眠い目をこすりながらこんばんは。
銀匙です。
今日(もう昨日ですね・・)はPIE2008(PhotoImagingExpo2008)に参加してきました。
実は金曜日も少し行ったのですが、もうちょっと見たいという事もあり、最終日の今日も半日ほどお邪魔してきたのです。
昨日は東棟の地下駐車場に入れられたので今日も楽々かなと思いきや・・
午前8時30分で既に満車
・・・・・。
開場は
10時なんですけどね。
仕方ないので北の臨時駐車場に向かったのですが、8時40分時点で・・
この有様です。
ま、まぁ、他の展示会もやってますし・・
駅の方からも押し寄せる大群が見えるけど・・
バスからぞろぞろ降りてくるのも見えますけど・・
開場15分前について、最も空いた入り口に並びましたがこの状態。
先が思いやられます。はい。
で、開場。
私は昨日受付を済ませているので今日は並ぶだけです。
(PIEは一回受け付けを済ませれば期間中何回でも再入場可)
でも、最初にこの重い本達を頂くのはしんどいですね。
他に渡すタイミングが無いと言えば無いのですが。
さて、ここからは昨日と今日の両方の話をまとめてお伝えします。
まずはSONYさんにαの噂の真相を確かめに行きました。
噂=35mmフルサイズのデジタル一眼をαとして売り出す事。
実際、SONYブースではほぼ最終というモックアップがガラスケースに入ってました。
大きさ、操作系はα700を踏襲している感じがしました。
「予想価格帯は?」と聞いてみたのですが「これから検討に入るんで・・」との事。
あんまり高くない事を願いつつ、楽しみに待つ事にします。
他にも新レンズも幾つか発売するとか。
ただ・・どれも高そう(><)
次に確認したのはSIGMAさんのブース。
今回のPIEにて、50mmF1.4を新規発表したのです。
50mmF1.4というのは、それこそ全メーカーが普通に揃えているレンズであり、M42だと一番お手頃な明るいレンズとして巷にゴロゴロ溢れてます。
何故今頃?というのを聞きたかったんです。
SIGMAの技術者さんいわく、
・古くからあるゆえに、デジタル受像部を意識して設計した標準レンズは意外と無い。だからウチがやる。
・APSCデジタル一眼では銀塩でいう中望遠=ポートレートレンズとして使われる事になる。だから85mm級のポートレートレンズを意識して作った。
とのこと。
標準と中望遠の単焦点をお持ちの方なら、50mmと85mmの描く絵が全然違う事はお分かりかと思います。
なので、画角だけ見てそんな事言ってないよねと、ボケ表現、絞り枚数、レンズ設計方針などを延々と聞いてきたのですが、マニアックすぎるので割愛します。
ただ、SIGMAさんは大真面目に中望遠に対抗しようと考えてるようなので、ちと見てみようかなと思いなおしたのは確かです。
SIGMAさんはいつも面白い事考えるなあ・・
SIGMAさんに行ったのですからタムロンさんにも、という事でTAMRONブースへ。
タムロンさんでのニュースと言えば、やはり10-20mmのズームレンズを近々発売するよ、という事でしょう。
SIGMAさんの単焦点を除けば、今まで最も広い広角ズームレンズは12-24くらいだったと思いますが(違ったかな?)、さらに2mmずつシフトした広角ズームが出るそうです。ただしAPSC専用。
これをつければ銀塩換算15-30mmですから、APSCといえど、広角域も不自由はしなくなりそう。ただ、画角と特性の違いは変わらないのは要注意。
タムロンさんでは自社製品限定でレンズの無料クリーニングを実施されていたので、私も52BBを磨いて頂きました。
磨き終わった後、メーカーの方が懐かしそうに眺めながら、「良い状態ですね。とても大事に扱ってもらって、こちらも嬉しいですねえ」とにこやかに仰ったのが印象的でした。
52BBは名玉ですが、時代を経た結果、既に絶滅危惧種。
これからも大事にさせて頂きます☆
また、CASIO計算機のブースでは、超高速シャッターを装備した上級コンパクトカメラである、EX-F1の試写をしてきました。
上の写真は試作品だそうですが(発売間近なんだけど大丈夫なのかな・・)、水が落ちた時の水滴が跳ね上がる様とか、キャッチャーがボールを取る瞬間などが簡単な操作で撮れるのには驚きました。
これはビデオなのか?カメラなのか?
