2年前に生産終了した日産の高級車
『シーマ』がハイブリッドシステムを携えて復活しました(発売は5月21日から)。
『現行フーガをベースにシーマが復活』のニュースを最初に聞いた時、先代シーマ(F50)をベースとして『やっつけ仕事』のようにチャチャッと化粧直ししただけで何の威厳も感じなくなったプレジデントの二の舞になりはしないかと少々不安でした。
そしてクルマ雑誌に掲載された新型シーマの画像を見た時
『顔以外まんまフーガやないか』と、私の不安は見事に適中…(号泣)
とはいえ画像と実車では印象が変わるもの。そこで仕事帰りに日産ギャラリーへ足を運び新型シーマを実際に見てきました。
顔付きはフーガと異なるも、ホイールベースが伸ばされたこともあってフーガのロングバージョンという印象が拭えず。個人的にはフーガの引き締まったサイドビューが好きなこともあり、間延びしたようで若干の違和感が…。
リアに周ると、エンブレムを除けばナンバープレートの周囲にメッキベゼルを装着したフーガ!?
内装のデザインも当然フーガを踏襲しているものの、ホイールベースが延長された恩恵で後席足元のスペースは一層ゆったりしているのとヘッドレスト裏のディスプレイや後席用バニティミラー、読書灯が装備されているのはシーマたる所以かも?
ハイブリッドシステムなどのメカニズムもフーガからのキャリーオーバーなので特段真新しさはありません。
しかし敢えて
個人的な意見を言わせてもらいます。
シーマの名称復活に関して賛否両論あったようですが、一世を風靡し知名度があった車名を復活させることに関して私としては大いに結構だと思います。
その一方で前述したプレジデントといい今度のシーマといい、このクラスの高級車にベースとなるクルマを連想させてしまうなんて…どうなのかな?
かつて開発費が潤沢にあった頃と今では時代が違うので一概には比較出来ないでしょう。だけど、一つ上の魅力に価値を見出してお金を払いたくなるのが高級車じゃないのかと。
デザインやメカニズムが殆どフーガのままだったら、私ならフーガを選ぶでしょう。そんなお金はないので現実的な話は別としても400~500万円台のフーガと殆ど同じようなクルマに700万円以上も払うのはちょっと…。
日産曰く『シーマ復活を望む声があった』とのこと。とはいえ
『フーガによく似たシーマ』をユーザーが望んでいるのでしょうか?
シーマに対する日産の『やっつけ仕事』は正直ガッカリです。
Posted at 2012/04/26 04:04:08 | |
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