マツダ純正リビルドエンジン　ブロー⇒復活への道②

ブローしたエンジン
リア圧縮　３室ともに4未満

フロント圧縮　7.6以上

詳細な履歴等は、一つ前の整備手帳へ。

排気ポートからの観察

　ポートから中を覗くとサイドハウジングに傷が見えます
　アペックスシールは形もあり、　全てスプリングで戻って来ます。が
　この傷はアペックスシールの破損から引き起こされたと想像します。

スロットルセンサ異常
ブローした日のスパ西浦でのスロットルデータ。
時々センサの値がフラフラとハンチングしています。
FD763ﾏﾌﾗｰ＋ﾒﾀﾘｯﾄでマージン少。AFの狂いでﾉｯｷﾝｸﾞ発生か？
これがブローの原因かもしれません。当然交換
他にダイアグは出ないので、大丈夫だったらいいですが・・・

慣らし終盤で6000RPMまでまわした時に発覚したブーストトラブル

FDのターボはシーケンシャルツインでありまして、低回転ではプライマリ、4500RPMからはセカンダリタービンがブーストを発生します。
　しかしこのデータではセカンダリ側で正常0.8barに対して0.2barしか発生していません。
　原因はエキマニのアクチュエータロッドのピンが錆付いて外れていたことと、サージタンクのあたりについている、緑色のチェックバルブの詰まりでした。
　修正後、しっかりブーストが掛かるようになって正常となりました。

慣らしは300KMまで2500RPM以下。500KMまで3000RPM以下。その後100kmごとに500RPMづつ回転を上げて行きました。
　FDのECUでは空燃費が安定するO2センサのフィードバック領域は、アクセル開度5％以下、2500RPM以下らしいので、高回転で暫く回した後は、そのフィードバック領域を暫く使って、アペックスシール等の面を整えることが有効だとの噂もありますので、それも実践。
　1300kmで6000RPMまでまわしております。本当は3000kmくらいかけて慣らしを行うのが良いそうですが、今回は時間が無いので1500kmまでにする予定。

実は排気漏れが少々ありまして、まだ完治しておりません。
シューシューという音が混じっています。
フロントパイプの面が0.1mmﾚﾍﾞﾙで反っていて、出来る範囲で修正して組付けたのですが、音は小さくなりましたが、まだ完全に直っていないようです。
　このあたりも修復後のFDによくある症状ですので、気長に修理しないといけませんかなぁ・・・