さて今回は・・めっちゃ久しぶりに新規のラーメン屋さんを開拓したのでご紹介です。いや〜もうね、タイトルの通りなんですけども、今回のラーメン屋さんはワタシの好みにドストライク! 現時点でのワタシの最高点を惜しげもなくあげちゃいますよ(^o^)
まぁラーメンの好みなんてのは個人の嗜好に左右されるものですから、万人に「コレがベスト!」とは申し上げられませんけども、ここのラーメンは古き良き徳島ラーメンとして評価されてしかるべきじゃないかなぁ? なんて個人的には思っております。
このラーメン屋さん・・・なんとまぁうちの職場のけっこう近所にあったんですよね(汗) まさかこんなにもウマいラーメン屋さんがこんな近くにあったなんて・・これだからラーメンの世界っていうのは実に面白くて奥が深いです。
ことの発端は2週間ほど前のこと。ここのところ、ワタシがお気に入りでよく立ち寄っているラーメン屋さんは職場から近い場所にある
「にけんや伍長」というお店。
やっぱりラーメンって言うとどうしても夕飯ではなくお昼ご飯ですよね。ワタシの勤務している徳島中央市場って場内にご飯を食べられるお店が最近はほとんど閉店してしまってて、ほんと毎日お昼ご飯っていうと「何食べようかなぁ?」と困ってしまうことも多くて(^^;) そんなわけで必然的に市場の周辺のラーメン屋さんにもよく行くことになってしまうのですが・・そんな中でワタシが一番好きなのが「にけんや伍長」っていうわけ。会社の同僚たちにも紹介したところ、けっこうファンが増えてましてけっこう人気があるようです。
っていうか、お昼に行くときには時間帯を少しずらさないとクルマが駐められないほどなんですよね(^^;)
ワタシ的にかなり好きな味なので、定期的に食べたくなってしまうってこともあって「今日は伍長な気分だなぁ〜」っていうのはうちの会社ではお昼頃によく聴かれるセリフだったりします(笑)
しかしですね・・・何故なのか分かりませんが・・・ワタシが「伍長な気分」になるのって妙に
木曜日が多いんですよ。なので、木曜日に「今日は伍長のラーメンだ♪」とワクワク気分で出かけると・・・
定休日
と書かれた札のかかったにけんや伍長の店前で
orzとなることが数回続きました(涙) そうなんですよ、このラーメン屋さんの定休日は木曜日なのに、なぜだかここのラーメンが食べたくなるのって木曜日だと言うことが多いのです。曜日の関係で外に食べに出かけられなくて出前を取ることになる曜日があったりもして、毎日自由に出かけられるわけじゃない、っていうのもありますが・・それでもなんで木曜日に食べたくなるのかはホントに不思議なのですが(^^;)
さすがに数回同じ過ちを繰り返してワタシも学習し、木曜日ににけんや伍長まで出かけてしまうことはなくなりましたが、それでもいったん木曜日にラーメンが食べたくなってしまうとどうにも止まらない(笑)
そこで2週前の木曜日、またしても伍長ラーメンが食べたくなったときに会社の同僚に「このへんでうまいラーメン屋ってどこか知らん??」と何気なく聴いてみたのですよ。
すると。。。
末広って行ったことあります?
という聞き慣れないお店の名前が飛び出しました。いや、その名前は初めて聞くぞ? 最近できた店? と尋ねると、いやいやもうずーっと前からある老舗だけど・・たしかに目立たない店だからなぁ というのです。
なんでも表通りに思いっきり面しているんだけど、前が駐車場でちょっと奥まった感じにお店があるので妙に目立たないのだそうです。
それに小さなお店だから、周辺地域の地元民しか知らないっていう感じのお店だというのです。 これは・・・ちょっと興味があるけれども勇気も要るなぁ、というのが最初に聞いたときの印象でした。
というのも、ここ最近職場の周辺で新規に開拓したお店っていうのは複数あったのですが、
昔からあるお店、
新規に開店したお店、両方試してみたけども正直イマイチだなぁ っていうのが感想だったんですよね(^^;)
なので、ちょっと気が進まなかったっていうのもあったのですが・・いかんいかん、トシを取ると新しいものよりも慣れ親しんだものに流れてしまうようになるってのはいけないことだと思い直し、場所を確認してから出かけてみたのです。
幸いにもこのお店
「ラーメン末広」は木曜日は定休日ではなかったようで、ちゃんと木曜日にも営業しておりました。
しかし13時半というランチを外した時間に訪れたにもかかわらず、4台分しかないとはいえ駐車場は満車(汗)ちょっと待って空きが出てからの入店となりました。
しかしまぁホントにこんな場所にこんなラーメン屋があったなんて・・・普通によく前を通っているんですが、こんなところに老舗のラーメン屋があったなんていうのにはまったく気が付いていませんでした(苦笑)
