「世界の工場」と呼ばれるだけあって、中国国内には、非常に多くの工場が存在するが、日本の産業機械を導入している工場も、少なからず存在する。中国メディアの合肥日報は5日、日本メーカーの機械を導入しているという中国企業の関係者の話として、日本人の仕事に対する考え方を紹介する記事を掲載した。
記事が紹介しているのは、日本の技術者が、得意先の工場に機械のメンテナンスに訪れた際の出来事だ。中国の工場に導入されていた機械は、日本から輸入したもので、定期的に日本人技術者がメンテナンスを行っていたが、中国の工場側はメンテナンス方法を学びたいと考えていたという。
だが、日本人技術者はあらゆる箇所を検査するため、中国の技術者には機械のどこに問題が生じていたのか分からず、さらに機械の重要な部品のメンテナンスを行う際には、中国人技術者に用事を頼み、その間にメンテナンスを終わらせてしまうと紹介。「メンテナンス方法を学びたい」という中国の工場側の望みは、いつもこうして叶わずにいたと伝えた。
さらに、日本人技術者はいつも図面を広げて、メンテナンスを行っていたため、てっきり「新人技術者」であると思っていたが、後になって「日本側が海外に派遣する技術者は新人ではなく、熟練者」であったことを知ったと紹介。わざわざ図面を広げていたのは、技術者が機械に不案内だったからではなく、そうするよう決められていたためであり、一切の手抜きをしていない証であったと報じた。
また記事は、メンテナンスの最中に、小さなレンチの行方が分からなくなったことがあったと紹介。すでに終業時間に近づいていたのか、時間もなかったため、中国の技術者は、「レンチなんて、たいした金額でもないから、探さなくても良いじゃないか」と述べたものの、日本人技術者はその言葉に同意せず、丸3時間もかけてようやくレンチを探し出したと紹介。
中国の技術者が、日本人技術者の行動の真意が分からずにいると、日本人技術者は「もしレンチが機械のなかに残っていて、そのまま機械を動かせば高額な機械がゴミに変わる、可能性があった」、「このリスクに比べれば、時間をかけてレンチを探すことなど、何でもない」と説明したと伝え、中国の技術者は、ようやく日本人技術者の真意を理解したと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF) サーチナ 2017-11-10 22:12
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2017/11/11 11:22:45