような集中力と感覚が大事。
予選の状況を解析して明日の決勝でもいいバランスで走れるように再度メカニック&Sarun氏と進めます。
そんなドライビングコーチ兼エンジニアリングな週末です。。。
画像:
どちらがアンダーが酷い車か分かりますか?
もう片方はちょっと出口オーバーが始まってます。。。
Posted at 2015/05/08 18:59:59 | |
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