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quadrifogliospaのブログ一覧

2017年01月05日 イイね!

気仙沼行 その⑱ リハビリ

仕事納めの28日は仕事上がりで気仙沼へ向かいました。
翌日以降になると帰省ラッシュに巻き込まれるため、早め早めで行動して渋滞を避ける作戦で、年内は気仙沼、元日には東京に戻って新年を過ごす予定です。

ただ週間予報で途中の福島県や岩手県で最低気温が氷点下5度の天気予報が出ていたので今回は海岸沿いの常磐道から建設中の三陸道で行ける所まで北上して気仙沼入りの予定でしたが、当日になって最低気温の予想が氷点下1度に修正されたため、通いなれた東北道で行くことにしました。



今回も平日出発なので降りるICのゲート通過が午前0時から4時のETC割引になる時間帯に到着するように時間調整します。

特に渋滞や天候のアクシデントもなく、走りながら車内で持参したコンビニおにぎりなど食べていると突然「ブイブイブイブイ!」というあの緊急地震速報の音がスマホから車内に響き渡ります。

すぐに転院させた時から預かっている母親のガラケーも「ブイブイブイブイ!」と鳴り始めます。

「ヤバイヤバイ。なんか地震来そう」

揺れ始めたら止まれるようにハザードスイッチに手を伸ばし、心なしかアクセルを緩めましたが周囲の車はお構いなしで走っています。



スマホの画面をチラ見すると茨城とか書いてあるような?
この時北関東を抜けて福島県に差し掛かっていたので直撃ではないようですが、ほどなくして車体が軽く左右にユッサユッサ揺れているのが分かりました。

車内に居ると地震が来てもサスペンションが揺れを吸収して地震に気づかない事も多いのですが、車内で分かるという事は外はけっこう揺れているのでしょう。

しかしこのご時世、乗車している誰一人としてスマホや携帯を持っていない車は居ないので周囲の車も気付かなかった訳ないと思うのですが。

こういう時はハザードを焚いてスローダウンして揺れに備えてハンドルを保持するもんじゃないんでしょうか?チャンスとばかりにビュンビュン抜いて行った車。もし路面に亀裂が出来ていたり、のり面が崩落してたら「俺の高級車と神テクで回避してやんよ!」って事ですか?無理ですけど?

揺れは収まりましたが、地震が気になりますので受信できるラジオ局を選局して小一時間くらい情報を収集して走っていましたが3.11の東日本大震災の時、自宅待機の部屋で電気を節約して暗い部屋で布団をかぶって携帯のラジオ機能とメールで情報収集していた時の事が嫌でもフラッシュバックしてきました。

まぁ気仙沼滞在中に食べるべく防災備蓄の古いのを取り崩して持参しているので最悪車中泊でも数日大丈夫な状態でしたがかなり心細かったのは事実です。

後で分かりましたが震源は当初予定していた常磐道の極近辺で常磐道も数時間閉鎖されていたようでしたので、もし常磐道ルートを通っていたらかなり影響を受けて予定が狂ったかもしれません。

その後は時間に余裕があったので東北道、若柳金成ICのゲートは0時4分に通過。
今回、ハイオクからレギュラーに戻した60%チャンポンでの高速燃費は23.1km/l。


気仙沼の仮設住宅には1時半前には到着し2時前には就寝しました。

翌29日。

この日は母親の生命保険の給付金や保険金の代理請求の為、母親の元職場である生命保険営業所に出向きます。

ただ10時に行く予定だったのが所長さんが10時には仙台に出張とかで9時に来てほしいという事で、布団から這い出して身嗜みを整えた程度のあわただしい感じで出向きます。

世間は仕事納めの朝の通勤時間なので市内はいつもより混んでるかと思って少し早めに出たのですが、いたって普通でした。

用意してあった書類に記入して、代理請求特約とか付かない保険だったので、結局自分が自由にアクセスできる口座に入らないなら今現在の母親の預かっている口座から入院費を引き出すのと大差ないので、高度後遺障害の保険金はそのまま据え置きにする事にしました。

