ダイハツからキャストという新型軽自動車が発売されました。
普段なら、何の興味も持たずにスルーする話題なのですが、写真を見て驚きました。
まんま、N ONEじゃん。
こちらがN ONEで
そしてこちらが新型キャスト
どう見てもそっくり。
屋根の色をボディと別色にする、とか、Aピラーをブラックアウトする、とか、そういう装飾的な部分もまんまそっくりなんですが、そのせいでもう、全体的なスタイリングがほとんど同じに見えてしまいます。
顔はミニ的だとも言われてはいますけど、そういう意味ではミラジーノの後釜というポジションでもあるのでしょうか。
しかし、ミラジーノはパロディです。ミラを隠しきれておらず、ミニっぽいとは思っても、ミニと見間違えることはありえませんでした。あるいは、キャストに比べれば一点突破の潔さすら感じられます。
しかしこれは、N ONEのボディにミニの顔を付けただけの車です。
グレードによっては地上高も高くないのにオフローダー風に偽ってハスラーに対抗しようとし、あるいは、アルトよりも200kg近く重いのにスポーティーを装ってアルトターボRSのような顔をしてみたりもしています。
そこにオリジナリティはありません。
しかも、シンプルさ、潔さが欠けているため、そもそものデザインの仕上がりでN ONEに大きく負けています。
私は全く好きではないのですが、ハスラーはかなりの人気を博しています。
そして、私は今のアルトが大好きです。
軽自動車という規制の中で、スズキは軽量化をするという道を選びました。それは、エンジンの排気量が660ccに定まっている軽自動車の改善策としては最善の選択肢です。そうして、アルトでは600kg台という驚異的な軽さを実現しました。
そんなスズキに対して、ダイハツは。
ウェイクという車を発売しました。ただでさえ規制のある枠の中で大型化し、誰も求めていないのに(実際、街で走っているのをほとんど見かけません)物理的に不安定な背の高いボディにしました。
そのうえ、ハスラーに対抗しようとしたのか知りませんが、なぜか樹脂パーツを付け、モンベルとコラボし、アウトドアの、山のイメージを付加しようとしました。
山に行くためには、当然山道を走らなければなりません。山道にはカーブがあり、登り坂があり、下り坂があります。重くて背が高くて不安定な車は、そんな場所とは本来無縁なはずです。
真面目な話、ウェイクのせいで私の中でモンベルの株が大幅に下落しました。
元々、私はダイハツに興味などありません。欠片もありません。
だから、ダイハツがどんな車を売ろうと、私にとってはどうでもいいことです。
ですが、いくらなんでも、車作りをする企業として、方向性が異常なのではないかと思えてなりません。
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Posted at
2015/09/09 19:40:20