今回は、「自走の幅を広げるため」のウインチングについて記事を書いてみたいとおもいます。
まず、こちらの動画ですが、2月18日に単独でスポーツランド岡山に走りに行ったときの1コマです。
5:45頃でフロントタイヤが流されて、ちょっとヤバい体勢になっています。
リカバリー方法はいくつか考えれるのですが、いくつかの案を出してみています。
ひとまず、車の正面からやや左に生えている松をアンカーにすると決めたみたいですが、どれも「松」で根や幹が弱いので、「複数アンカー(分散アンカー)」を提案しています。
・・・それにしても、アンカーを分散させる意味がよくわかってなかったみたいです(汗)
仕方ないので、僕が実際にアンカーをとってみることに。
動画はまず、「チョーキング」で支点になる木にロープを固定させるところから始まっています。
※本来、チョーキングはロープに対して局所的に負荷をかけるので、あまり良いこととは思われていません
アンカーを分散させる方法としては本当にいろいろ考えられますが、手持ちの道具でカンタンに準備出来るということと、木の特性、つまり「生えている向き」や「傷み具合」などを考えながら、最良なものを選ぶようにしていきます。
動画の中では、牽引をすることでテンションがかかる向きが変わることも考慮しながら、アンカーの選択をしていますね。
ここではあくまでも参考例を説明しているので、S字フックが木に当たっているのは無視してやってくだささい。
今回みたいにロープだけで分散させるものや、滑車を使って少し離れたところの木を活用する方法などいろいろありますね。
ここでは、ロープだけで3本の木に分散させる方法を採っています。
コツとしては、普段は坂の方向に引くことが多い木などは、荷重を分散させるときはその逆方向にテンションがかかるようにすると、木の保護になると思いますね。
やっぱり毎回、同じ方向で引き続けると抜けたり折れたり幹の同じ場所が痛んだりしますからね。
また、木がどの向きに生えているかで分散アンカーを使う際に、どのようにロープをはわせるかを決めることがあります。
例えば、木が向かって右方向に斜めに生えているのに、その方向に引いてしまうと、ロープがズレて幹が痛んだり、折れたりすることがあるので、なるべく反対方向に荷重がかかるようにロープを取り回してやると、木も抜けにくくなりますし、より強い荷重に耐えれるようになります。
ウインチの直前の足場が悪かったのでロックをかけたままモーターを廻してワイヤーを送り出してますが、お約束のように数十センチ足りません(汗)
ウインチングで登っている処の動画がなぜか見当たらないのでこれで終了ですが、こんな感じで比較的危険かな?と思える体勢になった時に、即座にウインチングやチルなどでのリカバリーに切り替えることができたら、単独行などでも比較的安全に走り込みが出来るんじゃないかと思ってます。
コケてからのリカバリーをやってもいいのですが、これは何度か経験がありますが、転倒からのリカバリーは、エンジンオイルが漏れてしまって、環境破壊することがあったり、
横向きにアンカーを掛けて巻き取っていたら、斜面に車は登っていくのだが、何時まで経っても車は起き上がってくれない(汗)みたいなこともあったりします。
やはり、「転倒させない」という前提で、特に単独行の時は車の操作をしたり、状況によっては「敢えて走らない」という選択をする必要があると思ってます。
それにしても、僕はウインチングだとかリカバリーだとかをするのであれば、今回やっているような「分散アンカー」の正しい知識が必須のように思うのですが、ちょっと調べてもそれらをまともに公開しているサイトってほとんど見当たらないんです。
(探し方が悪いだけ?それともSEOとか全然考えてないので正しいキーワードでサイトを作ってないから??)
まぁ、それはいいのですが、この「分散アンカー」の正しい知識を身につければ、比較的弱い木を保護しながらアンカーにすることも出来ますし、環境保護にもなりますよね。
今回、支点にした木などは、かなり細いにも関わらず、一方向に引きすぎていたので、下手すると根こそぎ引き抜いてしまいそうな痕がついていたので、敢えて分散アンカーの支点として使ってみました。
もちろん、荷重がかかる方向は逆方向で。
重量車に乗っている人は、特にこの「荷重を分散させる」という必要があるのですが、最近はジムニーも重量化が進んでますし、なによりも台数が半端なく多いので、塵も積もれば山となるじゃないですが、気をつけて使ってもらいたいと思います。
Posted at 2013/02/21 18:58:31 | |
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