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銀匙のブログ一覧

2017年07月13日 イイね!

500円ミシンをバージョンアップさせてみた。

こんばんは、銀匙です。
暑い日はエアコン効いた部屋で縫物でもしてるに限ります。


で、カバンの硬い部分を縫う為にDIYで作ったミシン(手縫い機)ですが、カバンは出来たものの、その縫製作業中に幾つか操作性で不満を覚えていたのです。

どうせDIYで作った物ですから納得するまで作り直しちゃえ、というわけでミシンのバージョンアップを致しましたよというのが今回のお話。

前回出来上がったミシンで不満だったのは

 ・糸が不必要に繰り出されてしまう
 ・糸を戻しにくい
 ・縫ってるうちに糸がテンショナーから外れてしまう

という3点でした。
もともと前回のミシンを設計する際、糸を戻すという行為は多発しないが出来るようにはしておきたいという考えだったのと、引き攣れが起きないようにボビンはテンションの為に若干の手ごたえはあっても基本的に引っ張られるままカラカラ回るようにと作っていました。

ところがこの仕様の手縫い機で縫うと、

1.針を布に通す
 →この時ボビンが勢いよく引っ張られて無駄に糸が出る。

2.針を少し戻し、出来た輪に下糸を通す
 →この時輪を広げることがあり、少しでも上糸を引っ張れば
  更にボビンから糸が出てしまう

3.針を引き戻し、片方の手でミシンを、残る手で下糸を持って両方から引っ張る
 →この時ボビンから糸は出てほしくないが手が両方塞がってて固定出来ない!

4.糸を相当巻き戻す

5.1に戻る


という経過を辿り、4のところで盛大に糸をボビンに戻さねばならない訳です。
ところが糸テンショナーが送り出す方向しか考えてなかったために、逆流させると徐々に巻き付けが解けてしまい、長距離戻すとあちこち絡まる訳です。
そしてサイド出しのボビンが地味に縫ってる時に引っかかる。


というわけで、ミシンバージョン2はこうしました。
じゃん。


前バージョンはこんなでしたからずいぶん変わりました。



まず、ボビンはサイド配置から同軸内配置としました。
これは単純にボビンが少しでも邪魔にならないようにという配置ですが、もう1つ意味がありますので後で説明します。
ボビンの着脱はどうやるかというと、ミシンボディの後半を後ろに引き抜きます。
すると木軸だけになりますから、ボビンも後方に引き抜けます。
こんな感じですね。


ボビンに糸を補充したら木軸に通します。


ミシン後半も戻した後、ここも変えたところですがボビン上部に来ている金属「輪」をくぐらせます。


前回のテンショナーは画鋲の周囲に「巻き付ける」でしたが、今回は「輪の中」をくぐらせます。
この変更により糸が前進しようと後退しようとテンショナーから抜けることが無くなりました。

さらに前方のテンショナーも金属の「輪」にしましたので、ここに糸をくぐらせます。


今回はテンショナーとは言ってますが、金属輪にテンションをかける能力はありません。糸のルートもほぼストレートですから巻き付けトルクも発生しません。
じゃあどこでテンションをかけるかというと、ボビン部なのです。

もう一度、ボビンを外した写真を出します。


ボビンを刺す木軸はミシンボディ後半に行くほどテーパーがかかり、細くなっているのが解るかと思います。
一方、ミシンボディ前半に行く寸前で、ボビン直径を超える太さになるようにしているのです。
ボビンをミシンボディ後半にずらせばフリーで回り、前半にずらせばロックされる訳です。
その差は5mmから1cmないくらいという僅かな距離です。
フリー状態


ロック状態


この仕様のミシンで縫うとこうなります。

1.針を布に通す
 →この時ボビンが勢いよく引っ張られ、ボビンがミシンボディに対し前進。
  自動的にボビンがロックされ、最小限しか糸が出ない。

2.針を少し戻し、出来た輪に下糸を通す
 →この時すでにボビンはロックされているが、必要に応じ手でアンロックし
  引き出すこともできる。

3.針を引き戻し、片方の手でミシンを、残る手で下糸を持って両方から引っ張る
 →2でアンロックしていても再びボビンが自ら前進し、ロックされる。
  手は糸を引っ張ることに集中できる。

4.必要に応じ、ボビンをアンロックして出ている糸を巻き戻す。

5.1に戻る

要はボビンは常時ロック状態にし、引き攣れた時などにいつでも指先でアンロック出来る、ただし次の工程ではすぐにロックされる、という仕組みにしたのです。
それはただ単にミシンから糸が繰り出される方向に引っ張られたらボビンが木軸の太い方向に引っ張られ、自ら締め上げるというだけなのですが、これが結構具合がよろしいです。
写真に写っているのはカバンにも使った厚さ1mmの合皮ですが、全く力をかけることなく針が通せますし、余計な糸が出てこないのでサクサク縫えます。

ミシンの針は使い終わったらボディ内に仕舞えますから安全です。


最近は針は14号をメインに使ってます。
革と面ファスナーに一気に刺すには11号だとちょっと心配なので。


あと、手縫い機にはもう1つ問題があります。

最初に引き出しておく下糸を、行程2で上糸の輪の中に入れる部分が面倒なのです。
一針毎に糸通ししてるわけですが、糸はふにゃふにゃなので実に通しにくい。
上糸の輪も毎回綺麗に開く訳でもないですし。

このため、下糸側にも針を付けたこともありましたが、何回か片結びしても緩んできますし、針を遊ばせとくと思わぬタイミングで自分の手に刺さったりするわけです。
で、その答えがこれです。




