散文 164

夏休み。


小学生だった私は すっかり有頂天だった。


夏を謳歌しようと やみくもだったのです。


夏の終わりがくることなんて 想いもよらない少年。






同時に 重大案件を もうひとつ忘れていました。





教室に放置してきた 「コンビニ弁当」








食べかけ………。






死にかけのマリモを観察していた折に ふと思い出されました。







あのパンドラの箱は 今どうなっているのやら……？








８月中旬の登校日に





事件はやはりおきました。











異臭騒ぎである…。









クラス全員がショウジョウバエの多さと



なにより強い臭気にざわめいている。






誰もが無意識に半歩引く………



その机は






私の机でありました。






私の信用も死にかけ…。









皆様が鼻炎になり鼻が効かなくなる事を祈るばかり





たのむから











「見ざる。言わざる。嗅がざる。」




であってほしかった……。










今の私であれば一連の不祥事を


自由研究の一環であると半ば強引に言い張るかもしれません。




コンビニ弁当は 防腐剤が多く含有しているというので






さしずめ


いつから腐るかの研究…









「腐った幕の内の方程式」



という研究名でしょうか？









未だに 走りの方程式すら解けていませんが



腐らずアンダーグラウンドで頑張らなくてはなりません。









「幕の外の臭い車だいたい友達」





チェケラッチョ！





リセッシュ効果なしです




















嗅がないでください。