昨日お伝えしたように、左サイドブレーキの片効きが発覚したカプチーノ。
ネットで調べて見たところ、ブレーキOHする際の修理費は約4諭吉だとか。
しかし夏休みを終えたばかりの私に、そんな銭は残ってないわけで・・・
そこでカプチーノのブレーキ構造を逆手に取った裏技的解決法を実践してみる事に。
カプチーノのリアブレーキは、軽自動車では珍しくディスクブレーキを採用しています。
おまけにパッドが減ってもローターとのストロークを確保するよう、パッドを押し出す自動調整機構付き。
カプチーノが発売された当時はバブル全盛期。
バブルなんて遠い昔となった現在では考えられない贅沢装備ですが、実を言うとこの自動調整機構が厄介者だったりします。
最初の画像はリアブレーキに付いているサイドワイヤー固定ステーなのですが、このステーの取り付け角度が実に中途半端。
通常サイドブレーキの調整は、サイドブレーキレバーに付いている調整ネジを締める事によって調整しますが、カプチーノの場合はワイヤーを締め続けると悪循環が発生します。
サイドブレーキワイヤーを締める
↓
自動調整機構がストローク不足になる
↓
ストローク不足で油圧が掛からない
↓
自動調整機構が働かず、パッドとローターの隙間が増える
↓
結果、サイドブレーキが片効きに・・・
これらはサイドワイヤー固定ステーの角度不足による物ですが、パッド交換した時などにサイドワイヤーを緩めずに使いつづけても起きる現象だったりします。
(ブレーキピストンが逝ってる場合もありますので、その辺は各自で判断願います)
長々と書きましたが、肝心の裏技のご紹介。
①サイドブレーキのワイヤー調整ネジを緩める
自動調整機構のストロークを確保するため、サイドワイヤーの調整ネジを緩めます。
作業終了後に再調整しますので、緩める程度は適当でOKです。
②エンジンを始動し、ブレーキを強く踏んだままサイドレバーを激しく上下
エンジンを始動しブレーキを踏む事により、フルードに圧力をかけます。
この状態でサイドブレーキを上下する事により、自動調整機構が働きパッドをローター側に押し出してくれます。
③サイドブレーキワイヤーを再調整して完了
①~②の方法を行うことにより自動調整機構が働き、サイドブレーキの片効きが解消されました。
本来ならブレーキOHをしてピストンやシール類を交換したほうがいいのですが、とりあえず車検が受けれるレベルに復活した模様。
ちなみに同じキャリパー使ってる旧ワークスなんかでも使える方法ですので、
「ジムカーナでサイドの効きが悪いなあ・・・」
「とりあえず車検だけやり過ごせないかな・・・」
「最近サイドが引きずってるような気が・・・」
そんな方にもお勧めです。
※今回の調整方法はサービスマニュアルにも載っていない方法です。
ピストンやシール類が問題の場合もありますので、この方法を試される場合は自己責任でお願い致します。
またエブ&スクには通用しない方法ですので、エブ&スク乗りの方は軽く聞き流してくださいませ。
Posted at 2007/08/31 12:59:49 | |
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