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のーこんのブログ一覧

2006年04月29日 イイね!

九州急襲 第6日目 その3

九州急襲 第6日目 その3耶馬溪と呼ばれる山深い地域を走り抜ける。
何にもない田園風景。
その何にも無さ加減に、独特の歴史を感じる。
非常にゆったり流れる時間。
何時までたっても変る事のない風景。
初めて見た景色であるはずなのに、変らないことがが当たり前のように感じる。
丁度昼食時であったので、「地鶏」とかかれた看板に惹かれ、
更に山の中へと車を忍び込ませる。
車が一台やっと通れる道路を、10分程度進む。
すれ違う車も無いし、その予感すら感じない。
一応、民家は点々と存在しているが、人影も見られない。
その先に、突然大きな綺麗な建物があわられる。
温泉施設が隣接した、食事処。
ひっそりとした山中に相応しい、たたずまい。
格子の引き戸を開け、中に入る。
なぜか満席状態。
何処から来た人たちなのだろう。
そんな疑問を感じつつ、しばらく待つことに。
10分程度待った後、席に通される。
既に「炭焼き地鶏定食」に目をつけていたので、それを注文する。
更に待つこと5分。
炭を入れた四角い七輪が、山盛りの鶏肉と野菜と共に登場。
鶏肉も、鳥半身のあらゆる部分が盛り込まれているようだった。
それを自分で焼きながらご飯を食べるという、なかなか素敵な演出の食事。
肉はとても新鮮でそのものに味があって旨い。
野菜も新鮮なものばかりで、当然生でもいけるものを火で炙って食べる贅沢さを味わえ
る。
千円に満たない価格設定が信じられないボリュームと味である。
何処からとの無く人が集まるのも、納得できる。

かなりの満足と共に、先を急ぐ。
いつの間にか、雨は上がっていた。
雨が上がった後の耶馬溪は、また落ち着きを取り戻し
訪れるものを、不思議な安堵感で包むようだ。
「青の洞窟」につく頃には、青空すら広がっていた。
青空に突き刺すようにそびえ立つ岩の絶壁。
複雑な地層がむき出しのその岩の壁は、
その前に立つものを途方も無い圧倒間で魅了する。
これを前にノミで洞窟を掘ろうと考えた人がいたなんて、
凄くロマンチックに思える。
説明文には、そこを通る人の為になんて書かれていたが、
私的には、超個人的な趣味的欲求で穴を掘り続けたのだと信じたい。
それこそロマンだ(笑)。
そのトンネルを車という文明の利器にのって通り過ぎる。
同じく趣味に溺れる私であるが、そこにロマンはあるのだろーか?

Posted at 2006/04/29 02:06:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2006年04月28日 イイね!

九州急襲 第6日目 その2

九州急襲 第6日目 その2本来の目的地の到着したとき、その日の中でもっとも
激しい雨が降りそそいでいた。
道端の土が剥き出しの駐車スペースに車を停める。
近くの小さなお土産屋を利用した場合だけ、
無料で駐車しても良い旨が書かれた立て札が立っていた。
休憩が必要だった私は、荷台に常備してある安物のビニール傘をさし、
その店へ向かう。
その店は、古風なオープンカフェというか、いわゆる茶店風な木造の建物であった。
私以外の客は居らず、店の人が空を見上げながらなにやら話し込んでいた。
その周辺でくみ上げたらしい清水で淹れたコーヒーと、蒸かし饅頭を注文する。
木のベンチに赤い座布団という、しびれる組み合わせのオープンスペースに腰を下ろし、
取り囲むようにそびえ立つ断崖絶壁をなめるように見上げる。
屋根の下にいるので、全体を見渡すことはできなかった。
それでも、充分に圧倒的な迫力を感じた。
注文したコーヒーと饅頭が運ばれてきた。
ほのかなあんこの甘さが、雨中の運転で痺れた感覚を癒してくれる。
コーヒーの方は、淹れてからしばらくたっていたようで、
既に香りは抜けており、炭焼きの苦味だけが舌を刺激した。
ただ、そのコーヒーの温もりは、冷えた空気の中ではとてもありがたく思えた。
コーヒーを飲み終えても、断崖から目を離さずに腕組みのまま立ちつくす私。
そんな私に、店の主人が入れたてのコーヒーをサービスしてくれた。
一杯めよりも、香り高く深みのあるコクを感じられたコーヒーは、
液体の温度以上に、淹れてくれた人の温かさが伝わってきた。
特に会話を交わすことも無く、コーヒーを旨そうに飲み干す私を眺めて
目を細めているのが、視界に入っていた。
「ごちそうさま」の一言を残し、まったく儲けにならない客に向かっても
最上級の笑顔でお別れの挨拶を向けてくれた。

