15年ほど前から衝突試験では壁(バリアー)に車幅の半分でぶつけるオフセット試験が行われるようになりました。
フルラップで車幅全部で壁にぶつかって大丈夫そうでも、オフセットではダメージがでかいことに驚いたものでした。
それから年月が経ち、
貴方管でイロイロ動画を見ていたらみてしまいました。
アメリカの保険協会(?)が行ってる車幅の1/4で壁にぶつけるスモールオフセット衝突試験。
総集編的な解説(メリケン語ですが)
https://www.youtube.com/watch?v=ByPAhoeU6UQ&list=LLzgtTBJhOw0rDAWUvitBFUg
以下管理人の勝手な分析付き。
Tヨタ Pリウス@
「フェンダーが抵抗なく潰れ、続いてAピラーが直撃。おかあさ~ん!」
https://www.youtube.com/watch?v=qj-oPkXpAnA&list=LLzgtTBJhOw0rDAWUvitBFUg
IS
https://www.youtube.com/watch?v=wnK-TovPgrc
ES
https://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&NR=1&v=ShU3soBqlUY
北米カムリ
https://www.youtube.com/watch?v=LNG7Nm9XDko
N産 Aルティマ 米専用
「結構もろ直撃」
https://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&NR=1&v=DBNbP1WTmV0
インフィニティ G
「健闘してます。」
https://www.youtube.com/watch?v=pDtLfA8S8Mc
中島飛行機 レガシィ
「激しい衝突ながらキャビンの強度で持ちこたえる」
https://www.youtube.com/watch?v=1gYuxfnwK8Y
Hンダ アキュラTL
「うまく逃げる。90年代とは全然違う高強度」
https://www.youtube.com/watch?v=wDJFwtw8L0g
TSX
https://www.youtube.com/watch?v=ZT0i3Y03Cng&NR=1&feature=endscreen
Mツダ 6 (Aテンザ)
「最近は頑張ってますね。」
https://www.youtube.com/watch?v=5NgOCzAOzKM
ヌズキ キザシ
「潰れながら斜め前方に逃げる。こんなに優秀だったのね。」
https://www.youtube.com/watch?v=WoLSu5uF0ws
Aウディ A4
「想定外でした。」
https://www.youtube.com/watch?NR=1&v=55qLUxaJlP0&feature=endscreen
国民の車 CC
「激しい衝突ながらキャビンの強度で持ちこたえる」
https://www.youtube.com/watch?v=a6GQjvTos6k
Mルセデス C組
「なんとか持ちこたえました」
https://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&v=pG9h4XMJv6Y&NR=1
バイエルン原動機 3シリーズ
「キャビンは丈夫だがタイヤが足元にめりこんどる」
https://www.youtube.com/watch?v=IcSDBrlHbCo
Vルボ V60
「こすりつけるように斜め前方に逃げる」
https://www.youtube.com/watch?v=eYR5s8bk-8A
Lンカーン MKZ
「こちらも、こするように逃がしてる。」
https://www.youtube.com/watch?v=FXhSwflZxkI
いろいろ見て思ったこと。
実際の事故では、壁に向かって真っすぐ突っ込むとは限りません。電柱に突っ込んだり、スピンして側壁の端に突っ込んだりすることも考えられます。
なのでフルラップやオフセット衝突試験での安全性=実際の事故での安全性とは言い切れず、状況によって大きく結果が変わるのです。
車の構造から考えると、これまでのオフセット試験をクリアするべく、まっすぐ壁に突っ込む場合を想定して設計し、エンジン両サイドのフレーム(サイドメンバー)で強度を頼った場合、フロントフェンダー内部(前タイヤの上)に強度のある構造材がほとんどなく、フェンダーが無抵抗に潰れ、続いてAピラーが直撃してしまいます。
そこで、ストラットタワーより車体外側のフードリッジを太くしてこの部分でダメージを軽減する必要が出てくると思います。
また90年代半ば以降の車ではバンパーのリインフォースメント(バンパーの骨)が、ただ樹脂バンパーを保持するだけの華奢なものになっていたりします。これもなるべく車幅いっぱいとするほうがいざという時の被害軽減になるでしょう。
それに最近は車体を上から見て、四隅の角が斜めに絞り込まれていますが、これもほどほどにしたいように思います。車両外側ではクラッシャブルゾーンがかなり少なくなってしまうからです。空気抵抗はノーズを斜めにスラントさせることで減らすことで良しとするべきかも?
Posted at 2013/02/03 01:57:51 | |
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