1. あなたの愛車について教えてください(モデル名・年式・型式・グレードなど)
モデル名: 三菱 ランサーエボリューションワゴン
年式: 平成17年式
型式: GH-CT9W
グレード: GT-A
2. こんな電気自動車があったらいい!
あなたの考える理想の電気自動車、自由な発想でお答えください。
(デザイン、パワートレーン、航続距離、使い方、社会インフラ)何でも結構です。
私にとって理想の電気自動車とは、「一般庶民が買えて乗れる電気自動車」です。
以下に理由を述べます。
私は、毎年1回、中国は上海にある嫁さんの実家に帰省を兼ねて旅行に行きます。
そこで、3~4年前頃から起きている社会現象の一つに、電動スクーターの驚異的な普及があります。
それ迄は、日本で言う原動機付自転車(50ccオートバイ)ばかりだった一般の道路が一変しました。
これには、中国経済の勢いと同時に日本経済の停滞を知るには充分でした。
でも、私が感じたのは「それだけではない筈」でした。それは、中国人の所得です。
これだけ経済力を蓄えた今でも、都市部に集中する成功した企業家を除けば、庶民の所得は眼を見張る程良くなった訳ではありませんから。
「それなのに、これだけ普及している要素とは?」
私の脳は、「ずばり、安価なのでは?」という結論を導き出しました。インドのタタ自動車が作っているナノと同じ原理なのだと思います。
今まで、自転車一辺倒だった嫁さんの実家にも電動自転車は迎えられました。それだけ、商品価値があるのだと思いました。
日本では、排気ガスの件で2サイクルの原付は無くなり、4サイクルになりましたが、そうしている内に、上海では日本で原付と呼ぶ庶民の乗り物が電動化され、部分的でありますが、排気ガスとも縁が無くなりつつあります。
世界に1500万台のスーパーカブを普及させながら、電動アシスト自転車でもたもたしている日本が、隣の中国との間でこんな状態になっている事を、もっと知るべきと思います。
今のままでは、安価に製作可能と思われる電動スクーターですら、普及に時間が掛かるでしょう。
今でも、一部の大手の量販電気店で見掛けるだけです。故障修理の面でしょうか?
同じ事は、乗用車にも言えます。
今の i-MiEVは、御世辞にも一般庶民が購入可能な価格帯にあるとは言えません。
その原因は、商品価値が技術的な昇華を付加価値にして電気自動車の普及を目指すメーカの金銭的なバランス感覚が一般庶民の金銭感覚とアンマッチ(とても迎合されないレベル)にあると思われるからです。
それは、MINICAB-MiEVでのヤマト運輸での試用レポートが物語っていると思います。
企業だって、初期投資が安い事に越したことはありません。更に、維持費が安ければ御の字です。
ここ迄述べてしまったので、私の考える電気自動車の理想像を、まだまだ未熟ながら下記します。
1.先ずは、車両価格の半分以上であると言われているリチウム蓄電池(二次電池とも呼ばれます。)です。これは、現用の鉛バッテリーをもっと高性能にして使用して欲しいと思います。私は、鉛蓄電池がリチウム蓄電池よりも安価で、再生が利く事に注目しています。※鉛蓄電池の寿命の引き合いに出されるサルフェーション(酸化硫黄の膜に因る不導体化)の対策技術も既に確立されています。
2.車輌のデザインをダイハツのコンテやスズキのラパン、コンパクトカーで言えば日産のキューブの様に見切りの良いスタイルにして、誰でも乗れる様な形を目指すべきだと思います。空気抵抗の低減による燃費効果の期待もありますが、敢えて、人の乗り物という観点で割り切りました。実は、他にも理由があります。単純な形にする事で、フロントフードと天井部分に太陽電池を搭載出来ないかとも、思っています。(トヨタのプリウスで実施されていた様な薄い記憶。。。)
3.動力源のモータは、 i-MiEVの様にミドシップ後輪駆動あるいはリアシップ後輪駆動で前方の重量を軽くしながら、操縦性を上げるとか、蓄電池のスペースにも利用するとか、ここいらは、スバル360の開発思想にヒントを得たものです。
4.ボディとシャシーについて、外板には安価な樹脂を使い、軽量化と事故の際のショック吸収と同時に防錆を兼ねさせ、重要な骨格には高張力鋼を使用します。水洗いだけでピカピカとかに手間を掛けたくない層にも受けると思います。
5.副エネルギー源について、若干懐に余裕がある人の為に、現在既に搭載されている電力回生は勿論ですが、3.項で述べたフロントフード・天井・窓等にフィルム状の太陽電池を内蔵させるとか、バンパーに発電風車を内蔵させる( 三菱i-MiEVスポーツにて実施済み)とかのオプションを用意します。とは言いつつ、これらの副エネルギー源を標準化するのが、最終形である事に変わりはありません。
6.充電装置のインフラついては、家庭用も必要ですが、それよりもガソリンスタンドや各社ディーラーに充電装置を逐次追設し、空の蓄電池ユニットを充電された蓄電池ユニットと交換するシステムにすれば、充電に時間を費やす事からも解放されると思います。
7.他にもアイデアは色々有ると思いますが、こういうクルマを国民車として国が主導で開発させ、全ての自動車会社が同じクルマをパーツを共有し販売する様なインフラ(基盤)作りが必要と思います。即ち、違うのはフロントにあるクルマメーカのマークだけという風にしたいのです。
8.エネルギーについて、福島第一原子力発電所の事故以前から、何かにつけて政治家の皆様方は「日本の経済が停滞する。」という常套句で、エネルギー社会の変革を避けて来ています。今も尚です。数ヶ月前の事でしたが、Eテレのドキュメント番組でヨーロッパの冒険家が主導して実施した、太陽電池で24時間連続で飛行機の開発をやっていました。昼は太陽電池で飛びつつ蓄電池を充電し、夜は蓄電池で飛び続け、次の朝を迎えて24時間後に試験飛行を終了しました。
これを観て、日本という国は新しいエネルギー施策に対し、誠に消極的な国家であり、他の先進国に比べ20年遅れていると感じました。
技術はあるのに、それこそ勿体無い事をしています。
※この記事は
僕らはこんなEVを待っている!
について書いています。
Posted at 2011/10/02 19:22:52 | |
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