作った人が不器用ですから歪んでますけどゴミじゃないんですよ。
右側にくるくると2周ほど鉄の輪が出来てますよね。
使い方は簡単で、鉄の輪と輪の間に下糸の先を挟むんです。
上糸の輪の中に入れる時は左側の針金先端で糸の輪を適度に開きつつ押し込んでいきます。
途中で鉄の輪の反対側から出た針金が来ますが、上糸の輪が左から通ってくると、針金が鋭角に折り曲げてあるのでそのまま糸の輪が広がり、下糸を挟んでる鉄の輪をくぐらせてくれるという訳です。
もちろん用が済んだら挟んであるだけなので糸を引き抜けばOK。糸を痛めることもありません。



そんなわけでミシン(手縫い機)のバージョンアップ、完了です。


手縫い機自体を仕舞っておくケースでも縫おうかな・・・
Posted at 2017/07/13 21:35:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2017年07月09日 イイね!

アルカンターラで作ったRX100用ケースと革のカメラバッグ。



こんばんは、銀匙です。

前回、カメラバッグ沼にはまり、終いにはDIYする為にミシン(手縫い機)から作った話を書いたわけですが、やっとこさ物が完成しましたよというのが今回の話。
作った物は2つです。
1つは大きなカメラバッグ、もう1つはRX100用のケース。

ではRX100用のケースから。

全体像はこんな感じです。


このケースに使用した革はアルカンターラでございます。
タイトルに書いてるんだから解ってますよね。

アルカンターラなんて初めて触りましたが、これ、通販で反物として普通に売ってたりします。
およそ1メートル四方で3500円くらいでしたかね。
自動車用じゃないビニールレザーとかなら同じくらいで1000円も出せば買えますから、めっちゃ高いです。

でも手触りは間違いなくバックスキンです。
手触りも仕上げも良いですし、厚さは1mmくらいありますかね。
それでも裏は布っぽい。決して革のそれじゃありません。
そもそもデニムでさえ布の「厚み」なんて無いに等しいですから、しっかり断面が見えるという時点で布じゃない。

革のようで革じゃない、布のようで布じゃない。

例えば縫製に関しては皮革用の糸で縫っていきますし、私はパンチングレザーでパンチ穴に沿って縫いましたので穴あけはしていませんが、穴の無いタイプなら菱目打ちで先に穴を開けていくのが必須となるでしょうから、ここは革の作法です。
でも切っただけでコバも裏面も奇麗でカスは出てきませんからトコノールは要りませんし、コバ磨きも要りません。これは布の作法です。

革か布、どちらかの扱いではなく、どちらの扱い方も知ってなければ扱いにくい。
人造皮革は人造皮革という1つの分野なんだなとしみじみ思いました。

さて。
このケースは実はかなりタイトな作りになってます。
なぜかというとRX100M3を横に納め、腰ベルトに通す仕組みなのですが、車のシートベルトをした時に変に足の動きを邪魔しないようにしたかったのです。
その為にベルト通し部分にはナイロンバンドを2重に使用し、ベルトとの接触面には別の布を挟み、面圧をかけるようにしています。


表地はアルカンターラで、裏地にはしじら折の布をあしらいました。
表地と裏地の間にはアルミ保温シートを全体に施したことでより肉厚にふんわりとした感触になり、また、ベルト通しがある背面には樹脂パネルを挟み、耐久性に配慮しています。
サイド部分は30mm幅の織ゴムを使用。適度にケース前面を引き戻すことでタイトなホールド感と取り出しやすさを兼ねています。


実際にカメラを入れるとこんな感じです。ぴったりしてるでしょ?


上蓋には8mm幅の織ゴムが縫い付けてあり、ケース前面にあるボタンにゴムを引っかけて固定します。
織ゴムをの着脱は人差し指1本ですぐに出来ますし、無音です。
静かな環境で出し入れする時に、マグネットホックのパチンという音や面ファスナーのビリビリバリバリというような無粋な音を立てる必要はありません。


私は、こういうのが欲しかった。
でも、どこにも売ってなかったんです。




では次、カメラカバンです。



幅36cm、奥行20cm、深さ25cmというサイズは、やや小ぶりなクーラーボックスのような、全く面白みのないデザインです。
ただし表面に使われているのは自動車のシートや内装材に用いられる難燃性の合成皮革です。
実際、製作中に何度も皮革用紐の端末を焼き止め処理する為にターボライターの火を近づけましたが、全く燃えることも溶けることもありませんでした。
表面は普通のシボのある革という感じです。
アルカンターラほど厚みが無いこともあり、かなり厚めの布と同じようなマナーを示しますが、伸びはほとんどありません。
手縫いも出来なくはないですが、せめて目打ちか長針のステッチルレットでガイド穴を開けておく方が良いでしょう。
コバ磨きとかが要らないのはアルカンターラと一緒ですが、こちらの裏布は真っ白なので、縫製の仕方によっては白い裏地が見えます。
どーんと裏布を見せてしまうと意外と気になりませんが、側面とかからちらちら見えるのは割と気になるので裏布を黒く塗った方が良い場合もありました。
こちらは1.5mx1mで送料込み4000円強でしたから、結局アルカンターラとそう変わりないです。


さて、ふたを開けていきます。
蓋は本体に覆い被さっているだけなので、無音で開けることができます。
携行する時は被さっている前タレの部分を本体側につけてあるナイロンバンドに通せば勝手に開いてしまうこともありません。

蓋とかばん本体とは面ファスナーで固定しているだけですから、御覧のように外すことも出来ます。
蓋の内側はしじら織の布をあしらっています。
表地と裏地の間にはこちらもアルミ保温シートをクッション材として全体に施しています。