ただ、ちょっと画像サイズが小さめなのが気になります。
ブログでUPするには問題無いサイズですけどね。
トリとしては、やはりPENTAXのK20D。
デジタル非対応のレンズも考慮した受光部など、話題は結構聞きますからね。
最新のレンズとの組み合わせで試写させて頂きましたが、ダイナミックレンジの拡大は効果アリのようです。
モデルの方を写したら、普通にシャッターを切っただけで、SILKYPIXで延々と処理した結果と似たような絵が出てきましたからね。
技術の進歩って凄いな・・
で、更にPENTAXの方とマニアックな話題で盛り上がりました。
最初は確かK20DのM42対応可否の話から始まったのに、いつの間にかお互いの保有するM42レンズの話とか、今まで作った中で気合入ってたレンズは何だったのかとか、デジタル版として復刻するならLXかSPかとか、現時点でポートレートレンズは何を使うべきかとか、全然違う方向に走ってしまいました。
ただ、やっぱりPENTAXさんもAPSC一眼では画角とレンズ特性のズレが起こる部分は気にかけているようですので、不確実情報ですが、APSC受光部専用のD系レンズよりは、FA等のデジタル対応レンズや銀塩レンズを集めた方が良いかもしれない、というニュアンスを感じました。
住み分けをするのかもしれませんけどね。
そうそう、画像処理といえば、ニコンさんが売り出した最新版のキャプチャーNXはなかなか便利な補正機能がありました。
こんな感じで解説されていましたので、
通りすがりにしばらく見て「ほほぅ」とうなってしまいました。
SILKYPIXやLightRoomでも出来ますが、その手間がぐぐっと減ったというのが正しいですかね。
クラビクラさん、30日間の試供品もあるようですよ~(笑)
はい。
さてさて、PIE2008は、昨年より会場が広くなりました。
昨日はどんなレンズが良いか解らなかったので
・KonicaMinolta αSweetDigital
・PENTAX *istDS2
・Panasonic Lumix FX35
・MINOLTA α24-85mm(new)
・MINOLTA α85mmF1.4(Type I)
・MINOLTA 100-300mm(APO)
・Jupiter9-85mmF2(MultiCoated)
これらをアルミトランクに詰め、何回か会場と駐車場を往復して取り替えては持って行ったんですが、結局望遠や広角は使わなかったのです。
ゆえに、本日のラインナップは
・PENTAX *istDS2
・Panasonic Lumix FX35
・TAMRON 90mmF2.5マクロ(52BB)
・PENTAX SuperMulticoatedTakumar 85mmF1.8
・PENTAX SuperTakumar 50mmF1.4(8枚玉)
・予備電池1セット、予備SDカード
これをF64のカメラバッグに入れていきました。
ちなみに使わなかった理由としては望遠域はそもそも被写体が近過ぎて使えず、遠くから撮るには群集だらけで無意味。
広角域は遊んじゃうんですが、LUMIX-FX35でも画質は十分だし、自由度や利便性では勝るという事。
ちなみに24-85の24側で撮った1枚。
こういう遊びが出来るのが、広角の面白いところですよね。
さて、そんだけ持って行ったので、写真も結構撮りました。
撮影枚数としては2日間で300枚くらいでしょうか。
でも、私は同じ方でも角度や距離を変え、時にはレンズまで交換して撮るものですから同じようなのが並ぶわけで、結局残したのは30枚弱でした。
普通はメーカーとか、ブース別に並べると思いますが、今回は
撮影に使ったレンズ別に
並べたいと思います(笑)
まずはJupiter9=M42の中望遠名レンズの1つです。
F2開放とやや暗い事、ロシアンレンズはヘリコイドが硬いのでピントズレを誘発する事等が足かせになり、今回のように細かくピントが変わるシチュエーションではやや歩留まりが悪かったです。
ピンズレしてなければ残したかったショットもあったのですけどね(T△T)
F3~F4付近で取るとこんな感じです。
F4付近から先鋭化するのがこのレンズ。
若干前後ピンズレしてるのはゴメンナサイ。
で、開放するとこんな感じ。
難点はありますが、1万円もしないのにこの程度の写りをする、カールツァイス設計のレンズというだけで価値があるかと思います。
お次はタムロンの90mmF2.5ハーフマクロ、52BB。
開放Fは2.5ですが、ヘリコイドが軽めでサクサクピントが合わせられます。
歩留まりはsmc85mmF1.8と似たようなものでした。
