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2017年02月22日

高齢ドライバーの事故に思うこと




少し前から話題になることが多くなった高齢ドライバーによる事故。

ここのところ、毎日報道されている気がしていますが、決して錯覚ではないでしょう。

全ての交通事故が報道されている訳ではないことを差し引いて見る必要がありますが、

高齢ドライバーが起こす事故は、重大なものが増えているように思えます。


非高齢のドライバーが単にうっかりホイールやボディを擦ったような軽度の事故とは違っています。


高齢ドライバーによる事故は、概ね

①完全にブレーキとアクセルを間違えてブレーキのつもりでアクセルを思いっきり踏み込んで

 人や建物に衝突

②信号の赤色、もしくは信号そのものの存在を全く認知せずに交差点にノーブレーキで進入し、

 車輌等に衝突

③道路の反対車線を反対車線と認識せず、平気で走行して正面から走ってくる対向車と衝突

の3つに大別されます。

いずれも完全な思い込みや状況を認知できずに起こす事故です。



負傷者がいなかったことで報道されなかった事故もそれなりにあると推定されますが、

一つ間違えば重篤な犠牲者が出てもおかしくない事故が殆どと言えるでしょう。


一方、あるネット情報でこんなことが記載されていました。

記者が警察幹部に取材した内容で、

『高齢ドライバー事故自体は統計データで減少しているが、マスコミに高齢ドライバー事故を

意図的に報道させていること。上の方では自動運転技術や自動ブレーキ装置の技術を

浸透させるため警察と国交省、自動車メーカーの3者が結託しているという憶測も否定しきれない』

という主旨でした。


産官の結託というと悪い印象が先行しますが、自動ブレーキの新車への義務化などの動きが

具体的に進んでいて、自動車メーカー関係の私利私欲でなく、この技術によって重大事故が

減少するのであれば、賛成です。

自動運転も事故が起きた際の責任の所在など解決すべき点が解決された上で、

やはり重大事故が減少するのであれば、賛成です。


また、これも厳格化は徐々に進んでいますが、高齢ドライバーの免許更新制度の改正を

しっかりと進めてもらう必要があります。

クルマは地方に住む高齢ドライバーの生活に必須な足だとか、文明の利器である点ばかり

スポットライトが当たりますが、それ以上のレベルで人の命を奪う凶器になり得るのだ、

ということにスポットライトを当てるべきだと思います。

運転して事故を起こし、人を殺めてしまったら、そのドライバーの生活どころの話では

なくなってしまいますからね。

事故で周囲の人を傷付けないことを、何よりも最優先で考えなければなりません。



自動ブレーキを搭載していたとすると、上記の①は多くの事故を未然に防げても、

②③は防げません。

自動運転も免許を持つドライバがいなくても良い完全自動運転は

簡単には認められないでしょうから、相変わらずドライバーには現行の運転スキルが求められます。


自動運転や自動ブレーキの技術進歩・普及によって、ドライバーが持つべき

運転スキルレベルの低下を認めるのであれば、これは由々しき問題です。

自動ブレーキや自動運転は、ドライバーが今持っている運転スキルをフォローするものであって、

運転スキルを代替してしまえば、事故率や事故数の低減には結び付かないと思います。

自動運転で事故率・事故数が低減できるのは、

全てのクルマが完全自動運転になった時だけでしょう。


ですので、もし警察や国交省が高齢ドライバーの事故の削減を本気で考えているのであれば、

自動運転・自動ブレーキの普及と同じくらい、高齢ドライバーの免許更新のさらなる厳格化

に力を入れるべきだと自分は考えます。


具体的には、高齢ドライバーの定義を『70歳以上』から『65歳以上』に引き下げ、

一般道(駐車も含む)・高速道路の各々で実技試験を2日間に分けて実施するくらい、

厳しく見極めることを提案します。

この場合、試験コストや試験時間が課題として挙げられると思いますが、

自動車免許試験場だけで対応するのは難しいでしょうから、

教習所に試験を民間委託すれば良いでしょう。


そして高齢ドライバー免許更新費は、実技試験のコストを含んで数万円を払わせれば解決です。

高額な試験費を払ってチェックしなければならない程、高齢ドライバーの運転スキルは重要だ

という背景認識が広まっているので、全く問題ありません。


免許がどしても欲しい高齢ドライバーは、しっかり試験に合格できるよう普段から安全に配慮しつつ

運転スキルを鍛錬し、高額な試験費も支払うでしょう。


逆に運転スキルを維持する努力も自信もなく、安全への意識も低い高齢ドライバーは

高額な試験費を何度支払っても不合格になり、高額な試験費を払っても試験に不合格になる、