本体側の内部はこのようになっています。
本体側裏地は耐久性に優れたデニム生地を採用しています。
底には0.75mm厚の樹脂板を敷いて型崩れの防止と荒れた地面に置いた時の保護を兼ねてます。


機能性について、奥(写真でいう上)から説明します。
まず、幅はA4用紙が入るクッションケースが余裕をもって入れられます。
内側側面には、深さ方向の上下2段に面ファスナーを1周ぐるりと縫い付けています。
写真でいう左側面には3つのポケットを装備したサイドパネルがありますが、このパネルは面ファスナーで固定されているだけなので必要に応じ着脱できます。
最もスペースを消費しているのはエツミのE-746というカメラ用クッションボックスを2個縫い合わせたものです。

じゃあ、この中にどれくらい入るか。



この写真では、上から順番に
・A4クッションケース:A4書類30枚を挟んだクリアフォルダを格納
・カメラボックス:以下の通り。
 ・SIGMA dp0クアトロ
 ・SONY NEX-5R+フォクトレンダー Ultra wide heliar 12mmF5.6(初代)
 ・オリンパス OM 300mmF4.5
 ・KMZ Jupiter-3 50mmF1.5
 ・マイクロファイバークロス
 ・ミニブロワー
・サイドポケット:以下の通り
 ・SONY RX100M3
 ・スマートフォン&ガラケー
 ・絆創膏や爪切り、耳かき等の小物
その他、空きスペースに2つ折り財布も入れてます。

このほか、カメラボックスには更にNEX-6に標準ズームの組み合わせを入れられますし、A4書類は更に1束位入りますし、カメラごとの充電器と予備バッテリーもRX100近くの空きスペースに十分入ります。
そのうえでウインドブレーカーや小さなお土産の箱くらいなら蓋と本体の間の上部空間に納められます。

また、RX100だけサイドポケットにしているのは理由があります。
このバッグは車に乗り込む際、助手席に置くことを想定しています。
バッグの蓋は折りたたむなり外してしまえば上が丸ごと開きます。
そしてサイドポケット側を運転席側にする形で置いておきます(写真でいうとバッグ左側に運転席という配置)。

走行中、ふと見ると良い夕日で、駐車スペースもあったとしましょう。
田舎では割とある事態です。
そんな時はスムーズにカメラ持って外に出たいじゃないですか。
だからRX100は取り出しやすい位置に置けるようにしたのです。
こんな風に。



スマホもこの辺りの位置にあればすぐに取り出して撮影し、SNSなんかに送れます。
運転中の操作は「ダメ・絶対」ですが。

ちなみにこのカメラバッグはショルダーバッグです。
ただ、一応肩紐はワンタッチで外すことができます。
肩紐に連なるDカン部分は30mm幅の頑丈なナイロンベルトを使用しており、これがバッグの底面を通り、反対側のDカンまでつながっています。

実際、このかばんを富士山の撮影や海での撮影等に連れ出しながら仕様を煮詰めていったので、自分としては満足しています。

結局のところ、カバンそのものはズタ袋じゃないですが、なんでも入る適度な容量と、くにゃくにゃ変形する融通性がある方が良いんです。
北海道に持って行ったケースロジック製のリュックはまさにこの逆で、あれはここ、これはそこといったように厳密に置き場を指定され、融通が利かず、その割にデッドスペースの多い代物でした。
更にはそこかしこに分厚いクッションが入ってるわけで、見た目で予想するよりずっと物が入らなかった。
空きスペースはあるのに融通が利かないのが更に拍車をかけました。
DOMKEのF-2は、要は幌布の袋です。
それはもうくにゃくにゃと変形してくれますし、クッション材が全く無いので見た目以上にバンバン入ります。
ただ、サイズがちょっと足りなくてA4用紙が入らない。
正確には入るけど曲げないといけない。
クッション性ゼロというのも気になりますし、肩紐が縫い付けられてるのも気になる訳です。

まぁレンズシステムも大体落ち着いてきましたので、それを入れられるよう、色々なカバンを見て、あんまり安くもないのですが様々なカバンも買いました。
確かに表参道に電車で行くのにこのかばんを使うかと言われればNOです。
それこそF64のコンパクトなカバンの方が都心の電車内では溶け込めるでしょう。
でも、田舎で、車の助手席で、空港で、車からホテル、車から撮影場所までで、保有する機材を納め、運ぶ時には私はこのかばんを手に取るでしょう。
ちなみに三脚は三脚で別のケースに入れて持ちます。一緒には入れません。
精密電子機器の隣に重い鉄(アルミ)パイプ置きたくないですから・・

また使ってるうちに気になるところが出てくると思いますし、もう1個作るかとなるかもしれませんが、今のところはこれで満足です。
ミシン(手縫い機)から作ることになるとは思いませんでしたけどね。
でも、市販されてるもので納得できるカバンが無い以上、作るしかないじゃないですか。

え?諦めろ・・ですか?
車でも試乗の時に気になったことって手放すその時まで気になるじゃないですか。
それと同じで、人間、本当は諦められないんですって。
ただ我慢してるというか、見ないふりをしているだけで。

諦めたらそこで試合終了です。
探しても無いなら自分で作る。
作れないなら作れるように知識を増やす。
練習して及第点の腕になる。
縫うのが痛ければ工具から作る。
そうして納得出来るところまでやったほうが、たとえ完成までたどり着けなかったとしても後々満足できると思うのです。
そう。
今まで買ったカメラバッグ全部と工具代と材料費と書籍費全部合わせればDOMKEのF-2が何個買えたかなあという状況であったとしてもです。

まぁこういう人がドロ沼にはまるんですよというオチですねw
Posted at 2017/07/09 20:59:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2017年07月01日 イイね!

