被写界深度延長メガネを試しました

12月29日にいつものメガネ屋さんに行ったときに勧められたので、12月30日の17:00に訪問してみました。
そのレンズとは伊藤光学工業の被写界深度延長設計による眼鏡レンズ。
まともな写真を撮影しない私にとって、「被写界深度」という単語はこの日、初めて知りました。
カメラではレンズの絞りを広くすると明るくなる代わりに焦点が合う範囲が狭くなりますが、一方絞りを狭くすることで暗くなる代わりに広い範囲で焦点が合うようになります。
この技術をメガネ用レンズで実現したのが伊藤光学工業の被写界深度延長レンズだそうで、
- 点ではなく線(面？)で像のピントが合う
- 動体視力が上がる
- 薄暗い時間帯でも明るく見える

という効能があり、特に遠近両用メガネで薄暮時に車を運転するときに向いているとのことで期待していたのです。
しかし！日没の30分くらい後に試してみたのですが、上記3項目のいずれもピンと来ません。
通過する車の車体のプレスの入り具合が、少し遠い位置にいても識別出来るらしいのですが私には分かりません。
強いて言えば薄暮時の山の稜線が分かりやすいかも？という程度。

ところで道路信号機の円形のランプが、遠近両用のメガネを掛けて顔を左右に振ると円がひしゃげて見えることをメガネ屋さんに指摘されて初めて気付きました。
満月もひしゃげて見えるそうで、そのメガネ屋さんはそれがイヤで満月をみるときは真正面から見るんだとか。
私は普段遠近両用メガネですが、像がゆがむことが気にならない、というかそれ自体を意識していませんでした。
「視界がぼやけていても見えていなくても気にならない」というのが近いかな。
それはそれで問題かも。。
また視野も狭いのかもしれません。そういえばモノを探し当てるのにも時間かかるな。

今のところそのメガネ店では40代以上の遠近両用を使っているひとのほぼ全員が感嘆したそうで、私が唯一の例外となってしまいました。