一口に『効き』と言っても何が作用してどういう挙動になるのか、強い弱いだけで完結できない要素が多いと感じています。
まずリアブレーキ。ヤングソウルは現在純正キャリパーに純正サイズのローター、Sタイヤ用のカーボンメタルパッドなのですが、効くのかというと効くには効くのですが、シフトダウンによってギアが変わることでエンジンブレーキの強さが変わり、リアの制動力に大きな差が出ています。
これはファイナルを変更してのサーキット走行で2速に落したときに効きすぎていたのですが、その後オーバーラップを広く取ってマシにはなったもののまだ3速との開きがあります。どういう動きになるかというと、3速でブレーキングしたときにはフロントがスリップするのですがシフトダウンでリアの効きが強くなるとそこからようやく4輪で制動できるような状態。
タイヤが食わないので余計そう感じるのかもしれませんが、それならエンジンブレーキはできるだけ効かないようにしてローターを大径化する方がトータル同じ制動力でも安定するのではないか、と思います。
次にLSD。これもカム角・イニシャル・ロック率などいろんな要素がありますが、これまで試したイニシャルとロック率を下げる方向ではあまりいい結果が出ませんでした。
過渡特性は穏やかにはなるのですが、MAXの効きの強さ自体も下がって結果イン側のホイールスピンです。アテーサによってコーナリング中に半分近くフロントにトルクが持って行かれるので2WDの状態に合わせれば4WDになったときに弱く、4WDの状態に合わせれば強すぎるこれを解決するには、イニシャルトルクの比率を大きく、カム角によるトルク変動の比率を小さくすればバランスが取れるのではないかと考えています。
効きの強さの成分の中で、変化するものの割合、変化しないものの割合、この配分がうまくまとまってないと速く走れない上に乗っても違和感ばかり感じることになるのかもしれません。
Posted at 2011/05/08 15:31:47 | |
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GT-R! | 日記