500円でミシンを作ってみた。

どうもこんばんは、銀匙です。

本日はカメラの話題のような、そうでもないような。

カメラの趣味で意外と深い沼、というのは幾つかあります。
元々底なしと知られているレンズ沼は別格として、フィルタ沼やフード沼、三脚沼、雲台沼なんてのもあります。

で、私は少し前から「カメラバッグ沼」に足を突っ込んじゃった。

カメラバッグほど数多世に出てるものもそう多くありません。
また、別に「カメラバッグ」として売られてるものでなくたって、用を足せればそれで良いわけです。
保護性の薄いカバンの中に入れるインナーバッグなんてのもありますし、ますます多様な選択肢が出てくるわけです。

カメラバッグ沼がそれほど恐れられていないのは、実は特効薬がいくつかあるんですね。
たとえばDOMKEのF-2、それも色はサンドのみ。
意外と多く入り、意外と色々な人の用途に耐え、意外と満足させてしまうバッグの1つです。

ところが。
私の持ち運びたいラインナップはどう計算してもF-2に入らない。
今年の春にはF-2より大容量のケースロジック製リュックを買いましたが入ったけど使い勝手が悪すぎて投げ捨てました。

じゃあどうしよう。
作るか。

というわけで現在カメラバッグをチクチクチクチク縫ってるんです。
100%手縫いで。

だってミシン持ってないですから。

しかし。

カメラって意外と重いわけです。
重い物を支えられるとなると、やはり要所要所に革とか、ナイロンベルトとか、金具とか、そういったものを扱わなきゃいけません。
もちろん接着剤や両面テープで止めたってすぐべろんと剥がれますからしっかり縫わなければならない。

しかし。

そういう連中は大体縫いにくい。
幸いにもまだ針を折ったことはありませんが、ぐにーんと勢い良く曲がってあぶねーとなったことはある訳です。

また、連中のなかでも特に縫いにくいのが

 面ファスナー(マジックテープともいう。特にざらざらしたオスの方)

です。
もうほんとこいつ大っ嫌いなんですが、頻繁に着脱する部分にはどうしても適用しないといけない。
なぜ嫌いかというと、とにかく針が入らないくらい土台が硬い。
コンチクショウおんどりゃあ!と青筋立てながら押し込まないといけない。
それこそ刃の付いた皮革用の針を使ってもそうです。
当然手はマメだらけです。
革の指ぬきなんて余裕で押し返されて貫通してくるので金属製の指ぬき使ってますが、するっと指ぬきが滑ってた生の指めがけて針がきます。
革用の針は指も良く貫くので、流血が避けられないため使うのやめましたけど。
で。
それこそ30番手位のごつい糸を持ってきてもテープの部分が絡む絡む。
お前は半グレかチンピラかというくらい糸に絡みまくります。
そしてしつこく離さない。力いっぱい引っ張ってやっと解ける。
だから1針縫うごとに奥歯食いしばって引っ張る羽目になりますし、終盤で引っ張ったときに糸がふっつり切れると殺意が沸く訳です。

こいつをどうにかしよう。

そんなわけで導入したのが手縫い機。手動のミシンです。
革も縫うからこの辺りかなーと買ったのが、スピーディーステッチャーという製品。
2千円くらいでした。
革や分厚いセイル、幌布とかでも縫えるようで、実際使ってみると確かに手が痛くならずに縫えます。
面ファスナーでも殺意が沸かずに縫えましたよ。
ただね・・

 針がとんでもなく太いから、普通の布と面ファスナーを縫ったら穴だらけになる。
 正確に言うとそこから布が破れてくる。

オーノー・・・

どうすんのこれと思いつつググりますと、16号くらいのミシン針使えるよと書いてあった(16号でさえ標準添付の針に比べれば余裕で細い)ので買ってきて使ってみますと、今度は標準の糸が太すぎて通らない。
仕方なく糸も30番くらいに取り換えると、今度はスピーディーステッチャーの部品に対して糸が細すぎるからか、糸への必要なテンションがかからず縫いにくい縫いにくい。
一旦糸が出てしまうと戻すのが手間な構造なので、テンションが低いと糸がだばだば出てきてしまい、それが絡んで結構致命的なわけです。
この始末を始めると結局手縫いと時間的に変わらなくなってきます。

スピーディーステッチャー自体は革でも縫う時に使うとして、細い糸や針でも行ける手縫い機をどうにかして手に入れたい。
ところがスピーディーステッチャー以外の市販品だと変な中国製千枚通しもどきか、やけに高い国産品くらい。

無いなら作るしかない。

というわけでミシンというか手縫い機を自作することになったのです。

大変前置きが長くなりましたが、要は

ミシン針でいう11号か14号が使えて
50番手から20番手位の糸がつかえて
ちょうど良い糸テンションがかけられて
面ファスナーが縫えて
糸を巻き戻せるとか細かい対応が出来て
安価なコストでぶきっちょでも作れる

そんな手縫い機を設計することにしたのです。

まずは100円ショップを巡回し、こんなものを見つけてきました。

手縫い機のボディは手に馴染んで欲しいので、これを。



テンショナー兼、糸の誘導にはこれを。



糸のボビンはこれを(糸自体は使いません)