金利も12月の時点で0.04%とスズメの涙程度ですが銀行の0.001%に比べたら幾分マシなので。

ここらへんは相続する時とか確定申告の贈与税とかどうするのが一番損しないのかなんて普段考えないのでどうしたものか分かりません。

で、陸前高田の母親を転院させた病院に行って、その足で入所希望の老健に向かいます。

この日は気仙沼を挟んで逆方向の志津川と歌津の施設で、もうめぼしい所はだいたい申し込んであるのですが、気仙沼よりは回転が早いという話なので抑えの意味で。



ここまで来ると気仙沼に戻るより石巻の方が近いくらいなので、車内で昼食を済ませて二か所ハシゴです。

ただ、やはり沿岸の被災地という事でカーナビが通れない所を示したりして信用出来ません。
まぁ方角が分かればあとは案内看板を頼りに向かえますが。

帰りには前回パスした岩井崎に。少し離れた無料駐車場に着いた時には日没になっています。


ただしやはり風が強い。寒いので歩きながら写真撮影、突端へ。


被災した松を整理していたら龍が現れた!奇跡じゃ!
とか言って「龍に似せて切ったんだろうが」と全国から突っ込まれていた松です。


ここもあと数日で初日の出で凄い人出になります。

荒ぶる太平洋、のはずがショボいのしか撮れませんでした。


この先の岩井埼灯台は松林を降っていく遊歩道が整備されて下まで降りられたのですがそういうのは津波で全部流されたようです。

この後、前回帰省した時に「あなたのお母さんにお金を貸しているんで返して欲しい」と電話してきた人に会います。

ウチの母の方が困ってる人にお金を貸して今でも毎月返済が振り込まれて来るくらいなのに、わざわざ借りるかね?大いに疑問でしたが電話ではあらまししか分からないので会って詳しい金の流れなど聞かないと返せません。

で、安っぽいドラマみたくファミレスで待ち合せました。

なんでも母の元部下だった人で、まぁ細かい事は割愛しますが、返してもらうべきお金を双方勘違いして返してもらってないままだという事でした。

この人も主語を省いて誰から誰のお金がどうなってという説明が出来ないので聞くのに苦労しましたが、口約束(というか金の貸し借りの認識も無かったかもしれませんが)だけでしたが、話としてそういう状況は大いにありえると思えました。

11万円は大金と言えば大金ですが払えない額でもないので証文を書いてもらって返金しました。

試す訳ではありませんが、これまでの利子と迷惑料も含めて多めに入っていますと言ったらその分は返してきたので詐欺ではなさそうです。

明けて30日。
今日も施設の申し込みですが、今回は陸前高田と大船渡の施設なので母の入院している病院と同じ方角です。というかそうなるように事前に申し込みを調整して来たのですが。

先ずは陸前高田の施設から。
めぼしい所は申し込んでいるので期待薄ですが、年内に申し込みだけは済ませておきたかったので仕事納めに駆け込みます。

簡単に状況を説明して申込書を記入して終了。
まぁこんなもんですわ。

もっとも親身に話を聞いてくれたからと言って見込みがあるかといえばそうでもありません。

近くの母親の入院している病院に向かいます。

カーナビでは4キロないくらいですが、土地勘がないのでもう指示通り走ります。
するとどんどん山の中へ。

しまいには軽トラックくらいしか通わない林道の様相になっていきます。
気仙沼の仮設も少し登っていくとそんな感じですが、どうも道がデコボコで車体の下をヒットします。

それでもグイグイ登っていくフィット君に任せて走破しようかと思ったのですが2/3くらいの所でさすがに地元民も通わないだろういう様相になりUターンもできずにそのまま来た道をバックで下っていきます。
とにかく舗装道路に出ないとと思い自力で道に出ると病院のすぐ下の空き地の横でした。

方角は合ってたのですが、カーナビのシステムと地図データをアップデートしてから、なんかこういうチョンボが多い気がします。

で次の大船渡の施設に行くまで病室で時間を過ごします。

大船渡は陸前高田からは三陸自動車道で繋がっています。しかも震災復興のため無料区間になっている高規格道路で、ほぼ高速道路と同じです。


しかし大船渡市内は海岸沿いのメインストリート一本でしかも途中から被災して工事中なので交通の便がよくありません。


こちらの施設は先ほどの施設よりかなり大きめですが、担当の相談員さんは新人のようで、こちらの話にも「不勉強ですみません」と言っていましたが、この時には既に風邪気味で彼女に風邪を寫したくないので早く退散したかったのですが、かなり丁寧に対応していただきました。

もちろん申し込みの対応と入所の可能性は関係ありません。

帰りには湾口の防潮堤が見えますがまだ機能していないようです。


震災当時、大船渡と言うと銘菓かもめの玉子で有名なさいとう製菓の社長が避難した崖の上からビデオで津波に飲み込まれている大船渡を撮影しながら「何が防潮堤だよ。おーい止めてくれ」と悲痛な叫びをあげた動画が今でも思い出されます。

