って、大別して2種類の人種に時として分ける事が出来ると思います。
①物に対して資産的な見返りを全く求めず、100%趣味(実用目的も含む)のみで求めるタイプ
②物に対して資産的な価値を(又は「も」)主に期待して趣味としても求めるタイプ(趣味じゃない人もいるが、もはやそれは「骨董趣味」とは言えないので除外w)
①は手放す時の値段なんか最初から頭に無いので、場合によっては所謂ネームバリューや世間的な価値を気にせず手に入れる事も有る。
②は手放した時に入るお金ありきなので、基本的にネームバリューや世間的な価値をとても気にするタイプが多い。
例えば、同じ物を買った場合でも両者の考えではこれだけ違う事も有りうる。
例:ある有名なヒマワリの油絵を①&②が購入した後、その商品が実は贋作だと判明した場合。
①はその絵が贋作であろうと無かろうと、「その絵」が気に入って買ったので満足する。
②は仮にその絵が気に入って買ったとしても、絵を投資対象としても見ているため「偽物を掴まされた!」と少なくともどこかで納得行かない部分が残る。
まぁ・・いきなり何を言い出して何を言いたいんだ?こいつは・・・と言いますと・・・
バブル崩壊後、凄い高値で買った「ヒマワリ」は実は贋作であったという噂がずっと囁かれたりしますが、その度に私は「愚かだな」と思うのです(私はバブル世代ではないので、バブル期が実際どんな感じだったかは知らないわけなのですけどね)
贋作だろうと本物だろうと、見事な絵で、その作品に心を打たれるなら良いじゃないか!・・・と。
作者が誰であろうと、それを描いた画家はアーティストとして本物でしょう?と思うのです。
それでも、贋作では意味が無いとされるなら、それはもはや誰が描こうと美術品として価値が無いんではないだろうか。
もう一つ・・・言える事は②はバブル崩壊から何も学習出来ていない化石人間ですね・・・という事です。
そんな人間、2000年を10年以上も過ぎた現代に生存してるの?と思うかもしれません。
が・・・所謂骨董市には実際たまにいます(汗
数年前のある京都の大きな骨董市・・そこは様々なジャンルの店がそれぞれのブースを持つ・・・まぁ、骨董版コミケとでも思っていただければ・・(なんつー例えだw)
ある店で時代物の鉄扇を発見「これは渋いし、頭かち割るのに良さそうだ・・・」などと私は私でアレな事を考えて値段を聞くと・・・「ちょ・・・値段設定高すぎじゃない?」と思ったので苦笑いしつつ元のところに置くと何故か店主が聞いてもいないのに骨董への資産投資の意義を語りだす(汗
彼曰く・・要約すると「骨董品は管理すれば腐らないどころか、時がたつほど価値が上がる。ナチスも各国から美術品を収集していた!資産投資の対象としても良いよ」らしい。
その時に(あ~売り方便だとしても、まだこんな事思ってる人いるんだな~・・・バブル崩壊から何も学習しなかったのか?・・ついでにナチスも結局負けてるんだけど、そこは・・・)と思い・・・
先週再びその会場に行って上のような事を改めて思ったわけです(前置き長ぇっ!)
で、私は間違いなく①のタイプですので・・・と言いますか、②になると必然的に高額になるので②になりたいと思ってもなれないんですけどねw
周りの空気や店員の売り文句に惑わされず(お祭りの空気に飲まれる人は結構多いです・・・言ってはなんですが、私の年代層は少数で、年金層や中年以上の財布にある程度余裕ある層が主ですし)スーパーで特売になったトマトを選ぶ感覚で回ります。
今回の目的は①先ずお使い。②予算数千円までで好みの急須を(出来れば時代物で)③後はめぐり合わせだけど、シュミレーションにシュミレーションを重ねて考える。
で、①はなんとか完了!②は結局見つからず・・・と言うか鉄瓶は多いのですが、陶器は少ない(汗)
代わりに好みのお猪口を1個千円で見つけたので購入!
ふむ・・・これが備前焼と言うのか(陶器は疎いと言うかほぼ知識0ですw)
店員曰く作家物なのだが、箱無しでバラなので安いんだそうな・・・まぁ事の真偽(相場に対して安いかどうか)は話半分な感じですが、2つ買ったら200円おまけしてくれたので実質1個900円♪
まぁ、道具屋筋で似たようなの買ってもそれくらいはすると思うので、高くはないでしょ。
「陶器って作家物でも銘は彫らないの?」と思って帰ってちゃんと見たら、側面に扇のマーク発見
もう一つは底辺に一文字
これが銘だとすれば、作者は別々のバラ物ってのは事実ですね。
よく観察すると、色も細かい作りこみも2つとも違います(が、考えたら作者同じでも全く違う特徴の作品作る事だってありますねw・・・陶芸家ってあんまりそういう事はしないのかな?)
