先日,ふと思い立ちました。
400までしか乗れない今の状況。これを打開すべく,
大型二輪の免許を取得したい。
確かに,昔のように一発試験でないと合格できない時代ではありません。
数年前に自動二輪を取得したときのように,教習所に通えば,それほど難しい道ではありません。
でも,教習所にいざ行くのはなかなか勇気が要ります。
それに,取得しても乗る機会があるかどうかわからないし。
そんな感じで,二の足を踏んでいました。
ところが,ここで大きなきっかけを二つ,得ることになりました。
1月,教え子の成人式に招かれました。
そこで,20歳の教え子の中に,すでに大型二輪を楽しんでいる者が何人かいたんですね。確かに当時も車に興味を持っていたとは思うのですが,ちょっとしたショックを受けました。そして,「負けてられないな!」という思いに駆られました。
さらに,自分の知っている自動車学校が,ついに1月から大型二輪教習を開始したんです。
自動車学校では自動二輪(400ccまで)は受けられるところも多いのですが,大型二輪となるとかなりやっているところが限られるので,これは自分にはビッグニュースでした。
というわけで,早速申し込み,入校式に行ってきました。
なんというか,自動車学校に車で向かうっていうのは,なぜか優越感があります。
ええ,ささやかながら(笑)
それでも,このコースを見ると身が引き締まります。
いつかは,これを頭に叩き込んで,卒業検定に合格しなければならないんですね。
受付ロビーには,なんとハーレーが鎮座しているではないですか。
これは,なんと目に毒,いややる気にさせてくれます。
ハーレーに乗るかどうかは別として,手が届く位置に行けるというのは大きな目標であり励みです。
ちなみに,教習のお値段ですが自動二輪と車の普通免許を持っている自分だと12万円弱,最短12時間というところ。この冬にバイクコースを受けようとする人は少ないだろうとたかをくくっていたのですが,噂によると春からデビューするために今からが多いんだとか。ただ,積雪などで中止になる日もあるとのことでした。これは先行き不安です。
入校式は,適性検査や説明もあり,緊張の中で数時間を過ごしました。その日から,寒さに負けないで,もっと積極的にエストレヤに乗って,少しでもバイクの感覚を養っておこうと心に誓いました。
初の教習当日がやってきました。
なんとこれが,異常気象ともいえる気温上昇の日。雪なんてどこへやら。
エストレヤも絶好調,こいつで教習所に駆けつけました。
さて,今回お世話になる教習車は,こちら。
ホンダのNC750Lです。
大型二輪の教習車といえば,CB750が有名だと思うのですが,NCはその後継になるそうです。2時間それぞれ別の車体に乗りましたが,なんだか申し訳ないほどに新車そのもの。片方は走行距離2000km超程度,もう片方はなんと300kmも走っていませんでした。もうピカピカ。傷をつけるなんてわけにはいきません。
ところで,乗ったインプレを。
まず第一印象は,「軽い」。
車体210kgあるとのことですが,体感で本当に180kgぐらいです。そもそも燃料タンク位置がメットインスペースになっているNCだけあって,重心が恐ろしく低いです。
足つきも全く問題なく,ハンドルやステップ位置も自然そのもの。ニーグリップも何の支障もなくできるので,とにかく姿勢で苦労することがありません。
エンジンは2気筒。自動二輪でお世話になったスーパーフォアと音が全く違い,ドコドコ感があります。
でもさすが750,吹け上りが鋭くてびっくり。2速でほぼ敷地内が事足りるほどに低速の粘りがある一方,スロットルを1~2mm傾けるとスッと動き出し,もっと開けるとその瞬間にグッと加速Gが来ます。とにかく扱いやすいです。発進時に全くエンストしませんし。
トルクが厚いというよりも,吹け上がるという感じで,自分にとっては初めてのパワーなのに,とにかく怖くないです。
第1回だけあって,倒れた状態からの車体起こしもやりましたが,まるで何の苦も無くスッと上がりました。これは凄い。
ハンドルは,エストレヤより幅が小さく,これで大丈夫なのかと最初思いましたが操作が軽くてこれもびっくり。ただし,カウル付きではないのに切れ角にやや制限があり,傾けないと曲がらない印象です。
そしてブレーキが利くこと利くこと。時速40km越えからじわっと利かせても検定の11mラインちょうどくらい。あとは練習あるのみかなと。ただ,減速時に勝手にシフトダウンしているクセが抜けません(笑)
シフトもかなり入りやすく,ペダルやクラッチのフィールも軽いうえに短いストロークでスッと入ります。ニュートラルも探し当てるのに全然苦労しません。
とりあえず,今回は2時間受講して,コース内の走行のみならず,8の字や急制動,一本橋,波状路,坂道発進,スラロームも経験させていただきました。
1本橋は8秒ならいけますが大型なら10秒が最低ラインなので頑張らないと。
それとスラロームはパワーを出そうとすると持て余してしまい,コーンを何度も倒してしまいました。
一番は波状路。これが苦手で,何度もエンストしてしまいました。
というわけで,終わった時は全身汗でびっしょり。
帰りのエストレヤですが,乗ってびっくりしたのが,自分の乗り方が変わったこと。
スロットル操作が今までよりメリハリの効いた感じになり,コーナーの倒しこみや減速時の前もってのブレーキなど,キビキビと走らせていることに気づきました。
エストレヤもパワーがないわけでなく,むしろ発進時はトルクがより太く感じます。その代わり,回しても吹けないという印象は前以上に感じました(笑)
車体重量も,あくまで体感ですがあまり変わらない印象です。これは不思議。
さて,次回はまた来週。はたして,無事に免許を取ることができるのか・・・。