マクラーレン東京様、いつもご案内ありがとうございます。
今回も、お言葉に甘えて試乗をさせていただきました。
優しい言葉にすぐ甘えるでおなじみ、smokeでございます。
さてさて、今回はマクラーレン540Cに試乗。
コースは、下道→飯倉から首都高に乗ってレイブリ経由豊洲で降りて再度首都高。レイブリ経由霞が関で降りて下道。
今回の試乗は、snufkinさんもご一緒です。ガヤルド、ウラカンを経由し瞬く間にアヴェンタまで到達された方のインプレは非常に興味深いです。
知らない人さん、ま~さんもご一緒しました。(お二人は時間の都合上試乗はされてません。にもかかわらずお付き合いいただきありがとうございます!!)
試乗車は、以前モックで展示してあったのと同じレッド!!かっちょいい!!
まあ、それはさておき、どんな車なのか!!
まずは570との比較。
【サスペンション】
圧倒的に乗り心地が良い。
スポーツサスペンションなどオプションが付いていないノーマルの足回り。
ほんとに快適です。素のカレラとかが近いと思います。
ロールが少ない現行アルピナというか、サスペンションが動いて路面はしっかり捉えているんだけど、挙動が乱れるようなロールは皆無。かといって、650SやMP4のようなアクティブシャシ系のフラットライドとは全く異なる動き。
矛盾するんだけど、ロールしているのに身体がそれをロールしていると感じない、とても自然な動きとして感じ取れるセッティング。
普通のサスペンションなのに明らかに他社スパカーとは違う動き。かといって、不自然な感じの全くない、実に自然な姿勢変化。
アクティブシャシのような異次元な感じは無いけど、これはこれで別世界。
【エキゾースト】
音も程良い。ノーマルエキゾーストですが、気持ち良い音が聴けます。そこそこ踏んでても車内の会話を邪魔しない適切な音量。かといって、つまらない音ではなく、80年代からの国産スポーツカーが好きな世代にはむしろ「ワクワク」する音です。
つきぬける高音が欲しかったら360とか355、もしくは古き良き12気筒でないと満足できないと思う。現代のスパカーは工業製品としての高い完成度と信頼性と引き換えに「楽器」としての機能は手放したのでしょう。
しかし、16Mの野太い音が割と気に入っていた私には大変魅力的な音に感じられました。
【パワー】
540馬力は、けっこうしっかり踏めるんですね。
AMGGTの510馬力はそこそこ躊躇してしまう場面が多いけど、マクラーレンは踏める。
加速のインパクトについてはAMGGTの方が迫力があるように感じました。
この記事を書きながらネットで調べてみると
スペック比較
540C 540 Nm / 3,500 - 6,500 rpm
AMG GT-S 650Nm / 1,750 - 4,750 rpm
このあたりが肝なんですな。ちなみに570Sは600 Nm / 5,000 – 6,500 rpmと割と高回転型。
1速2速でトラクションがかかりにくいシチュエーションでもしっかり踏んでいける設定になっている模様。さすがレーシングカーのメーカー。(でもなぜかF1はAMGが強いんだよねえ。)
トルクの立ち上がりが穏やかなので、とても気持ちよく踏んでいける。
以前乗っていたE90のアルピナB3ビターボも、BMWのM系ターボ車と違ってトルクカーブがほんとに「カーブ」になっていました。最近のターボ車は、基本「トルクストレート」がありますが、その部分が「速さ」にはつながっても、「楽しさ」はスポイルしていまうんじゃないかなと感じます。
ターボっぽくないターボが一番好きかも。D3の鬼トルクはもちろん好きですが、「スポーツドライビング」としての楽しさを求めるものではないのでしょう。
速さ=楽しさではないのがクルマの面白いところなんですねえ。
【雰囲気】
そりゃあスーパーですよ。間違いなく。オーラもあるし、佇まいも素晴らしい。
そして、割と華がある。華の部分はランボやフェラーリと比べなければですが(笑)
この造形で取り回しがしやすいのも奇跡的。ものすごく考えられたデザインなんですね。
正反対のロジックで車をつくるとランボになるんだろうなあ。運転席に座っただけで異次元という。
ランボとかけてチンピラが仕切るパーティと解きます。そのこころは「どちらも視界(司会)が不良です。」
さておき
性能を追求した機能美の世界は、「圧倒的な性能を秘めた機械」であるマクラーレンならではです。
内装のラグジュアリーさも、デザインが華美でないために非常に高級感があります。ベントレーやロールスのようなラグジュアリーさとは違った高級感。名工が鍛えた日本刀のような高級感?うーん、それを言い表す言葉を持っていない。悔しい。
【では、買うかどうか。】
非常に魅力的ですし、買えるなら逝っちゃいたい。
しかし、AMGGTを一年足らずで手放せば、すさまじい追い金が発生するわけで。
そして、MP4の中古価格が徐々に素敵なレンジに入ってきている状況。
悩みますよねえ。
HAoさんのMP4に某所で同乗させていただいた経験から、速さは圧倒的にMP4です。
アクティブシャシの非日常感。
540Cにもブレーキステアが搭載されているので、独特な旋回感は味わえます。運転技術が高ければ、サーキットでもとてつもないタイムが出そうな気もします。
しかし、一般道がメインの私がその拙い運転技術で非日常を味わうことを目的とした場合、分かりやすく異次元を感じさせてくれるのはスーパーシリーズなのではないかと思いました。
540Cは、乗り心地はもちろん、向上した乗降性、扱いやすいパワー、快適な静粛性などからも、「我慢不要で普段使いできるスーパーカー」としては最高レベルにあると感じました。
自宅の機械式駐車場さえクリアできてたら、アルピナD3じゃなくて540Cで毎日通勤してしまいそう。(年間2万km乗れると思う。ほんとに)
今スーパーカーに求めているのは、月に一回、とびきりの非日常を味わうことができる車。
そうなると、リスクをとっての買い替えは厳しいかなあ。でも、リーズナブルな中古が出てきたら540いいかも。
とか言っているうちに650Sの次期モデルが出てくるだろうし、その時に488スぺチと悩めるように、まずは仕事してお金を貯めよう。そうしよう。
ちなみに、この日はディーラーまで片道5分だから2カ月ぶりに328GTB出動!!
一発でエンジンもかかるし、快調です。
ただ、エアコンがねえ。外気よりあったかい風送ってくるって、なんなのだろう。
あ、エアコンで冷え症になる現代人をやさしく包む機能なのか!!!さすがフェラーリ!!
で、おじさん4人で肉食べて解散。今回も愉快だったなあ。
ちなみにカート王者のsnufkinさんのインプレ
「いままで乗ったどの車よりも乗りやすい!!」
同感です!!