ウインカーレバー分解・グリスアップ(カチカチ音対策)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
2
ウインカーレバー(ディマースイッチ)の先っちょには、振り子のような突起があります。
方向指示器を出して右左折した後 ステアリングを中立方向へ戻した時に、この突起が 先ほどの黒い凸凹に引っ掛かって ウインカーレバーを自動で戻す仕組みになっています。
ですが、方向指示器を出しながら 出した方向にステアリングを切っていくと、ロックするまで回す間に カチッカチッカチッと2~3回 音が鳴ります。回し始めの正転時に ステアリング円筒とウインカーレバー双方の突起に負荷がかからないよう、レバーの突起が“空振り”するわけです。一方では動き 一方では空振る…クラッチ機構っていうのかな こういうの。名称は、ウインカーキャンセルスイッチ? ウインカーリターンスイッチ? わからん。。
リレーのカチカチ音ではなく、この突起が弾かれて出るカチカチ音。内部構造にもよりますが、多くの車種で 大なり小なりこの音が出るようです。走行距離の多いタクシー等で耳にする機会が多いかも。
構造上 音が出て当たり前ということはわかりましたが、以前より音が大きくなってきていて一寸安っぽさを感じていたので グリスアップを思い立ちました。
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黒い突起は、上下左右に首を振ります。スプリングの押さえで 過度な動きが抑制されます。
指で弾くと、パチンパチンと プラスチッキーな音が鳴ります。ここが カチカチ音の発生源かと思います。
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上の写真の部分へのグリス塗布だけで様子をみても良かったのですが、今後のため?に分解することにしました。
(手探りなので けっこうコワい)
半透明カバー(ツメあり)を外し、乳白色の板の2本のタッピングビスを外します。
細いビスなので、2番のプラスドライバー…頭にハマらずダメ→精密ドライバー…けっこうなトルクで締まってて 力が入らなくてダメ→太い柄の細ドライバーで緩めました。
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乳白色の板(外側の黒枠にツメあり)を外した状態です。小部品がバラけます&戻すのも容易です。
左端の小部品と 乳白色の板の裏側が接点になっています。
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反対の面は、黒い板(外枠にツメあり)を外します。(工程8の写真が 黒い板)
小さな球とスプリングがそれぞれ2つ配置されているので、紛失しないよう要注意です。気をつけて開けないと、押さえつけられていた球が解放されて スプリングに押し出されて勢いよく飛びます。実際飛び出たから そう書いてるんですけどねw
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一度バラすと、戻すのがかなりやっかいです。このタマタマ2つを押さえながら、レバー根元の楕円カバーを密着させつつ 黒い板を戻します。言うのは簡単なんですが… タマタマが飛び出さないよう奥にも入らないよう指テンションを保たないといけないし、板を戻そうにも 持っている手が邪魔しちゃうんです。タマタマを吹っ飛ばすこと数十回、そのたびにタマ探ししました(笑)
8
ふたをしていた黒い板の裏面がこれです。
プログレのコンビネーションスイッチ(GXS12と違い、基板ユニットを介してワイパーレバーと一体化している)のグリスアップで全バラした時は レバー動作自体の音対策だったのであらゆる箇所にグリグリ塗りたくりましたが、今回は写真の部分だけにとどめておきました。グリスについて調べたら、それ自体に導電性はなくとも 接点の金属が擦れグリスに混ざって伝ってウインカーが故障したという事例を見てしまったので…。無知なほうが思い切りよくできますな。(ちなみに 塗りたくりプログレのレバーは 幸い しっとり持続で かなりの長期間絶好調を保ちました)
使用したグリスは、プログレでの作業時に購入した KURE「グリースメイトペースト」(ウレアグリス?リチウムグリス?)です。元から塗られているのは やわらかめの白色ですが、これは ねっとりしていて茶褐色です。金属向けらしいので、ゴムやプラスチックには使わないほうがよいようですが…ゴムほどはダメージ受けないだろうから、まぁ大丈夫かな。。 (シリコングリスとかならゴム/プラOKだけど、滑らかになっちゃうから 粘度の点で効果が薄い気がする)
試走したところでは、カチカチ音が ほぼ消えました。数ヶ月もすればグリスがなじんでまた出てくるかもしれません、その場合は 定期的に塗っていこうと思います。
あとでディーラーメカニックのボスに聞いたら、塗りすぎると低温の時に固まって動きが渋くなることもあるので スプレーグリスとかのほうが良いとのことでした。あと何か言ってたな、マルチパーパスグリス? グリスって、種類多すぎてわかんない。。
奥までグリスアップするにはバラす必要がありますが、これだったら 外から見えている部分(3枚目の写真)にだけでも良さそうです。
※今回バラしたのは、レバー先端にハザードスイッチが付いた84140-30220ですが、純正の84140-30210も おそらく構造は同じだと思います。
2018.8.27 少し再発…突起部周辺グリス塗布
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