サイドミラー塗装
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
激安で購入したソニカ、外装も全体的には大きな凹みや傷は無く、程度はまずまずと言うところですが、愛車紹介画像でも分かる様に、サイドミラー上部の塗装が日焼けで劣化していました。クリアが白く曇って部分的に剥げてきていて、結構くたびれ感を強くしています。おそらく前オーナーの保管環境が日当たりの良いところに露天駐車だったのと、色が褪せやすい系統だと言うことの2点が原因と推察します。
2
思い立って作業したので、使用前使用後の画像がないのが残念ですが・・・上の画像のサイドミラー部のまだら模様が塗装の剥げです。
サイドミラーのカラー塗装部分は、爪で留まっているだけです。但し、ベースとの隙間に内装剥がしを強引に入れてこじると、恐らく割れます。まずミラーを外し(ミラー上部の隙間に何か差し込んで押さえ、下部を内装剥がしでテコの要領でこじると外れます。上側が内側に入らない様に押さえないと、内部の稼働部分がバラけて作動不良になります。また、上側をこじっても外れず割れるので注意)、内側から爪を持ち上げて外します。
3
マイナーな色なので、ラッカースプレーペイントの入手に苦労。ホームセンターもカー用品店も、地元近辺では一切在庫なし。ソフト99ではラインナップすらなく、ホルツにはある様ですが取扱店が少ない・・・
使用したのは、プラサフ(ソフト99)、アクリルカラースプレー(純正カラーコード:T16ホルツ)、2液式ウレタンクリアースプレー(ソフト99)です。
あくまで素人の作業なので、参考まで。また、気温や湿度などの季節要因でも多少かかる時間は変わるものとお考え下さい。
① 樹脂カバー取り外し、600番位のペーパーで劣化した塗装の地ならし(完全に剥離する必要は無し)
②脱脂しプラサフ塗装、3時間程度乾燥後に1000番のペーパーで水研ぎ足付け。
③脱脂してアクリルカラースプレー塗布。薄く塗る→30分放置×5回。3回位で十分ですが、塗料が余って勿体無かったので・・・最終塗装から1時間放置。ムラが無ければウレタンクリアー塗装前の表面仕上げは不要です。下手に磨くとクリアー塗装後でも磨き目が消えず出てしまいます。
④ウレタンクリアー塗装。薄く重ね塗りしますが、ウレタン塗料はあまりミスト状に粒立って塗ると、却って仕上がりが悪くなる気がします。薄めにかつ均一に、×4回。私は仕上げに厚塗りしますが、この頃合いは文章では表現し難いです。アクリルラッカーペイント完了後、どの程度乾燥させてからウレタンクリア塗装するかですが、ソフト99の説明ではカラーペイント後2~5分後、ホルツは24時間以上完全乾燥後と正反対なんです。それぞれの言い分は、ウレタン塗料のメリットデメリットのどちらを取るか、という事なのですが、私はその間を取って1時間乾燥後にウレタンクリアを施工しています。ウレタンクリア塗料の注意書きには、「他社の塗料の上塗りには使用できません。絶対に使用しないで下さい」とありますが、メーカー違いでも同系統の塗料の上塗りなら、経験上問題が出た事はありません(メーカの推奨と異なるため、自己責任でお願いします)。
ウレタンクリアの場合は多少垂れても硬化後に目立たなくなりますが、基本磨き仕上げが不要な塗料なのと、完全硬化前にペーパーやコンパウンドで仕上げをかけると濁って白くなってしまいます。
こうなると修正不可で、硬化後の塗装面に重ね塗り出来ない性質なので最初からやり直しになります。しかも溶剤剥離ができずペーパーかスクレーパーで削ぐと言う苦難が待ち受けています。
ですので、最終塗装はあまり無理をしない程度に均一に塗って、後はホコリの付着が少ない場所で乾燥させます(2液ウレタン塗料は、塗料や乾燥時の揮発成分に有害物質が含まれるので、換気にご注意を。
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そして恐るべきはアマゾン。12月30日の午後8時に注文し、お試し期間の送料無料で翌日31日午前10時半に到着。仕事でかかわっている方は、相当大変だろうとお察し致します。
ウレタンクリアーはラッカー系のクリアーより高価ですが(およそ2倍~2.5倍)、仕上がりと耐久性が段違いに良いので、車の外装にはこちらがお勧めです。素人作業でも、最終磨きをしなくても、新車の様な艶に仕上がります。注意点は化学反応硬化なので、一回12時間以内に使い切らないと、残りが無駄になる点と、硬化に最低24時間放置(気温20℃以上)、完全硬化に1週間位必要なことです。取付けを急ぐ場合はヒーター等で40℃程度まで加温すれば、24時間以内には手で触れても全く問題なくなります。
塗装ブース等は当然ないので、ゴミやホコリの多少の付着は許容しないといけませんが、私はウレタンクリアーは3回程度の重ね塗りの最終でタレる直前まで厚塗りして艶を出すのと、塗料の特性でヒケが少なく塗膜が厚いまま硬化するので、少しのホコリや塵は、付着しても目立たなくなります。
画像だと分かり難いですが、丁寧に急がず作業すれば、素人塗装でも普通の人が見たらプロの板金塗装と見分けが付かない位になりますよ。
<参考費用>
・サフェーサー(プラサフ/ソフト99):680円
・アクリルスプレー塗料(ホルツ):1,080円
・ウレタンクリア(2液混合式缶スプレー/ソフト99):2,280円
・サンドペーパ-#600/#1,000:180円
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リペア前の拡大写真。両側こんな感じでした。しかしその後、お世話になっている整備工場の若旦那から、「あーこれ塗装済みで部品出るんだよねー、片側3~4千円だったかなー」…。知ってたら新品買ってたな。
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