なんていうのでしょう、となりに派手なカンバンのクリーニング屋さんがあって、そちらのカンバンがやたらと目立っていること、そしてお店の前に駐車場があってお店じたいが表通りからちょっと奥まった場所にあるっていうのが原因なのかも。
ちょうどワタシが大好きな北島のラーメン屋さん
「いもお」さんと似た感じのシチュエーションですね。いもおも慣れないウチはそこに行こうとしているのに、それでも見落として通り過ぎてしまうぐらいに目立たない店構えですからねぇ(苦笑)
期待半分、不安半分で古いのれんをくぐり、ガタのあるアルミ製のスライドドアをガラガラガラと開けて店内へ・・そんなワタシの鼻腔に飛び込んできたニオイは・・・ワタシを40年前へと一瞬にしてタイムトリップさせるほどの衝撃を持っていました。。
やわらかくてあったかい、そして何よりも空きっ腹に響いてくるようなまろやかなこの香り・・・この懐かしいニオイは・・・間違いなく、ワタシが幼少の頃によく連れて行ってもらっていた故郷の老舗ラーメン屋、、
洞月
のお店の中に漂っていた、まさにそのニオイ!! 洞月のラーメンというのはワタシのラーメンBlogには幾度となく登場する名前ですが、まさしくワタシが物心ついた頃に食べていた、小松島のラーメン屋さんなのです。まさしくワタシのラーメン原体験であり、ワタシがラーメンを食べるときの
マスターピース(原器)となっているのは洞月のラーメンなわけです。
ご主人が他界されてしまったあと、しばらくはオクサマたち女性陣が切り盛りしてお店を継続されていたのですが、それもやはり長続きせず、、ほどなくして惜しまれながら閉店してしまったワタシの故郷・小松島の名店である洞月・・もう閉店してから15年ぐらいにはなるのではないかと思うのですが・・・そんな洞月の店内に漂っていたあの独特の香りが予期せずこの「末広」の店内から流れてきたのです! これはもうね、おもわず涙が出そうなぐらいに衝撃的な出来事でしたよ。。
そしてその時、ワタシは確信したのです。
この店のラーメンは間違いない!
と。 他の人がどのような評価をしようと、少なくともワタシだけはここのラーメンが絶対に好きになるはずだ、とね(^^) これはもうこの店内のニオイだけで革新できたのでした。こんな経験は初めてでしたね〜(*^_^*)
もうラーメンのアピアランスを確認することもなく、「ココのラーメンは間違いなくうまい!」と確信できちゃったのですから、もうここからはワクワクが止まりませんよ(笑)早く注文しなくちゃ! ってなもんです(爆)
店内は4人掛けのテーブルが3つ4つ、そしてカウンター席が少しで、だいたい20人もはいったらイッパイになる感じ。飾り気も何にもない、ホントに昔から営業している典型的な「ラーメン屋」ですね。天井近くの高い位置、壁と壁の角の部分にベニヤ板で台を作り付けて小さめのテレビが置いてある、っていうのはホントに「嗚呼、ラーメン屋だなぁ」と感じさせてくれるアイテムですね♪
そして壁に掛かっているメニューを見て、これまたちょっとした衝撃が。
ラーメンしかない
のですよ、ええ。サイドメニューは一切なし!(^^)/ そうです、チャーハンも餃子もありません。あるのはかろうじて「飯」・・つまり白いご飯だけ。ご飯にしても大きさは選べず、1種類だけです。
ラーメンは「並」と「大」があります。これ以外に「肉入り」と「チャーシュー入り」っていうのがあって、それぞれに並と大があり、さらに「ニンニク入り」というのがあります。このニンニク入りっていうのは肉入りの大に粉ニンニクが入っているというものらしく、なぜだか大しかありません。
つまり、メニューはラーメンが7種類とご飯1種類・・・これだけです(^^;) トッピングと大きさによる区別で7種類ですが、基本となっているラーメンは1種類しかありません。スープの種類が選べたり麺が違ってたり、まかり間違ってもつけ麺があったりはしません。
シンプルこの上ないこのメニュー構成でこのお店はこれまでずーっと営業してきたんだなぁ、と・・・。もうそれだけでこのお店のラーメンの実力が推し量れるってものですけどね。
とりあえず、満を持して今回は通常の並ラーメンとご飯(470円+130円)をオーダーしました。ラーメンライスで600円・・・この安さも素晴らしいですよね(^o^)
そして数分後に出てきたラーメンは・・・まごうことなく徳島ラーメンの基本ともいうべきアピアランスをたたえておりました(^o^)
さっそくはやる気持ちを抑えて食べ始めたのですが・・・
うむ、思った通り!