絞りはほぼF2.5の開放か、F4で撮っています。
私はフラッシュ使わない上に手持ち撮影なので、ISO800にしてもそれ以上絞るとブレちゃうのです・・
とはいえ、描写はほとんど甘くないと思います。
甘いショットは私の腕不足です。
52BBは撮っていて楽しいレンズです。
MFゆえ、構える前におおよその距離を合わせておけばさくっと撮れます。
お次はPENTAX smc85mmF1.8。
SMCの限界テストをしたわけではないんですが、こういうシチュエーションではSMCの威力が発揮されます。
どちらも普通に写っていますが、上の写真は物凄く白いものが多く、そこらじゅうで乱反射している状況。
下の写真は真夜中の暗さと真昼の明るさが一人の肌の上で同居している状況。
SILKYPIXで多少操作してますが、Jupiter9なら白トビかハレーションしまくりでボツでしょう。
では、普通の状況ならどうかといいますと・・
ご覧の通り、綺麗なものです。
じゃあオールラウンドOKのポートレートレンズか?と言われると、NGです。
なぜなら絞りが多角形になるので、点光源を背後に持ってきた場合は、絞りを開放にしないとウザいのです。
まあ、ポートレートですからお顔にピントがあっていたら背景はド開放で良いじゃんという話も無くは無いのですが・・・
さて。
LumixFX35。
たかがコンパクトだろ?なーんて言ってると痛い目見ますよ。
この絵を一眼で撮ろうとしたら腰の骨が折れるか、群集に踏み潰されます。
シチュエーションから考えればコントラストのキツイ、ハードな写真にするべきかもしれません。
でも、このモデルさん、かなり優しい方のように思いました。
なぜなら外人さんのプロカメラマンが撮影するのを公開していて、我々素人が一眼、コンパクト、ケータイなど、様々なカメラで取り囲んで好き勝手に撮影している状況なのです。
別に素人に目線を向ける必要は無いのに、この方、なるべく目線を多くの人にあげようと、しょっちゅう色々な方を見てポーズを変えてらっしゃいました。
なので、その優しさを表現したくて、あえて弱コントラストの仕上げにしてます。
いずれにせよ、超広角25mmに液晶ファインダー、そして片手でズームとシャッター操作が出来るからこそ撮れる絵もあります。
そして最新のライカレンズはなかなかに鋭い描写をします。
ただし、iAお任せではなく、シッカリ固定して適切な設定をすることが必要。
暗いからといってISOMAX1600とかにしてるとノイズの嵐です。
上の2枚の写真はISOMAX800、露出+0.3などの調整を行い、液晶は見ずにヤマカンで撮影しています。
ただし、先に申しましたとおり、いつどんな角度からフラッシュが焚かれるか解らないので、AFもAEも迷いまくりました。
ですので、下手な鉄砲なんとやらで、この2枚の為に30枚近く撮っています。
うち、カメラのせいでダメになった写真は4~5枚(手ぶれ、白トビ、黒トビ)、残りは構図や表情でNGとしました。
私のMFより優秀です(涙)
最後はα85mmF1.4です。
F1.4開放となると、ミリ単位でピントがずれますから、センチ・時にメートル単位でめまぐるしく距離が変わる今回のイベントでは、常にジャスピンを与えてくれるAFは頼もしく感じましたし、絶対的な描写力、表現力では最高峰と言われるだけありました。
ではなぜ、2日目に持って行かなかったのか。
重いんです
とにかく、重い。
モデルさんと、あるいはコンパニオンさんと向き合って、色々な構図を試しながら、後ろの通行人が切れるまで構えたまま待ってみたりと、保持時間が長くなるにつれ、この重さが響いてきます。
確かにOK写真の比率は群を抜いてます。
AF-S、あるいはDMFかませば素人の私でも楽々こんな写真が撮れますから。
でも、重い。
正直しんどい。
*istDS2に52BB・Jupiter9・smc85mmF1.8達を付けてMFで撮る方がまだ耐えられます。
MF精度は自己鍛錬するしかありませんけど、
M42の名玉単焦点は軽い
というのは、こういったイベントでも意味のある事でした。
ちなみに、*istDS2は2日間、1セットのバッテリで余裕で持ちました。
今日帰る時点でもまだバッテリーゲージは満充電のままでした。
αの方は20枚程度しか撮ってないです。
LUMIXは2日間で140枚以上(スナップ+上のバイクの写真)撮り、特にバイクの写真では長い事フォーカス・アンフォーカスを繰り返したり設定を変えたりフラッシュを焚いたりしましたので、最後はバッテリが切れました。
最後までご覧頂き、ありがとうございましたm(_ _)m