イヌ連れの旅は準備が大変だ。
子供よりもペットの方が多い現代のニッポンではあるけれど
泊まれる場所も、食べられる場所も、寄れる場所も限られるから。
湯力のある温泉旅館に泊まり、地元の食材に舌鼓を打ち、
雄大な自然や悠久の歴史に触れるような旅をイヌと共にしたい。
ただそれだけ、なんだけど ...
湯力のある秘湯の宿にイヌは泊まれぬし、
イヌの泊まれる宿に源泉掛け流しの贅沢は(ほとんど)ない。
地元で評判の食事処にイヌは入れぬし、
イヌも入れるカフェは東京でも食べられるイタリアンであったり。
雄大な自然や悠久の歴史は
犬禁制 の立て看板ありで
行く先々に旅の情を求めるのは無理がある。
で、結局は。伊豆とか那須あたりに旅先は落ち着くんであるが。
今年は能登半島へ行ってみよう! と考えた。輪島の先、珠洲にイヌも泊まれる宿を発見。
我が家よりおよそ 600Km、7時間半の旅である。だが、しかし。
却下ぁ~
照りつける夏の陽射しの中、8時間近くクルマで移動するのはムスメに酷である との理由により
家人の同意は得られず、能登はまたの機会に。
(そんな機会はあるのか?)
では。飛騨高山はどうでしょう?
東京都よりも広い面積を誇る岐阜県高山市。
飛騨の小京都、日本の原風景を残す街、
柊茂(赤かぶ検事)の赴任先である飛騨高山に
行ってみたいと能登を諦めたワタシは思った。
我が家からは
信州松本を経由し安房峠を超え高山盆地へと至る
300Kmと少々、4時間半の旅である。
飛騨の小京都には悠久の歴史を想う古い街並みが
広がり、至るルートは北アルプスの雄大な自然を
車窓に楽しめる、旅情確かな目的地である。
イヌに優しい宿も確保できたし、犬も同伴できる
蕎麦屋があることもわかった。
旅を加速する John Cooper 211ps にとっても
標高 600m の松本から、標高 1,790m の安房峠へ
サミットを目指し一気に駆け上がる国道 158 号線は
駆け抜ける歓びを提供するまたとない舞台であり。
では、そうしましょう。
そうしましょう、そうしましょう
そんなわけで、8月21日 午前7時。
2泊3日分の旅支度を積んだJohn Cooper は
北北西に進路を取ったのである。
民族の大移動も終わったはずの盆明けながら
休み明けの仕事組と時期をずらした夏休み組が
混在する高速道路にペースは、上がらない。
John Cooper 211ps が本領を発揮するはずだった
158 号線も、黒煙を上げる観光バスが蓋をする。
158号線道の駅 風穴の里 も、満車状態なりぃ →
上高地への入口を通過し、乗鞍高原への分岐に惑わされつつ、(一本道の)158号線を進む。
安房トンネルを抜けるとそこは、岐阜県である。
長く、曲がりくねった坂道を転げ落ちるように駆け抜ける John Cooper。
対向 4pod キャリパーが我が意を得たりとばかりに盛大なブレーキダストを吐くけれど。
黒いホィールだから。
まぁ、いいっかぁ~
そんなこんなで高山到着は出発より6時間後の13時。途中休憩3回を除けばほぼ計算通りである。
が、しかし。高山市内にあるという犬も同伴できる蕎麦屋を探すのに30分以上も費やす。
ナビがないというのはやはり、問題だ (^^;
続く ...
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Posted at
2013/08/26 16:07:59