後は汎用的な部材としてこれを


後は家にあった小さな木ねじ3本ですかね。
あ、ミシン針は家にあるものを使いました。糸も以下同文。
ですので材料費は432円です。

加工ですが、まずは竹の箸を使い、ボビンを固定する仕組みを作ります。

まずはボビンを竹箸に刺し、軽く回るギリギリの太さを探します。
そしてボディを貫通する長さも考慮し、それ以外を切り落とします。



ボビンに通すとこんなかんじ。


ボディ側にも竹箸と同じくらいの穴をあけて・・


こんな感じですね。
私はボビンが軽く動く位置で止まるよう、竹箸に木ねじを1本ねじ込みました。


後はミシン針ホルダーとして、先端から後端に向けて、全長の1/4位、直径2mmの深い穴をあけます。
その穴に向けて途中1か所で小さな横穴を開け、そこに木ねじをねじ込みます。
要はミシン針の台座部分を2mmの穴に刺し、木ねじで横から押して固定するわけです。

ボビンや針穴を考慮し、テンショナー(白画鋲)を付ければ完成。
私はこんな感じにしました。
ピンクの糸は100円ショップのミシン糸のままです。


別角度から。


糸にどうやってテンションをかけるかはボビンから針までのルート次第ですが、ボビンから引き出す時にしっかり手ごたえがあるくらいのかけ方が良いと思います。
テンショナーにどう糸をくぐらせるかとか、ボビンを指で押さえながら針を刺すとか、色々やり方はあると思います。
スピーディーステッチャーと違ってボビンが外に出てるので、糸が出すぎたら巻き戻すことも出来ます。
というか出来るようにテンショナーの配置をした方が良いです。

で。

お前こんなので縫えるの?と思うような代物ですよね。
そこで試しにミシン糸のまま縫ってみましたが、縫い目の脆いしじら布でも普通に縫う事が出来ました。


縫い目はミシンの縫い方そのものですね。

で、ボビンからミシン糸を外し、ロウをくぐらせた20番のビニモに入れ替えて完成です。


仕舞う時はミシン針を固定している木ねじを緩め、ミシン針の先端をボディの穴に差し込む形で納めます。


別に仕舞うと必ずなくしますから、内部に仕舞える方が良いと思います。
まぁセットアップと片付けの時に精密ドライバーが1本必要なのはどうするのよ、という話はありますけど、精密ドライバーは大体部屋の隅か机の中には転がってますから問題ないかなと。

まだ怖くてこれで面ファスナーは縫ってないんですけどね・・
うまくいくといいんだけど・・

Posted at 2017/07/01 22:07:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2017年05月07日 イイね!

RX100-M3はどうよという話。

こんばんは、銀匙です。

前回のブログでC-HRで北海道走ってきたよと書きましたが、まぁそんな長距離をただ運転してきたわけではありません。

本来の目的は撮影旅行でございます。
背中に背負ったリュックはカメラと用品類がほとんどを占めてるわけです。
ラインナップもほとんど最終整理が進み、ほぼ固定化しています。
防湿庫がだいぶスカスカになってきました。
使わないものは市場に返さないといけません。
カビとか生えたら可哀想ですからね。

ちなみに、この旅行の為にケースロジック社製のリュックも買ったんですけども・・あまりに色々ダメな子でしたので、このリュックについては型番も伏せて無かった事にします。
ケースロジックの製品は結構好きなんですけどね・・リュックは難しいなあ。
おとなしくドンケのF-2買っとけば良かったかなあ。

で。

上記とは別に、常に身に着ける形で旅行直前に買ったRX100M3を持参しました。


キャッシュバックキャンペーンがあるGW直前に買ったわけですが、今でも予備バッテリとか保護フィルムとかの付属品も買えば7万はするカメラでございます。
以前持っていたRX100無印とどう違うのか、M3はどこまで対応できるのか、一眼とかとどう違うのか。
そんな辺りを今回は話したいと思います。


まず総評ですが、「やっぱり便利目的のカメラ」となります。
や、まぁ、スマホとか、2万そこらのコンデジに比べれば悪くはないですよ。

例えばこういうのは向いてます。


おかみさんが走り回る混雑した店内で、大将が手を止めてこちらを向いてにっこにこしてる前で、よっこいしょとデカいカメラ取り出して、長い最短撮影距離の為に椅子から立ち上がって、MFで延々ピント合わせた挙句にバッシャバッシャとシャッター音立てて撮ったら帰れ言われますよ。
M3ならそんなマナー違反をしなくてすみます。
シャッター音も無音です。寄れます。広角で軽いですからスマートに撮れます。
M3の暗い場所でも綺麗に撮れるといううたい文句は上の写真を見る限り嘘じゃないなと思いますしね。


また、旅先のスナップ的にも使えます。
こんなんですね。


「ここ行ったでー、レンタカーでこれ借りたんや」
「へー」

みたいな会話の為のメモ的には十分です。
後はこうしたきっちりとした晴天や、


こうした明暗差の激しい所でのHDRも(過去の一眼レフ達に比べたら)使い物になります。


ボケも悪い物じゃありませんし、やっぱり24mm始まりという広さ、ステップズームを使えば24mm、28mm、35mm(それ以上もありますが)が全部手のひらに収まるというのは便利です。

じゃあ悪くないじゃん。
ん、まぁ、そうですね。もともと私は28mmはスナップとして使うシーンが多いので満足してますよ。

ただ、私、言ってない状況があるんですよ。

例えば、朝。

下の2枚は10秒も間隔を開けずに撮ったんです。




露出どころか色味まで大暴れです。
そしてこういう状況下で結構AFが迷う。
そして迷って間違ったとこにフォーカスしたままOKとしてしまうことがある。
これはいけません。
「・・・あ、AEは良いのにAFがすっぽぬけた・・わ、バカ、あ、あーあ・・・」
こんな感じです。


