念願の自動車というものを手に入れたのが去年の11月。
それを日常的に運転する生活を始めたのは今年に入ってからのことです。
4ヶ月で走行距離は5000km弱。
いざ仕事関連の場所に出向くとなると毎度長旅なのですが、
普段は在宅勤務同然なので、この期間でこの距離となっています。
ここのところは愛車に乗って昭島(東京)-稲毛(千葉)間を移動することが多くなりました。
それも朝夕の通勤ラッシュの時間に都心を通って、気分で下道を使ったり首都高を使ったり...。
変則的な道路レイアウト、数時間に及ぶ渋滞、坂道発進...。
中華鍋もとい中華ナビのお陰もあって、もう都内を走る分には恐いものはありません。
そんな往復160kmの旅を頻繁に行っていると、ガソリンも多分に消費するというものです。
一般道で3000回転まで回す、ほんの少し荒い乗り方で、おまけにエアコンや渋滞の影響があっても
10km/l以上の燃費は出ているので、高速道路を利用しないなら
交通費としては鉄道を利用した場合と同等以下でお得だったりするのですが、
それはまた別のお話。
さて、給油にしても整備にしても、私自身はその道のプロでもない癖に、
実はあまりチェーン店の作業員さんを信用していません。
というのも、クルマというのはその個体のオーナーにしか判らない
取り扱い方がある訳で、流れ作業感覚で触って欲しくないのです。
そういった理由から給油も普段はセルフのところを狙って利用しています。
しかしこの間は珍しくセルフでないスタンドを利用してしまったのが運の尽きでした。
なるべく燃料タンクを空にしてから給油をしたい技術的な事情があったので
燃料残量の警告灯が点くまで走っていたのですが、
遠出の途中で、となると結構焦るものです。
実際のところ、後で計算してみると燃料系の指針がEの位置に達して警告灯が点いても
タンク内に16リッターは残っているようなので、いつも利用する地元のスタンドまで
余裕で持つはずだったのですが...。
焦りながらも入れたいのはエネオスヴィーゴ。
中華ナビの力を借りて、近所のエネオスを探しました。
そうして慌てて入ったスタンドは、給油ノズルが天井からぶら下がっている構造でした。
店員はおじさまが独り。この時点で嫌な予感はしていました。本当に。
おじさまが私のクルマへ給油を始めた直後、別のクルマがスタンド内に入ってきて、
おじさまは見て判るくらいに慌てて給油中のノズルから離れ、そちらのクルマの対応へ。
そして私のクルマが満タンになり、給油機が止まった瞬間です。
誰も支える者のいない給油ノズルは勢い良く給油口から跳ね上がり、
まずは私のクルマのリアフェンダーに一撃。
ノズル内に残っていたガソリンをサイドシルにぶっかけつつ、
ドアを擦りながら車体前方へと動いて、
ドアミラーにホース部をぶつけてようやく停止。
...。
......。
色々な思いがよぎる中、最終的に「そういうこともありますよね」で許してしまいました。
自分にしても他人にしても慌てるのは良くないな...とか、
これくらいなら手持ちの材料を使って自分で直せるな...とか、
修理もカーライフというゲームのうち...とか、
どうせ年内に全塗装するしサイドモールも替えるし...とか、
紳士な自分カコイイ!...とか。
何より、慌てた結果に人様の物を傷つけるというのは
私も良くやりがちなことなので、おじさまに同族の匂いを感じたのです。
私は日常において「自分の趣味嗜好を制限しようとする相手」以外には
ほぼ怒りの感情が湧かないのですが、改めてそれを実感しました。
当然、残念は残念です。なのでこのようにここで愚痴っています。
それにしても信用ならんということで、スタンドを出た後には
適当な道でクルマを停め、燃料キャップを確認しました。
案の定、最後まで閉まっていませんでした...。
燃料キャップですよ燃料キャップ。リッドではないのですよ。
リッドのほうは傷むのが心配なくらい勢い良く閉めておきながら...。
正直な話、おじさまは命拾いしたと思います。
チンピラの乗った高級車にでも同じことをしてしまったら...。
相手が私で良かったな、と思った次第です。自己陶酔。
そしてやはりセルフにしておけば良かったと後悔。
そんなこんなで帰宅してから、慌ててミスをするのはお互い様で...という話を家族にしたところ、
あなたが他人を許しても、他人はあなたを許さないよ、と。
世知辛い世の中ですな!
追記:数えたら傷と凹みは合わせて5箇所でした。
加熱→表面のみ急冷という温度変化を利用する簡易板金を試そうとしたのですが、
加熱に使用するのは玩具みたいなドライヤーではダメですね。
きちんとしたヒートガンを用意しなくては...。