と自覚している高齢ドライバーは、最初から受験を諦めます。

本来運転すべきでない高齢ドライバーを運転免許更新・運転自体から切り離す、とても良い機会

になるのです。

高齢ドライバーが事故を起こして悲惨な人生の終末を迎えてしまうこと自体を避けることが出来、

高齢ドライバー当人にとって幸福である、とも言えるのです。


年齢に関係なく、一定レベル以上の運転スキル・安全意識を持つドライバーだけが

クルマを運転している交通社会が本来のあるべき姿です。

そういう観点で言えば、事故率の高い20代のドライバーにもある程度高額な定期実技試験が

設定されても良いかもしれませんね。

こうしたあるべき姿・原点を見詰め立ち返ることが、今起きている高齢ドライバーの事故を含めて

事故全体の確実な減少に繋がるものと、自分は考えます。



ブログ一覧 | クルマ情報 | クルマ
Posted at 2017/02/22 22:26:26

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この記事へのコメント

2017年2月23日 22:17
こんにちは。

この話、恣意もりもりのメディア操作という面もありますが、
もう一方の、
「免許を取った時代と交通事情が違う」
と言う背景の方がけっこう強いとも思えます。

正直な話、
昭和の時代はあんなに交差点は無かったし、単純なとこが殆どでした。
交通量も質・量とも増えています。
車も電子化やオートマで簡単になったと思われるでしょうが、パワステを始め機械的な違和がドンドン増えて行ってます。
ましてや我々の上の世代は『習うより慣れろ』で教わって体で運転を覚えてる人も多い模様。

それが体調と環境で反比例して変わってきてる面もあります。

そこを杓子定規や詰め込みで更新される免許、高齢者が事故するから運転年齢を・というのは一面的なとこもあります。
対策を根本から考えるとかはいいんですが、揶揄や順応ばかりを言い出すのは少し考え物かと思います。

一方で少し若い私としては、機械と油圧でしっかり機敏に動ける車も欲しいのですが。
直感で動きの解らない電子制御と、安全対策で質実とも太った車を動かすのはやり難いとこがあります。
コメントへの返答
2017年2月24日 22:19
コメントありがとうございます。
仰る通り、高齢ドライバーが免許を取った時代と現代の交通事情・環境は一変していますよね。自分が子供の頃(約50年前)はまだ砂利道や泥道があちこちにあり、ナビや複雑なインターチェンジ、変則的な交差点など殆どありませんでした。どちらが運転しやすいか、というとどっちもどっちですが、兎に角環境は大きく変わったのは確かです。
仰る通りで、最近のクルマが運転し易いか、というと少なくともクルマ好きには多分に違和感があったりしますよね。自分もコントロールし易いクルマの方が好きです。しかし、良し悪しではなく、またドライバーの違和感とは無関係に、人間の曖昧な管理や制御が入るより機械が積極的にフォローし、さらには機械が主導・制御した方が安全で良い、という流れも確実にあります。これも一つの環境変化であり、ドライバーが受け入れ『慣れ』なければいけないこととも言えます。これは高齢ドライバーが言われて実践した『習うより慣れろ』であり、現代のクルマを運転する際にも通用する一貫したこと、かもしれません・・・。
ご存知の通り、交通だけでなく、全ての環境は常に変化しています。こうした変化に適応していくことが進化であり、進化=適応できない(運転ならその時代の交通環境において適性がない)場合は、淘汰される(運転では免許を取り上げ運転出来なくなる)のが自然の流れです。人間社会も自然界に属している限り、厳しい言い方かもしれませんが、進化適応する者だけが生き残ります。良し悪しではなく、全てはこうした流れに則っています。もちろん、こうした流れは多くの声が挙がれば変えることが可能(それが民主主義)ですが、マスコミを活用した高齢ドライバーの淘汰を狙う一連の流れを変えられる程、強い事情や声は挙がらないでしょう。それは、人間の運転する車が人を殺めてしまう大きなリスクよりも優先されるべき事情がないためだと思います。
ですので、自分は悲惨な事故をもっともっと減らすために、高齢ドライバー淘汰の流れをもっと強めて、どの年齢であっても免許更新時に厳密な実技試験を課して平等に『都度環境への適性を判断する』ことが非常に重要だという意見です。
こうして意見を交わして、ドライバーが主体的に考え、声を挙げていくことが大事なのですけどね。

プロフィール

クルマ弄り、鉄道模型が好きな中年です。 実は、バイクにも乗りたいのですが、家族が許してくれません。学生時代、FJ1200にUSヨシムラの爆音マフラー入れてブイ...
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