日本と中国は隣国同士ではあるが、文化や習慣にはそれぞれ大きな違いがある。中国を訪れた日本人が、中国で日本との違いを実感するのと同じように、仕事や留学などで日本で暮らす中国人にとっても、「日本を訪れて初めて知る驚愕の違い」が数多く存在するようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、中国人にとって「日本は訪れてこそ初めて分かることが数多くある」と論じる記事を掲載した。
記事は、日本に留学している甥を訪ねて訪日したという中国人の見解として、日本の生活が中国人から見て「不思議に見えること」を列挙している。たとえば、「日本では果物が1個ずつ販売されていること」は中国人にとっては驚きなのだという。
中国では果物や野菜は量り売りが基本であり、しかも「500グラム」あたりの値段が表記されていることが一般的だ。そのため、リンゴが1-2個欲しいと思っても、その値段がいくらになるのか分かりづらいのだが、量り売りに慣れている中国人にとっては日本では野菜や果物が食べやすい量にカットされ、1個ずつ販売されていることは驚くらしい。
また日本はゴミの分別が厳格に行われているが、中国では分別の概念が浸透しておらず、ゴミは分別せずにいつでも集合住宅の出口付近にある回収箱に投げ入れることができる。そのため、日本は「ゴミの分別だけならまだしも、規定時間外に出すと怒られる可能性もある」と伝えつつ、中国人からすると「捨てる時間や曜日の規定まで存在すること」が信じられないようだ。
さらに、「すべての公衆トイレにトイレットペーパーが備え付けられていること」も日本ならではと主張。日本人にとっては日常的だが、中国では公衆トイレを利用する際には「使用料」を支払う場合があるうえに、トイレットペーパーも持ち合わせがなければその場で購入するのが一般的だ。中国でもし日本のようにペーパーが置いてあれば、みんな持ち帰ってしまうだろう。
そのほか記事は、「日本では毎日同じ服を着ていると白い目で見られる」、「カフェなどにパソコンや携帯電話を置いたまま席を離れても、誰も盗まない」、「日本人女性はみなキレイだが、化粧の有無で変化が大きい」、「日本では中古の服すら売ることができる」、「中国のような路上販売がほとんど見られない」、「日本ではネット上で映画や音楽をダウンロードするのにお金がかかる」ことなどを挙げ、「中国人にとっては日本という国は訪れてみないと何も分からない国だ」と伝えている。
記事が挙げていることはいずれも些細なことともいえるが、日本で生活している中国人にとっては日常生活で多くのストレスを感じ、馴染むにも時間が掛かるということを示しているのかもしれない。中国人が日本へ来てこれほど多くの点に驚いているということは、逆に言えば日本人が中国へ行っても同じように驚くということだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF) :サーチナ 2017-05-16 10:42
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2017/05/16 16:50:36