エアコンコンプレッサー不調に伴う交換

親父のキャリーですが、昨年エアコンを使用中にのエアコンベルトが切れてしまいました。親父の話ではコンプレッサーの軸が回らないと言っていたのですが、車検時に点検したところ、軸を少し触るとしっかり回転しました。

しかし、タイミングベルト交換時にコンプレッサーベルトを掛けてエアコンを使用しても、冷気は出てきませんでした。

しかも、エンジン始動後、回転に同期したこすれるような異音がしました。どうも、コンプレッサーから異音が出ているようでベルトを外すと音が出なくなります。

車検ついでに、旧アルトワークスから部品取りしていたエアコンコンプレッサーが取り付けできるのではないかと思い、取り外して比較してみました。

写真上は取り外したキャリーのもの下は部品取りアルトワークスのものです。大きさがアルトワークスのほうが大きいですが、取り付け部の形状は同じであるため、取り付けの際当たるところがなければ取り付けできそうでした。

キャリーのコンプレッサーを取り外した際、コンプレッサー内のエアコンオイルを抜いて量を確認しようとしたところ、ホース出入り口側を下にしても、全くエアコンオイルが出てきませんでした。

どうも、エアコンオイルが切れたことによる、潤滑不良により、内部の抵抗が増し、軸の回転不良を起こしていたものと考えられます。
個のコンプレッサーにオイルを入れてもおそらく、使用できないと思います。

取り換えをするために車両に一度狩り合わせで合わせてみたところ、ベルトプーリーの大きさがアルト用のほうが少し大きいのでベルトの長さが多少足りないかもしれませんが、取り付けできそうでした。

コンプレッサーを入れ替える前に点検したところ、何かのセンサーコードが切れていました。正常なキャリーのコンプレッサーのものと入れ替えることで対応しました。

写真で断線しているセンサーが確認できます。

今回、使用したエアコンオイルはアルトワークスのエアコン修理に使用したものの余りです。GRP-TOという、エアコンオイル用の添加剤も余りがありましたので、同時に添加します。

エアコンオイルの量は、アルトワークスのエアコン修理をした時と同じ量の約80㏄。添加剤を10％程度追加で入れています。

エアコンコンプレッサーを仮組後に、エアコンオイルを入れて、ホースを接続しました。

高圧と低圧ホース継ぎ手の形状が似ているため接続の際わからなくなっては困るので、取り外す際にマーキングをしています。

写真は取り付け後のもの。

エアコン内部を真空ポンプで真空状態にして、ポンプを止めてから、時間をおいて圧が上がらないか確認したのちに、エアコンガスを入れます。

今回、旧居の作業で準備していなかったため、ホース接続部のパッキンは交換しませんでしたが、とりあえず真空状態を保てているようなので、そのままエアコンガスを入れました。
ガスを1.5本程度入れたところで、よく冷えるようになりましたので、これで様子を見ることにしました。

数日後、親父に確認したところ、冷えすぎるくらいよく冷えると言っていましたので、これで修理は完了です。