車に乗り込む前に、傘を差しつつ360度の風景を
十数枚の写真に収めてみた。
激しい雨かつ光も少ない中でのフラッシュ無しでの撮影。
しかも三脚を立てる余裕がないなかなので、良い写真がとれていればラッキーとしか言い様が無い。
ただ、本人は雨中の幻想的な渓谷の風景を見れたことに、
密かな喜びを感じていたのも、事実である。
そんな穏やかな満足感を温めながら、次の目的に向かうのであった。

Posted at 2006/04/28 01:30:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2006年04月27日 イイね!

九州急襲 第6日目

九州急襲 第6日目前日も、ホテルにチェックインできたのが、日付が変りそうなタイミング。
結局晩御飯もコンビニでおにぎりという、
悲しい事態を経験していた。
唯一、夜の山の中で鹿の親子と出会えたのが、幸せな出来事であろうか。


その日は、熊本市内のホテルを発って、大分方面を攻めようと考えていた。
行きたい場所は、数箇所ピックアップしてある。
朝から、かなり天気が悪い。
というか、雨が降っていた。
その日の目的地は、ほとんどが風景系だったので、
現地に到着したときの天気が気になるところだった。

まず最初に向かうのが、「一目八景」。
日本離れした渓谷美を求めることに。
そこへ至るルートとして、ナビはいくつかの候補を提示してきた。
当然、高速道路を使った方が時間的には速いようであったが、
見るからに遠回りである。
が、山の中をショートカットするルートは、時間は若干かかるものの、
無駄が無いように思えた。
それに、下の道を走る方がエキサイティングなはずなので、
迷う事無く、山道越えを選択。

街を抜け、山の中に入っていく。
前後には車の影が無くなる。
それに合わせるかのように、霧が立ち込め雨が激しくなる。
真夜中の山道も、圧倒的な孤独感を押し付けてくるが、
激しい雨の山中も、言いようの無い寂寥感を感じる。
当然、アクセルの踏み込みも浅くなる。

途中、「龍門の滝」の看板を発見。
早速立ち寄り設定。
キャンプ場を隣接した、自然とふれあい系のスペースの
一角を占める滝であった。
またしても誰も居ない。
梅が咲き誇る遊歩道を進み、滝を目指す。
滝のそばによくある神社も、ひっそりとそこにはあった。
真直ぐ滝を目指す。
そしてまもなく滝が登場した。

垂直な部分と、幾重にも曲がりくねったなだらかな部分からなる
珍しい形の滝であった。
そばに立っていた看板によると、この滝は天然の滑り台に
なっているよーである。
確かに天然のウォータースライダーである。
雨がなく、気温が高ければ、間違いなく滑っていただろう。
というか、凄く滑りたい。
ここには、間違いなくもう一度訪れることになりそうだ(笑)。
Posted at 2006/04/27 01:05:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2006年04月25日 イイね!

