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キアロのブログ一覧

2016年05月22日 イイね!

運命の人




きれいな夕日を撮りたくて、千葉にある岬に来てみました。

東京湾ににゅっと突き出たそこは、富津岬という。





千葉県にはチーバくんという県を象ったゆるキャラがいて

彼を検索すると、検索語の第二候補に「富津岬」が出てくる。

一拍置いて気がついた。みんな、いやらしいなあ。

ま、そういう位置にある岬ですよ。






岬の突端には、大きな展望台があって景色が楽しめる。

もちろん海側の景色も良いのだけれど、岬の形がわかる陸側もよい。

千葉には岬が幾つかあるけど、ここまで尖がってるのも珍しい。

岬らしい岬だなって、しばらく眺めた。













岬の先の海の向こうには、小さな島がふたつ見える。

どちらも人工島で、それぞれ第一海堡・第二海堡という。

平たく言うと要塞で、その昔は大砲が設置されていた。






東京湾の奥にある帝都を守るために、富津岬とこのふたつの海堡を築いて

海の防衛線としたんですね。

もうひとつ、神奈川寄りに三つ目の海堡も作ったけれど

関東大震災の影響で、そこは海に沈んだ。


海堡は、立ち入り禁止になっているけれど

ちょっと前までは往来ができて、釣り人がよく訪れていたらしい。

今でも、こっそりナイショで立ち寄る好事家もいるときく。

廃墟で恐ろしいだろうにね。






展望台の上に立つと、これでもかっていうくらいの海風に晒される。

ごうごうと風が唸る。べたついた海の風。






そんな頂には、入れ代わり立ち代わり人がやってくる。

ほとんどがカップルだ。

若い人もいれば、それなりの人もいる。

見ればこの展望台は、カップルの宿り木みたいで

控えめにじゃれあうふたりたちで鈴なりだ。











みんな、見えない海堡を築いて、防衛戦を引いて

自分たちの世界を守ってる。

視線は沈む太陽に向いている。気持ちは隣に立つ人に向いている。

背後はスキだらけ。

そんなふたり組は、かっこうの被写体でありました。









夕日が沈んで、ぐっと冷え込んできた。

カップルは潮が引けるように帰ってゆく。

私は残って、敗戦処理みたいに、地味な日没後の景色を撮る。


みなさんの隣に立ってた人が、運命の人だといいのにね。


















カップルだらけのこの場所に、私はひとりで来たけど

ちいとも不憫じゃない。

手には愛用のカメラがあって、駐車場には愛車が待つ。

運命の人がいるように、運命のモノってのも、あるんだと思う。



---
Nikon Df Planar T* 1.4/50 ZF.2
RICOH GR


♪ 運命の人 スピッツ





Posted at 2016/05/22 18:34:17 | コメント(1) | トラックバック(0) | カプチーノ | 日記
2016年05月15日 イイね!

色・ホワイトブレンド





連休の最終日の朝、海に来た。

朝の海にやってきたのは、半年ぶりくらい。

この時期になると日の出が早くなって

3時半に家を出ないと間に合わない。








空は雲が多めで、空気は春特有で、もやっとしている。

冬の透明感のある鮮烈な日の出とは違って

なんとも茫洋とした朝日が昇る。

ゴールデンウィークの弛緩した一日が

そのまま火の玉になって昇ってくるみたい。












何枚か写真を撮ったけど、うーんどうも。

どれもいつか撮った写真に似ちゃうな。

だいたい海自体が、いつか見た気がする海だもの

それも仕方がないのかな。



もう帰ろうか、と思ったけれど

気候は良いいし、磯臭さもないし

波乗りを楽しむ人もちらほらと見える。

せっかく来たんだからと

写真を撮る手を休めて海辺を眺めた。







海に乗りつけた車から女の子がひとり降りてきて

ウェットスーツに着替えだした。

おお、ドキドキするな。

がばっとシャツを脱いで、水着をさらして

バナナを剥くのを逆再生するみたいに

ウェットスーツに身を包む。

馴れた様子でサーフボードとパドルを抱えて

海に向かって歩き出した。








この子も「立ち漕ぎ人」だ。

「立ち漕ぎ人」っていうのは、サーフボードの上に立って

パドルで漕ぐ波乗りをする人のことで

2年くらい前にこの海で初めて見た。

東南アジアあたりの漁師が、一人で魚を取ってる雰囲気があって

サーフィンのように颯爽とはしてない。

ありていに言うと、ちょっとダサい。

でも、次第に増えていって、いまじゃ普通にサーフィンをする人より

ずっと多い。

何ていうスポーツか分からないので

密かに「立ち漕ぎ人」って呼んでる。

この子もそのひとりだ。







その人が歩いて海に向かうのを目で追うと

海の色が今までと違っていることに気付いた。

うお、真っ白。

日が昇って、あたりは赤味がかった朝の色から

ましろになっていた。海も空も白いぞ。

春の海はこんな色をするのか。







夢中になってシャッターを切って

切りながら、カメラに記録される画像の色味が

思ったような色でないことに気付いた。

ホワイトバランスをいろいろ切り替えて難儀して

ようやく思った通りの色になったら、白さも落ち着いちゃってた。

うむむ。

でも、まあ、何枚か撮れたから良いか。





こんな苦労をするくらいなら、RAWで撮って

家に帰って現像した方が楽かもね。

基本、jpg撮って出し派の私だけれど

これからはRAW現像に挑戦してみようかと思ったのでした。


波乗り人にも色々あるみたいに

写真にも色々流儀があるのだった。


---
♪ 色・ホワイトブレンド 竹内まりや






Posted at 2016/05/15 16:36:53 | コメント(2) | トラックバック(0) | カプチーノ | 日記
2016年05月11日 イイね!

サイレントマジョリティー


GWは嫁の実家で過ごした。

青森の五所川原というところ。

ご実家に居候のようにいても何もすることもないので

何度も散歩にでた。






散歩に出たところで

観光地というほど、景観が良くもなく

僻地というほと寂れてもいない。

雪でもあればそれなりなのかもだけど

雰囲気は、地元の千葉とさほど変わらない。

ちいとも遠方に来た感じがしない。

遠くに山並みが見えるのが救いだ。













あてもなく歩き回って

適当に写真を撮った。

カメラを操作することはとても楽しいけれど

メモリに記憶されていくのは

どうということもない景色ばかり。






歩いていたら線路に出くわした。

線路が一本伸びている。

うむ。単線は旅情をかきたてるなあ。


ここは鉄道ファンには人気の路線で

冬になると車輌にダルマストーブが灯る。

無人駅を眺めていたら、かすかに線路が軋んだ。

遠くに列車が見えて、やがてゴトゴトと走り去る。







それにしてもどうということもない風景が続く。

色んな景色がむっつり黙り込んでるみたいだ。







でも、景勝地のように喧伝する訳でなく

極度に過疎化している訳でもないこんな寡黙な土地が

きっと日本のほとんどなんだろう。

サイレント・マジョリティ。







青森は桜が満開で、行く先々で色んな桜を見た。

ワンシーズンで2度桜を楽しんだのは初めてだ。

どんな寡黙な土地であっても、桜の花は雄弁でありました。


---
♪サイレント・マジョリティ 欅坂46





このPVで知ったけど、欅坂のセンターの子は、とても華がある。

ボーカルマイノリティですね。
Posted at 2016/05/11 22:58:27 | コメント(2) | トラックバック(0) | その他 | 日記

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