もうこんな感想しか出てきません(*^_^*) 文句なしにウマいです♪ そして・・・これも思った通り、、ワタシの記憶の中にあるあの懐かしきマスターピースである洞月の味にそっくりなんです(涙) こんなに嬉しいことがあるでしょうか? もう食べられないと思っていたあの味に再び邂逅したかのような感動ですもん。
洞月のラーメンは典型的な小松島ラーメンとでもいうべき白っぽいスープにタマゴ麺のようなちょっと太めの麺が特徴的だったのですが、見た目としては洞月のラーメンとはだいぶ違っているのに、このスープの味は・・ホントにワタシの記憶の中にある洞月のラーメンと同じなんですよね。使っている具材やレシピがきっとよく似てるのだと思います。麺も厳密には違っているのですが、この麺もワタシの好きなタイプのもの。とにかくも、現時点でワタシがこのお店のラーメン以上にウマいと思えるものはありません!(^^)/ 間違いなくトップです♪そりゃねえ ワタシが愛して止まなかったあの洞月の味に似てるとなったらしゃーないですよね(笑)
ワタシがこれまで、このお店にであるまでに一番のお気に入りだったのは「いもお」なんですが、このお店のラーメンもやっぱり「きわめてオーソドックスな徳島ラーメン」であって、何か目に付く特徴っていうべきものはないけれども、基本に忠実に、とってもマジメに作られた徳島ラーメンというのが特徴とでもいうべきものなのですが・・・やはりその判断基準っていうのは洞月のラーメンの味でもあるわけです。いもおのラーメンもかなり洞月っぽい風味だったのですが(だからこそ好きだったという面が大いにあるでしょう)、この末広のラーメンはさらに洞月っぽい! これはもう私の中ではこれ以上はないってことになってしまいますよね。
きわめてオーソドックスでマジメ一徹で作られた、基本に忠実な徳島ラーメン。最近流行りのガツン系の濃い味の徳島ラーメンも好きですが、やっぱりこういう徳島ラーメンは落ち着きますね(^^) コクがあるのにキレがある、っていうコトバはまさしくこういうラーメンのためにあるのではないかと思ってしまうほど(笑)
濃厚なコクとすっきりとしたキレの絶妙なバランス、これがとっても難しいと思うんです。そして個人の好みに大きく左右される部分でもあるのでしょうけれども、この末広のバランスっていうのは私の中ではまさしくベストバランスだったというわけです。
そしてお店で接客をしているオバサン・・・おそらくは厨房でラーメンを作っている大将の奥さんだと思うのですが・・このオバサンがとっても好印象でして(^^) よくラーメン屋さんっていうとぶっきらぼうな感じの接客っていうのが多くて、それがまぁ普通だとこっちも思ってるから別にハラも立たなかったりするもんですが(^^;) ここのオバサンは言葉遣いもとっても丁寧だし、腰が低くて気遣いができる、模範的な接客ができるヒトなんですよね。なにげにこういうところもポイント高かったりします。 なんでも会社で聞いたところによると、接客に出てくるオバサンは何人かいるらしく、まぁヒトによっては対応も違ったりするらしいのですが(^^;) たまたまワタシが行ったときにいらっしゃったオバサンはとってもいい感じのヒトでした(^^)
そんなわけで、今回は「ついに出逢ってしまった!」とでもいうべきお店のご紹介となりましたが・・・このお店、さっそくうちの父親も連れて行ってみたのですが・・やっぱりかなり好印象だったみたいですね〜(^^) やっぱり父親も洞月のラーメンのファンでしたからねぇ ここのラーメンが気に入らないわけないんですよね(笑) そして店内でラーメンをすすりながら、かつての洞月の思い出話をしてくれました(^^) ワタシが産まれるよりももっと前の、洞月の創業期の話だったりとか・・初めて聞くような内容も含まれていて、とっても懐かしくて楽しい時間でしたよ(*^_^*)
そんなわけで、今回のラーメンBlogは肝心の風味の部分のコメントは意外と少なくて、それ以外のどうでもいい個人的自己満足コメントばかりのような気もしますが(^^;) その理由はもうね、
だっておいしいんだもん、昔から知ってる懐かしい味なんだからしゃーないじゃん!
ってことしかないんですよね〜(^^) とにかく自らのマスターピース的ラーメンとの邂逅っていうことで、そのあたりはご容赦いただければと思います。まぁヒトコトで言うなら
これぞ徳島ラーメンのスタンダード、決定版!
じゃないかな? ってことでしょうか(^^) 機会があればみなさんにもぜひとも味わっていただきたい、そんな味です♪