昨日のALMS2016-2017セパン戦で無事シーズンを終えました。
全戦完走は果たしたものの当初の”全戦表彰台を獲得してチャンピオン防衛”の目標は達成できず。
開幕の珠海戦の2位が最高位、その後は7位、6位、4位と表彰台すら簡単ではないレースが続きました。
最終戦セパン戦のフォトギャラは
こちら
欧州からの参戦組も多くヨーロッパのGT3レースのレベルの高さや層の厚さを目の当たりにしました。
プラチナ・ゴールド級のプロDrも当然レベルが高いのですがブロンズ級のジェントルマンDrのレベルが半端ない。
プロの0.5秒~1秒以内で普通に走ってしまいます(苦笑)
日本やアジアでハイジェントルマンと言われる人達も1秒以内で走れる方はまだ少なく大多数が1~2秒落ちです。
このALMSでも表彰台に上がれるか上がれないかのキーは各車両に必ず1名居るブロンズ級のドライバーがどの位走れるか?
もっと言えば一緒に組んでいるプロDrやチームがどれだけブロンズを速く走らせる事が出来るか?にかかっている。
4時間の決勝でブロンズは55分以上走らないと行けないのでどのタイミングで走行するか?
セパンなら55分で26-7LAP周回するのでアベレージで1秒ラップタイムが違うとそこで30秒近くの差が生まれる。
今年のALMSの表彰台獲得条件として4時間のレースでも”その30秒のギャップ”の有無で左右してしまいます。
Clearwater RacingのオーナーDrでもあるWeng氏がシリーズは残念ながら4位ながら今年のALMSのMan Of The Yearに選ばれました。
Weng氏は2007年にPCCAでレースを始め今年が11年目。50歳になる今年チャンピオンシップを争うシリーズ参戦はWEC挑戦で引退を表明しているDrです。
恐らくWengのようなジェントルマンDrは10年20年に1人居るか居ないか?の存在でアジアのモータースポーツの成長期であるこの10年を牽引してきた存在だと言えます。
彼を見ていると資金力は当然ながら体力知力のレベルが非常に高く実戦でもミスが少ないし経験をもとに自分である程度自分の良いゾーンに短期間で持ってこれる能力があります。
Autosport WebさんでもWEC挑戦は紹介いただき、それがYahoo Newsでも取り上げてくださいました。
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彼は世界一級のプロDr達を沢山見てきている中で純粋な速さではコンマ数秒負けるかもしれないけどミスなく環境に合わせたベストの走りが出来て、チームの戦略通り走れて、チームプレーにも徹する事が出来て、何より一緒に戦いなからコーチングが出来るSAWAの存在を重宝してくれています。
本当に私は彼のみならずそういったジェントルマンDr達に育てられてきた特にここ10年だったと思います。
彼とClearwater Racingと共に戦うWECの挑戦は澤圭太の4輪レースドライバーとしてのこの20年で培ってきた存在意義を証明する為にも凄く意味のあるBig Challengeだと感じているのはその為なんです。
ALMSオーガナイザーが昨年のチャンピオンでLMS24に自チームで参戦し、チャンピオン防衛は出来なかったけど今年は更なる高みを目指してWECへと挑戦するチームのオーナーDrでもある彼をMan Of The Yearに選んだ事も大きな意義がある。
そしてそんな周囲からリスペクトされる存在の彼のレースキャリアの最初と最後を一緒に戦うことを選んでくれた事に感謝。
だから今自分が出来る事をやらないといけない、1分1秒を大切に前進しないと行けないと身が引き締まる想いの毎日です。
Posted at 2017/01/23 13:10:01 | |
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