10月の連休は久しぶりにCLAで長距離を走ろうかと思い、行き先を探した結果、素晴らしい景観と爽快感もありそうだということで、
山口の「角島」に決定。
だが、こんなにすばらしい景色は、ぜひわが愛馬フォーティーエイトでも走ってみたいとも思い、悩んだ結果、晴れならフォーティーエイト、雨ならCLAで行こうと決める。
連休1週間前、週間予報を見ると木曜日から土曜日まで雨。3日前、かろうじて土曜日は曇り後晴れに変わるも、有給を取った金曜日は相変わらず雨模様。これは仕方ない、CLAで行こう。
そして、出発当日、曇天の大阪を出発。中国自動車道から山陽自動車道をひた走る。雨は宝塚を越えたあたりからポツポツとパラついたりしていたが、本降りにまでは至っていない。
とりあえず、吉備SAで第一回目の休憩を取る。そしてその後も山陽自動車道を走り抜ける。
雨は本降りになったり、小雨になったりで、やはりバイクを駆るライダーたちは見当たらない。広島を過ぎ、山口に入るあたりでけっこうな土砂降りに遭遇。当初は、関門橋をバックに写真でも撮ろうかと思っていたが、そんな天候でもないのでそのまま今日の宿、
川棚温泉 「小天狗」へ向かうことにする。
川棚温泉は目的地の角島まで小一時間の距離にあるために選んだというか、1人で予約できるホテル・旅館の空きはけっこう限られるので、仕方なくというのが真実だ。
だが、泊まる宿は、かの有名な俳人「種田山頭火」に愛された旅館らしいので、ちょっと楽しみでもある。
ナビにめちゃ狭い道を案内され怖い思いをしつつも、何とか無事に宿へ到着。朝9:30に自宅を出発して、宿に到着したのが16:50頃だった。
とりあえずチェックインして部屋に案内してもらったが、そこで衝撃の事実が!!
なんと、夕食を付けていなかったのである。
道理で安いなぁ~と思っていたが…、気を取り直して近くに夕食を取れる店はあるかとたずねると、山口名物「瓦そば」を出す店、居酒屋などがるということで一安心。少し休んでから夕食をとりに出かける。食すのはもちろん
「瓦そば」だ。
フツーの温泉旅館のようだが、玄関だけは味わいがあった。
元祖瓦そばたかせ別館で瓦そばを注文。
御代は1,100円(税抜き)で、モノホンの瓦に茶そばを乗せ、さらに太めの錦糸卵、ねぎ、肉などをトッピングしていて、その彩り・見た目は古い言い方だと「インパクトがある」で、最近の言い方では「SNS映えする」ものだったが、味の方はイマイチである。パンチがないのだ。
味に。
かろうじて肉がそれを支えるが、ソース文化で育った大阪人には上品過ぎた。
さっさと片付けて席を立ち会計を済ませ旅館に戻った。
さて、肝心の温泉は、約800年の歴史を持つ良質の【ラジウム泉】で、 加温・加水の一切ない“源泉かけ流し”。入った感想は、ぬるっとくるようなものではないやさしい温泉で、その効能は「神経痛」「疲労回復」「慢性消化器病」だ。入浴客は私一人だったのでのんびりつからせてもらった。
さて、翌日、濡れたCLAを30分かけて拭き上げ、旅館を8:30に出発。R191を一路、角島目指して走る。
およそ小一時間も走ると案内標識が増え始め、いよいよ「角島大橋」の標識が出てきた。ここで標識通りに走らず、橋を一望できる撮影スポットに向かいCLAを停める。
そのまま向かわずに右のわき道へ入ると一望できるスペースがある。
先客が数名いたもののけっこういい場所に停められた。
天気が快晴で雲がなければもっと美しい景観が広がっただろう。
ひと通り写真撮影を済ませたので、いよいよ橋を渡る。
土曜の昼前だからか、思ったよりも車も観光客も少ない。しかし橋を渡り始めて思った。もっと、車が前に居ないときに渡れば良かったと…。と言うのも、前を青い86がゆっくり40km/hぐらいで走っていて、妙に目につくのだ。仕方なくこっちも速度を落とし、さらに目に入らないように距離を開ける。
程なくして島に到達したので、まずは灯台を目指すが、途中、
「しおかぜの里角島」というところにけっこうな数の車が止まっていたので、私もCLAを停車させ、施設内へ入ってみる。なるほど、道の駅のようなところらしい。土産物店や食堂だったりが軒を連ねていた。せっかくなので、ここで角島みやげを購入しておく。
あとは、灯台で展望デッキから周囲を撮影し、角島を後にする。しかし、ここでも前走車を入れてしまい後悔。しかも今度は背が高い黒のハイエース…。その上さらにカモメの糞をビンネットに落とされるという始末(さらに次の目的地に着いてわかったことだが、狙ったようにドラレコのカメラ前にも糞が落ちていた…)。
次に向かったのは、角島までせっかく来たのだから、ついでに山口の有名どころをまわってしまおうという計画でピックアップした
「元乃隅稲成神社」。
10年かけて奉納された123基の朱色の鳥居が見どころで、CNNが2015年3月に発表した「Japan's 31 most beautiful places」(日本の最も美しい場所31選)のひとつに選ばれている神社だ。
日本一お賽銭が入れにくいので有名。鳥居の上のほうにある賽銭箱に投げて入れるのだ。
帰りがけに晴れてくるという悔しい思いを胸に神社を後にして、次に向かうは本日最後の目的地、
「秋吉台」。言わずと知れた日本最大のカルスト台地で、山口と言えば昔から、下関のふぐ、関門トンネル、秋吉台が定番だったと大阪人の私は思う。
その秋吉台へも小一時間で到着。
「秋吉台カルストロード」をゆっくりと周囲を楽しみながら走りぬけ、展望台に到着。夏みかんソフトを食べながら小休止して疲れを癒す。
とにかく、これで日本三大カルストのうちで残っているのは福岡の「平尾台」のみ。
偶然の産物だがいい機会なので、
「いつか平尾台にも行って三大カルスト制覇するぞ!」と、急ごしらえの野望を胸に秘めながら帰阪の途につく。
それはさておき、カルストロードからR435経由、秋吉台ICから中国自動車道に乗る。ゆっくり走りながら、そういえば昼めし食ってないなぁ~と思い出す。キリのいいところで食事にするかと思いつつ走らせていると、宮島の手前、大竹あたりでちょうど
通算走行距離10,000kmを達成!
少し前に気付き慌ててiPhoneを手に、きちんと前を見ながら、ほとんど勘で何とか撮ったので、危険とかの批判は許して欲しい…。
とりあえず、雨に降られたり、ナビが馬鹿だったり、旅館の夕食を付け忘れてたり、カモメに糞を落とされたりと、色々ウンは悪かったが、
最後にいいモノが見れたので、なかなか有意義な山口ドライブ旅行だった。