私は結構作風複数使い分けたり、ガラッと全く違う事しだしたりするのでよく分からんw
まぁともかく、これで日本酒飲む時もOKです♪
やはりアルコールはムードが大事だと思う(アルコール弱いので量飲めないんですw)
で、目貫のバラ売りで安くて気に入ったのが有ったので購入!(普通は2つ一組のものです)
これは目貫きに使ううんぬんより、気に入ったので半分置物ですね(汗
花瓶(割れた花瓶?)と花の図だと思います。
メイン素材は鉄で江戸後期?
私は案外金具はこういう渋めが好みのようです。
超申し訳程度の金と小さな銀が気に入りました♪
まぁ、キリシタン物(隠れてないやつ)や野晒しなんかも大好きなんですけどね・・・ただ、滅多に出ないのです(汗
キリシタン鍔を探してましたが、1つも有りませんでした(汗
銀煙管は母から貰いました。
2つの内選んだのがこれなんですが、やはり私はこういう作風が好きなようですw
3000円しなかったのですが、小オーバーホールが必要とは言え、これ新品の時は結構な値段だったんだろうなぁ~(汗
くたびれてるのでフィッティングに難有りですが、ビニテとかで調整すれば問題なく使えます。
で・・・③がある意味一番の強敵なんですが(汗
巡り合せが悪いときは悪い時で退屈なんですが・・・お金をケチるべき時に無駄に巡り合せ良いのも悔しいものでして・・・(汗
見事な大身槍(簡単に言うと、ドデカイ槍ですね)を発見!しかも奉納用として作られた大身槍が多い中で私好みの実戦向けのものが・・・はぁはぁ・・・
錆身で鞘のみで柄無しとの事ですが、むしろ鞘が有るだけで十分ですね!
柄なんて所詮はただの棒切れなんで、実用ならどうにでもなりますから。
錆身という事ですが、別に錆びてないし、即実用出来る感じです!
こんなのを思い切り振り回せたら最高だろうなぁ~・・・
イノシシだろうが重装甲冑だろうが、ぶち抜いて大穴空けれそうですw
この分厚さならぶん回せば敵の側面当てれば顔面半分は粉々に吹き飛ばせそうです♪
(でもお高いんでしょ?)とどうせ高嶺の花気分で一応値段聞くと予想より・・・と言うか明らかに相場より安いじゃないですか!
確かに美術刀剣としての価値は低いものですが、槍本来の兵器としての価値として考えると、これほど頼もしい槍はそうはないです。
そりゃもう、写真撮るの忘れるほどですw
が・・・!それでも私の財布からすると高い!
買えないわけではないですけど・・・と言うかぶっちゃけかなり悩みましたけど、今後を考えると今それだけの出費はしたくないし、私の本分はあくまでも刀をメインとした兵法を追求する事なので・・・
それ買う金有るならいい加減予備の刀なんか買えよって話しですし(汗
泣く泣く諦める・・・まぁ巡り合せ良かったんだけど、悪かった・・・今はまだ私の手に来るもので無かったと思うしか無いですね(泣
帰りに「はぁ・・・槍・・・」と5回は、翌日も3回は呟いてました(汗
願わくば、予算が許す時に再び縁が有らん事を・・・(大身槍は鑑賞としは飽きるのか持て余すのか、手に入れても手放される事も割と多いようです)
そうそう、今回数年ぶりに来てみましたが・・・「こんなにチャイニーズ多かったか?(汗」
それも明らかに物の価値や意味を理解していないタイプばかり(神道の儀式に使う道具って絶対理解してなかったりとかが当たり前w)
それも値引きが強引だったり(必ず値引き交渉するというのは知ってましたが・・・)商品の扱いが乱暴だったり・・・
私は専門時代に多くの国の人間と接して、その時に人種で人を区別したり評価するのはなんの意味も無い事だと実感しましたが(どちらかと言うと、日本人より気が合いましたし)・・・
ハッキリ言ってあの会場の彼らは「目に余る浅ましさ」でしたし、日本の歴史を数と金で強奪されてる感じがして、なんとも微妙な気分でしたね。
マナーはともかく、誰が何を買って行こうと私がどうこうする権利は無いし、これが資本主義なのですけどね(汗
それに、多分海外の日本人観光客もきっと端から見れば似たようなもんだろうし、やはり歴史を金で買ってるという意味では私もその浅ましい人間の一人なんでしょうけどね。
何人だろうと、その物の価値を理解して、有意義な末路を辿れればこんな事は多分思わないんでしょうけどね。
同じ浅ましいにしても「かっこつけろよ」とは思いました。