まぁ、NEX-6でもAEが暴れるオールドレンズとの組み合わせはあります。
ただ、そういう組み合わせはそういう状況下で使わなければいいんです。
M3はレンズ外せませんから強行するしかない。
そしてオールドレンズはMFオンリーですからフォーカスは暴れません。
なので露出調整に集中できるとも言えます。
実際、同じ時間帯、NEX-6にJupiter3の組み合わせで撮影すると、



まぁこれぐらいはザクザク撮れるわけです。
「うむうむ、今朝は大収穫だねぇ」
なーんてニヤニヤしながら機嫌よく軽機関砲のごとくシャッターを切っていけるんです。
この差は大きいですよ。

また、スナップ以上をM3に求めだすと途端に底の浅さが出てきます。

例えば先程見せたこの写真。


M3ではこんな感じでしたが、じゃあdp0で同じ場所、同じ時間に撮ったものの結果はというと、


違いますよね?

確かにdp0は癖がありまくるカメラです。
撮影自体は「慣れれば」手持ちでもできますが、現像工程はうんうん頭を悩ませます。
現像液の臭いと廃液処理の手間がない事は非常によいのですが、まぁ、要するに自家現像と比べるクラスの面倒くささです。
より正確に言えば、dp0をjpg撮って出しで運用するほど無意味な行為はありません。
dp0はRAWで撮影し、それなりのスペックを持つPCでしっかり現像処理してこそ、素人でもそれなりに本来の性能を引き出せるのです。

でも、手間をかければ良い写真になる能力を持つカメラと、最初から引き出しようがないカメラの間には、大きな隔たりがあるのです。

なので、RX100M3は、普通の撮影状況をカバーする使い方、常時所持しておく為のカメラとして優秀ですが、じゃあ特殊状況でも大丈夫か、一眼を食うか、dpクアトロがいらんかと言われたら笑顔でNOと言い切ります。
ただ、一眼でもヘボいレンズなら食われるでしょう。
18-200とかの高倍率系は軒並みM3以下でしょう。
逆光や斜光で盛大に緑のゴーストが出る重いだけのレンズとかも要りませんね。

あと、気になるRX100無印との比較ですが、RX100無印は上記でM3はこういう所で使えますよと書いたほとんどの状況で不合格と感じ、早々に手放しました。
簡単に言えば、RX100無印を買うなら1~2万のコンデジで良いです。
それらと明確な差異なんて見ても解りません。
レンズはボケが悪く、寄れません。
受光部というかプロセッサは世代が古いので絵作りはパッキパキ、ボケはガジガジ。
夜景への強さを除いて、1インチを積んだ意味がないです。

GRDigital4のように気の利いた1枚を描くような面白いサブデジではありませんけれど、一眼は取り出しにくい、でもどうせ被写体に向けるならそこそこ後で見られる画質で撮っておきなさいよというリクエストに、特殊条件を除けばほぼほぼ及第点を出せるカメラ。
それがRX100M3です。

M4やM5は動画とか連写とかを強化したものですし、私はその辺り要りません。
M2は・・もう私がコメントしなくても良いと思います。

以前から私はカメラシステムではなくレンズシステムだと言ってきたわけですが、RX100でも28-100より24-70の方が良いレンズだった、という事になるんだと思います。
もちろんCMOSと裏面反射型CMOS、無印のBIONZとM3のBIONZ-Xといった影響もコンデジである以上大きいと思いますがね。

あと、M3を1000枚ほど撮影しての感想ですが、撮影モードはお任せモード(緑)かプレミアムお任せモード(金)か、たまにPモードがあれば十分です。
フロントリングは何モードでもステップズームで決まり。
AとかMでこちょこちょやる意味はないです。
やはり1インチ素子ですから、35mm版やAPS-C版の感覚で設定しても思い通りにならんのです。
具体的に言えばボケにくく、被写界深度を浅くする撮り方は苦手です。
どうしてもボカしたければフォーカスしたいものとボカしたいものをできるだけ離し、フォーカスしたいものに出来るだけ寄る、ですかね。
最初の寿司の写真がそんな撮り方です。
これなら別に苦労してAで撮らなくてもPでカメラ寄せれば良いわけで。

個人的には、これらを解ったうえで買うなら5万くらいで満足だと思います。
つまり現在は2万ほど割高じゃないかなって思うという事です。
でも中古でさえも、まともなものは5万円台後半なんですよね。
絶対支払額、新品と中古の差額、そしてリスクを踏まえると中古の方が割高に感じます。

最後にRX100シリーズを中古で買うときの注意事項です。
NEXにもありましたけど、液晶表面の保護膜が剥がれてる個体が物凄く多いです。
使ってると絶対気になるのでちょっと安くても店員が何といっても絶対買っちゃだめです。
これ、無印からM5まで全然変わってません。
あと、M3以降のモデルは正面右肩の「SONY」と書かれた部分、そしてそのすぐ右側のストラップを通す部分辺りまでに、へこみが無いかよーく注意してください。
この部分はファインダーが上下する通路になってますが、大変薄く、ちょっとした衝撃で簡単にへこみます。
軽いへこみでもファインダーが上下するたびに接触するようになり、ファインダー外側に擦り傷がついてきます。
もちろん大きなへこみならファインダーが出てこなくなります。
前面部分はフロントリングまでセットでの交換となりますから、2万近くかかります。
なので数千円程度安かろうと買っちゃだめです。
RX100系を中古で買うときの留意事項はこの2点ですかね。

