恥ずかしながら

恥ずかしながら、生還いたしました。

今となってはなぜそんなことをしたのか、冷静に考えられますが、あの時はまともな精神状態じゃなかった。一生懸命会社のことを思い頑張ってきたのに、即日解雇された。理由もあいまい。社長はいつものように酒の匂いがしていた。もうアル中なのは入社してすぐにわかっていた。わかっていたけど自分は自分と言い聞かせて仕事に励んだ。でも、結果は残酷だった。それで限界だったというかリミッターが外れてしまったのだと思います。

恐ろしいもので、太ももを刺した時は何も痛みを感じず、じわじわと鮮血が傷口からあふれ出してくるのを他人事のように見つめていた。

気が付いたら、救急車の中、病院で治療を受けているうちに意識が遠のいて、気が付いたら両親がボクのベッドにしがみついていて号泣していた。

その瞬間、現実の世界に呼び戻された。眠剤で眠らされたけど、何度も自分がばらばらに刻まれる夢を見て泣き叫んでも、また刻み込まれる夢にうなされた。

一晩中、そんな状態だったのでおそらくパニック障害を悪化させたのだと思う。
傷は深いがそんなのは時間が治してくれる。

でも自分がやってしまったことにものすごい罪悪感・自己否定を感じた。

今でも自分は必要なのか不要なのかの答えは見つかりません。