2012年11月08日
トヨタ自動車の『アクア』が乗用車車名別ランキングで『プリウス』を初めて抜いた10月。軽自動車を含めると、“プリウス超え”を実現した車両がもう一車種ある。
ホンダ『N BOX』だ。10月の軽四輪車通称名別新車販売台数で1万8203台。
スズキ『ワゴンR』とのデッドヒートを制し軽自動車首位を獲得した。10月の新車乗用車販売台数を含めると、登録車首位のアクア2万4192台に次ぐ販売台数となった。
軽自動車サイズ、あるいはそれより一回り程度大きいサイズで背高スタイルのスライドドアを持つモデルは、いわゆる「プチバン」と呼ばれ、N BOXはプチバンの代表格。2012年の軽自動車市場、国内自動車市場の新風となり、いまもなお市場を賑わす存在だ。
好調なアクアの存在に押されがちではあるが、プチバンの一角を担うトヨタ『スペイド』は10月の新車乗用車販売台数で6180台、5位に食い込んだ。
兄弟車の『ポルテ』は11位で3648台。スペイド、ポルテ兄弟合計で1万台に迫る販売台数を維持しており、プチバンはいよいよ国内市場で市民権を得たと言える。
アクアに代表される「低燃費」、N BOX、ポルテ、スペイドらプチバンの「利便性」が車両購入の選択基準として重視されていることは明確で、改めて自動車は「移動の道具」として存在を強めていることがわかる。
2012年は『86』『BRZ』の登場によるスポーツ性の訴求、『CX-5』をはじめとするクリーンディーゼル、先進技術の価値、といったトピックが少なからず存在したが、販売台数を見渡すと、多くの自動車ユーザーが自動車を道具として活用するなかで、自動車側がそのニーズに適応している様が確認できる。
Posted at 2013/01/04 19:42:23 |
ホンダ | クルマ
2012年06月21日
エコカー全盛の現在、“燃費”を前面にアピールすることなく大ヒットを飛ばしているのがホンダの「N BOX」だ。軽自動車の新車販売台数で、今年4月から4ヶ月連続のトップ。
全車種でみてもプリウスやアクア、フィットに次ぐ販売台数となっている。
いわゆる“プチバン”の「N BOX」は、全高1800mm近い超トールボディに両側スライドドアを装備。
軽自動車最大級の室内空間と、利便性を両立している。
もちろん軽自動車なので諸費用も安く上げられ、燃費もリッター22.2km。使い勝手も経済的にもオトクな点が人気の理由だ。
そして7月23日には、トヨタがプチバンの新型車「スペイド」と、8年ぶりにフルモデルチェンジした「ポルテ」の発売を開始。
特に「スペイド」は、シャープな顔がカスタム魂をくすぐる、20代オトコも気になるデザインになっている。
ミニバンとコンパクトカーの長所を併せ持ったプチバン。
ステップワゴンやセレナじゃ大きすぎるけど、ヴィッツやフィットよりも荷物を積みたい。
そんなワガママに応えたクルマで、今、小さな子供がいるファミリーや若いカップルに注目を浴びている。
スライドドアの小型バンというと、かつては商用車や福祉車両のイメージが強かったが、2010年に発売されたホンダの「フリードスパイク」が、トンガったルックスで若い世代に大ヒット。
現在は「ポルテ」をはじめ、「ソリオ/ソリオバンディッド」(スズキ)、「デリカD:2」(三菱)などの小型車から、「N BOX」、「ルークス」(日産)、「パレット」(スズキ)、「フレアワゴン」(マツダ)などの軽自動車まで、各メーカーがラインナップする人気のカテゴリーとなった。
ミニバンやコンパクトカーからプチバンへ人気が移りつつある理由を、マーケティングライターの牛窪恵さんが解説する。
「プチバンはミニバンと同じような広い室内で快適性も高いため、レジャーにも使用できる一方、車体がコンパクトで運転しやすい上に、燃費も良いので買い物などの普段の生活の中でも使いやすく、ハレとケの双方の欲求を満たせるクルマとして人気が高まってきているのではないでしょうか」つまり、休暇や記念日などの“ハレ”の日にも、日常の“ケ”の日にも使えるのがプチバンということ。
カップルや小さな子供がいるファミリーなら、ミニバンでなくとも荷物を積んで旅行に出掛けられる。
そして普段の買い物なら、圧倒的にプチバンサイズがラクチンだ。
Posted at 2013/01/04 19:58:14 |
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