なお、鏡筒が出てくるときに引っかかるとか、エラーが出てるなんてのは粗大ゴミですから買ってはいけません。
今のカメラは電子精密機器です。
素人がドライバーと半田ごて持ってどうにかなるようなものじゃないのです。
たまにヤフオクでみかけますけど、割と最後までよく読まないと見落とすようなところに動作不良とか書いてるんですよね。
もっとダメな手合いがバッテリーが無いから動作確認してませんてやつ。
バッテリーなしでアンタどうしてたんだよ盗んできたのかって言いたいです。
絶対故障で動かないの解っててバッテリーが無いから確認してませんでしたーって誤魔化す算段が見え見えです。
そういうのに限って別IDでバッテリーだけ別売してそうだし。
本当にバッテリーなくしたならAmazonで互換電池でも買って、動作確認してその旨書けばよろしいのです。
引っかかる方より、引っかけようという悪意がある方が悪い。
あいつらは質の悪い詐欺というか、もう犯罪と言っていいと思います。

そう。

ここに、RX100シリーズを中古で買う特有のリスクがあります。
RX100シリーズは丈夫じゃない、ということです。
少なくともIXYとかCOOLPIXとかLUMIXとかの方がタフですし、それらの代替で購入して同じように運用したら割と早く壊れると思います。
だから欲しいなら新品で、扱いは丁寧に。
裸のままジーンズの尻ポケットにねじ込むとかナシです。
下手するとNEXより丁寧さが求められるかもしれません。

RX100M3は、確かにミラーレスやdp0の完全代替にはなりません。
でも、こういう言葉があります。

「どんなに優れたカメラでも、持ってなければ写せない」
「駄カメラは後で見る気が失せるから持っていても撮る気にならない」

ミラーレスに単焦点すら持っていくのが億劫な状況でも手に取る気になるサイズにこの画質水準を収めたということこそが、RX100シリーズの価値だと私は思います。

Posted at 2017/05/07 19:47:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 変わり種 | 日記
2017年05月04日 イイね!

C-HRを1500kmほどテストしてみた。

C-HRを1500kmほどテストしてみた。











こんばんは、銀匙です。
さて、トヨタが売り出したSUV、「C-HR」がトヨタレンタカーで借りられましたので、GW前半を使って1500kmほど走ってきましたので、その感想なんかを書こうと思います。

クルマレビューでしろよと思う方もいると思いますが、定型フォーマットの中であれこれ書くのが苦手なだけです。
お金貰ってるわけでもないし、好きにさせてもらいます。

で。

総評ですが、まずこれは2名以下で楽しむ車です。
5人みっちみちに乗るような実用SUVじゃありません。
あと、今時の車って電子制御すっごい入ってますが、それらが不自然じゃない。
お借りした車も一番安価なグレードですが、サイドブレーキは自動、レーンキープサポート(ステア自動補正つき)、レーダークルーズコントロール、バックカメラ。エンジン・ミッション・駆動配分も連携して電子制御されてます。
それらの機能が欲しいなあと思うときにいつの間にか作動してる。
ぎくしゃくしない。お仕置きモードもない。
これならそのうち自動運転も違和感なく乗れるようになるんじゃないかしら、なんて思います。

ただし、手放しで褒められる車ではありませんし、それはMCで直るとも思えませんから、私は買わないと思います。
どういうことかは後程。


さて、今回お借りしたのは最廉価グレードのS-T。
たった5000km位しか走ってない、ほぼ新車です。
C-HRはそのデザインが目立ちますが、1400kg超の車体をターボ付きとはいえ、1.2Lのエンジンで引っ張ろうってんですから最近のエンジンダウンサイジングは凄いなと思います。
エンジン音は聞きなれたD-4そのもの。
少しディーゼルっぽい音質ですがSUVには似合ってます。
ちなみにハイブリッド用エンジンは1.8L。
税を考えたら1.5L未満に抑えてほしいと思うのは私だけではないはず。

動力性能ですが、よく世間では1.2Lは非力だというレビューを見ますが、私はそうは思いませんし、実際最初の1時間を除き、ずっとドライブモードはECOモードで通してましたし、それでももう少し非力でも良いかなと思ったくらいです。
あれを非力だという方はどんだけぶっ飛ばしたいのでしょう?
ちょっとわかりません。

アクセルマナーですが、踏み始めは細かな調整に対応出来るよう、緩めですがリニアです。
奥まで踏み込むと急激に全開へと持っていきます。2次曲線的です。
一昔前のトヨタのアクセルはスイッチかというくらい踏み始めからどっかんとスロットルを開いてましたから、ずいぶん変わりました。
ミッションはCVTですが、エンジンが先に回る感覚はほぼありません。
坂道でも踏んだだけきちんとトルク感が上がります。
モニターで4WDの制御を見てると非常に細かくやってるので、この辺も効いてると思います。なぜハイブリッドは2WDしかないんでしょ。
ブレーキも軽い踏み込みで滑らかに効き、カックンはありません。
ぎゅっと踏み込めば安心感のある踏み心地です。
サスは雑味がありません。奇麗な道はもちろん、荒れた道でも体にダメージが溜まらないように良く動いていなします。これは素直に凄いと思いました。

さて、ステアは驚くほどニュートラルです。
中央付近の神経質さはなく、切ったまま維持すればきちんとカーブを曲がり切ります。
普通は弱アンダーで長いカーブでは切り足すような味が多いので、その癖でつい切り過ぎてしまうことがありました。
維持すれば良いという特性は長距離運転で疲れにくさに効きますが、慣れが必要ですね。