碁石海岸がどうなったか見に行こうと思ったのですが、風が強すぎて断念。
帰りのルートに復帰するため信号待ちをしているとw



新沼謙治分かるかな?分からねぇだろうなぁ、イェ~イ v(>_<)v

31日。大晦日
風邪でダウン。

1日。元旦
風邪でダウン。

久しぶりに腹筋が痛くなるくらい咳をしました。

厳密には午後には起き出して残り物を食べたり30日に買ってきた風邪薬を服用していたのですが、良くなったと思った夕方にぶり返すのはよくある事なので大人しくしていると、夜にドアを叩く音が。

二日くらい車が動いてないのを心配して近所の人が来たのかと思って顔を出すと残り物だけど食べな、とお雑煮とお煮しめと胡桃餅を持って来てくれました。


仮設住宅の薄い壁でゲホゲホやっていたのが二軒先にも聞こえていたのでしょう。
一週間滞在しましたが火が通っていたのを食べたのはコレだけです。

こういう事されると東京に帰りたくなくなるんだよなぁ。

2日。
風邪も大分良くなったので、大晦日にやるつもりだったお墓掃除に行きます。

前回掃除してから一カ月以上天気が悪かったりしてなかなか出来ず、落ち葉が凄いだろうなと思ったら吹き飛ばされたのかけっこう綺麗でした。

お墓石の裏の杉の枝や葉、松の葉も拾って集積場へ。すっかりきれいになりました。


三基もあるのでけっこう時間がかかるんですよね、これが。途中から雨に降られる事もなく今回はやりきりました。

もう施設の申し込みは無いので陸前高田の転院先の病院へ向かいます。

母親に墓をようやく掃除できた報告をすると「ごくろんさん」と自分から発話しました。
この日はけっこう調子が良かったようで滞在した1時間半、終始目を開いて自分からいろいろ喋っておりました。

このまま東京に戻ってもいいのですが、風邪を引いた中何時間も渋滞にハマるのはイヤだったので休みの最終日の4日まで気仙沼で過ごすことにします。

3日。
この日は完全オフ。

とりあえず病院に行ってみますが入浴時間と言う事でコンビニで弁当を買って、病院の昼食が終わるまで駐車場で本を読んでいました。

この本が「脳がよみがえる 脳卒中・リハビリ革命」というタイトルで数年前のNHKスペシャルで放送した内容に加筆したものだそうで、タイトルだけで買ったのですが、特殊な事例を取り上げたのではなくリハビリはタイミングとやり方が重要という事で地方医療の限界を感じざるを得ませんでした。

で病室に上がって、上の本に出ていたリハビリで効果を上げた先生の書いたリハビリ図解本を真似して麻痺のある左手をいろいろ弄繰り回したのですが、昨日あれだけ反応があったのが嘘のようにまた目を閉じて会話もありませんでした。

この日の夜は友人宅に遊びに行きました。

4日。


げ、雪が降ってる。
一関とか盛岡とか内陸が降る予報は見ていましたが東京に戻る日に沿岸部も降るとは。

とりあえず病院を見舞うと、年末に会う約束をしていて会えなかった主治医が居るという事で30分ほどリハビリについて相談。

母の状態は昨日と同じでしたが昼食時間となったので東京に向けて出発する事にしました。



東京へは前回と同じく一関ICから東北道に乗ります。

「お!新型CIVIC TYPE-Rやんけ。写真撮ったろ」


なんだかすごい天気です。



燃費は気仙沼で給油して病院や施設の申し込みに下道200キロ走って約20km/Lというところからで22.1km/Lでした。


やはりハイオクの方が数パーセント燃費が良いのか。

5日。
仕事始め。

昼休みや仕事の合間に気仙沼の病院などにリハビリの件で問い合わせたのですが、どうも今の医療制度がリハビリはやってくれるなと、いう感じの制度でまったく使えない感じです。

発症から半年を過ぎた維持期はムダだから医療費削減のためにわざとそうしているそうですけど、上の本にもありましたが、適切にリハビリをすれば従来回復はしないと言われていた維持期であっても回復する事は可能だそうです。

今日のヤフー!トピックにも
脳梗塞で死んだ細胞再生 兵庫医科大、定説覆す発見
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170105-00000002-kobenext-sctch

というのがありましたが今の出口を絞るだけの医療制度にはずいぶん苦しめられています。

こういう制度を考えた頭のいい官僚の人もいざ自分が利用する段階でうんと困る事でしょう。
Posted at 2017/01/05 22:24:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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