九州急襲 第5日目 その9

九州急襲 第5日目 その9お参りに来た人なのか、神社の人なのかは判断ができない。
が、お参りをしているのは確かなようだ。
私の方にちょっとだけ視線を向けた後は、完全にその存在を無視される。
まぁ、それが当たり前で、それぐらいが丁度良いのであろう。
私は、その年配の男性が一通りのお参りを終えるのを、じっと待つことにした。
かすかな光に浮かび上がる神社の建物は、神秘的なオーラを発していた。
正直、この神社の成り立ちは良く知らない。
でも、この敷地に入ってから、得たいの知れないプレッシャーのようなものを感じる。
それはちょっと畏怖の念を起こさせるものでもあり、
はたまた何となく包み込まれるような安心感も感じさせてくれる。

こんな時間に、何枚もシャッターを切る罰当たりな私であったが、
特に何のお咎めもなく、その場を立ち去る事ができた。

車に戻り一息つく。
またしても食事のタイミングを逃していた。
且つ、温泉に入りたい衝動が激しく私を襲う。

ナビで検索し、近くに立ち寄り温泉があることが判明。
時間はまだ、7時を回ったばかりであったので、
きっと余裕でお湯にありつけるはずだ。

暗い山道に入りかけたところで、温泉への入り口を発見。
駐車場には、それなりの車が止まっていた。
外観はとても綺麗で、比較的新しい感じがした。
仲には食事も取れる場所があり、私は喜んでその扉をくぐった。
が、中は団体客で一杯で、料理が出てくるまでゆうに一時間はかかると言われ、
泣く泣く諦める事に。
そのまま、黙って温泉だけ利用することにした。

風呂は、洗い場がちょっと狭い感じがしたが、
湯船は、内風呂も露天風呂も十分に広い。
いつものように、小一時間露天風呂に浸かる。
ヌル目のお湯は、ゆっくりと体に溜まった疲れを溶かしてくれるような気がする。
空腹も忘れ、頭の中を空っぽにしてお湯と一体化してしまうのであった。
Posted at 2006/04/25 01:59:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2006年04月23日 イイね!

九州急襲 第5日目 その8

九州急襲 第5日目 その8滝を後にした後は、ひたすら走るのみ。
徐々に太陽が低くなる。

次に気になっていた場所が、近づいてくる。
海にポツリと浮かぶ小さな島に作られた神社。
その前にある紅い大きな鳥居が記憶に残っていた。
その場所に着いた時には、海がまた紅い色を滲ませ始めていた。
赤・・・黄色?・・・ゴールデン(笑)。
見る人によって多分印象が異なるであろう海を背景に、
その神殿は小さな島の大きな杉の木に囲まれた場所に、
ひっそりとたたずんでいた。
神殿に至る道は、かなりの急勾配。
崖を登るかのように、結ばれたロープを使って登っていく。
とても小さな神殿が待っていた。
ひっそりとした空気に包まれて。
お賽銭を投げる音すら冒涜になるような雰囲気の中、
静香に目を閉じる。
今回は、特に何も願いは浮かんでこなかった。
ただ、目をつぶる。

海岸におり、浜辺に転がる岩の一つに腰掛ける。
紅い鳥居に向かって石を投げている、
同じ年ぐらいの女性が一人。
何か嫌な事でもあったのであろうか。
ただただ一心不乱に石を投げる。
私はその女性から視線を逸らし、既に青とは呼べなくなった
海を眺めていた。
手に持ったカメラのシャッターを何度か押しながら。
これで、海に日が沈む風景は何度目なんだろう。
そして、どうしていつも、新鮮な気持ちで眺めることできるのだろう。

鳥居と戯れていた女性も、いつの間にかいなくなっていた。
太陽が海に飲み込まれるには、まだ時間が必要のようだ。
私は、無言で立ち上がり、別に気にもならないくせに
ズボンの何度か叩いたあと、車へと戻る。

その日は、熊本に戻って宿泊する予定であった。
まだまだ先は長い。
が、その前に、もう一つ行きたいところがあった。
それは、「霧島神社」。
日本発祥の地を自称する「霧島」を感じてみたかった。
Posted at 2006/04/24 00:39:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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とにかく楽しい事が大好きです。 本当に、呆れるくらいそれだけです。 色んなところに行きたいです。 それこそ、日本中あらゆるところに。 お声をかけていただ...
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