これらを加味すると動力系マナーはほぼ近代欧州風と言えるでしょう。
車外からの音の透過は少ないですし、内装は総じて肉厚です。
シートも疲れにくく、良い車です。
個人的にはクラシック欧州風の重厚さというか鈍さがもう少しあるとベストですが、近代欧州車のコンパクトクラスくらいの期待はしていいかと思います。
トヨタの車もほんと進化しましたねぇ。


さて。長所があれば短所があります。

まず、皆さんご想像の通り、斜め後ろ、特に左斜め後方は絶望的に視界が悪いです。
斜めに合流する交差点でかなり接近してたミニバンが丸ごとCピラーの陰に入ってしまい、危うく事故りそうになりました。
私は一人で運転してましたが、確認の為に頻繁に姿勢を変えながら見ることになるので、助手席に誰か乗せると邪魔っぽいかなぁ。

次に、ドア、特にリアドアを閉める音がどうしたのというくらい情けないです。
高張力鋼板は解りますが、べよんべよん波打ってる音がします。
乗り込んだ第一印象が「うーわ、大丈夫かこの車・・・」となりました。
その他が良いのにドアを閉めるたびに残念感が半端じゃありません。
こういう所の音質チューニングは欧州車は長けてます。
BMWで言えばE39、ベンツならW124、ボルボならS80辺りは、その音質だけで言えば金庫並みの堅牢さを印象付けます。
どうでも良いことのように思いますが、最後に契約書にサインする時にペンを浮かせて帰るか、サインしてしまうかは、案外こういう所で決まるものです。
なお、リアゲートやボンネットはしっかりした音で締まります。
なんでやねん。
ちなみにZC72スイフトはXSでもRSでも結構しっかりした音で、5万キロ乗ったXSもそのままでした。閉めてその音に頷くくらいには気に入ってます。

後は小さな点ですが、降車する時、微妙に足元が車体に引っかかります。
まぁSUVですから仕方ないのですが、小さなお子様がいるなら要注意かな。
あとはセンターアームレストが僅かに高いので、もたれて乗ると左肩がちょっとダメージ受けるとかね。ちゃんと乗れってことですが。


で。
私が借りたのは4日間、計1500km強走りました。
帰宅後に電卓叩いて気になったのは燃費です。

結論から言うと、燃費は1.2Lのそれではありません。
感覚的には1.8Lクラス。良くないです。
1400kgを引っ張るには1.2Lという排気量から想像する燃費では無理ということなのでしょう。
実際、トヨタのサイトでは15.4km/Lと言ってます。
私は1583kmで94.94L消費=約16.6km/Lでしたから、まあカタログ数値は超えました。
ただし、走行したのは北海道、それも信号も車も少ない道北・道東地域。
燃費は都会で乗るよりかなり良くなります。

どれくらい違うか。

同じ1.2Lで私が以前持っていたZC72のスイフトXS、普段は大体19km/Lで走りますが、これがこの地域ではリッター22km/L行きました。
ちなみにスイフトのカタログ燃費は21km/L。
この方程式をC-HRに当てはめると街乗りでは14.2km/Lとなります。

一方で2LのD-4を積んでいたアベンシスを私は大体12km/Lで走らせてましたから、これよりちょっと良いという事で1.8Lクラスと申しました。
まぁ1400kgの4WDSUVの燃費として1.8Lセダン並みの燃費は上出来ですけど、1.2Lコンパクトカーの維持費を想像して買うと期待外れとなるでしょう。
ちなみにタイヤサイズは215/60R17であり、スイフトは185/55R16ですから完全に一回り大きいです。
ミシュランでいうとエナジーセイバーはサイズがなく、プライマシーになります。
ただ、値段は55扁平のエナジーセイバーとそんなに変わりません。
ネット通販すれば1台分で8万ってところでしょう。


引っかかるのは視界、ドアの音、燃費。
なお、ナビも大馬鹿者でしたが、あれはディーラーオプションなので省きます。
それと3ナンバーというのも近所が狭い道の多い私には微妙にマイナス。

これらの中でDIYで何とかできるかといえば・・・
まぁドアの音はデッドニングたっぷりやれば良いんでしょうけども、その他は無理。
気にならないとは‥言えない。

確かにスイフトと比べれば動力制御マナーはうらやましいほど上質ですし、走行中の音質も良いです。
150万円というか、ほぼ倍額というスイフトとの金額差をしっかり感じます。
ただまぁ、じゃあスイフトRSが完敗かと言われると、圧勝している燃費とか、必ず耳にするドアの音とか、普通に高速を走り続けられるアシやシートとかはあるわけで、
こんな予算枠でこれだけのバリューを出せる車って他にないわけですよ。

だから、C-HRとスイフトは完全に違うジャンルです。
片や300万オーバーの予算で選ぶコンパクトSUV、片や150万で選ぶ実用車。
うん、たまたま排気量が一緒なだけで全然違いますね。
排気量だけでくくれない時代になってきましたなぁ。


そんなわけで、今後の自動運転の基礎は整ったなという別の事も考えつつ、C-HRは、今度のトヨタのプラットフォームは凄く良くなったと思いました。
私は引っかかる点もあり、糸目だらけの予算かつ買い換えたばかりなのでディーラーに飛び込むつもりはないですけど、ほんと良くなりました。
もしかしたらスズキはトヨタに吸収されてしまうかもしれないけど、こんなプラットフォームを持つスイフトならありかなと思います。
D-4の音はコンパクトハッチには似合わないですけどね。

以上、ちょっと長期のレビューでした。
Posted at 2017/05/04 22:18:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 変わり種 | 日記

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