今年も自分のマイブームは「マツ耐」でした。
「150分(2時間30分)という規定時間内にどれだけ多くサーキットを周回できるかを競うのがマツ耐のルール。決勝レースは満タンでスタートし、途中の給油は一切禁止且つPIT停止時間1分のレギュレーション。いかにレース仕様とは程遠い自分のクルマを使ってソロでどれだけやれる(戦略&ドライビング)か、改めて今年の活動についてまとめて見ました。
第1戦目 東北ラウンド(スポーツランドSUGO)
今年も昨年同様レース前にシミュレーターで開催コースを走行するトレーニングを行い、SUGOについては1~3月の期間・月1回のトレーニングを実施し、東北ラウンドの準備を行いました。
参加台数は昨年よりも6台も多い21台。予選はシミュレータートレーニングの効果か1分54秒台をマーク。予選順位は7位。昨年の反省を生かして予選10位より良い順位に付けた点は良かったです。
決勝の走行は燃費走行のギヤ段+エンジン回転縛り3,500rpmで1Lap/AVE2分2秒台&10分あたり燃料消費量4L以下を守るよう周回。遅いなりにもペースは変えず、走行終了時間まで走りきることに努力しました。
結果71周回21台中11位で完走。クラスの最多周回数・レコード獲得(今までのレコード・自分の記録ですが)できました。今振り返って見ると今年のマツ耐参戦の中でのベストレースでした。
第2戦目 茨城ラウンド(筑波2000)
このレースへの準備として、6~8月の期間・月1回シミュレータートレーニング、夏場のレースのため、暑さへの耐性とウエイトコントロール目的で週2回1時間強のジョギングを実施し、8月末のレースに備えました。
参加台数は昨年よりも8台多い30台。予選はタイヤを酷使しないよう走行し、1分13秒台が出た時点で即予選終了。予選順位は14位。参加台数の真ん中の順位を確保できた点は良かったです。
決勝はローリングスタートも混乱無く、2.5時間の耐久レーススタートとなります。
序盤は1分20~24秒/周とタイム上がらず我慢のドライブでとても辛い時間でした。
とにかくコーナー立ち上がりが加速しない状況のため、1コーナー+1ヘアピン&2ヘアピンの立ち上がりは4→3速にギヤを落とし、エンジン回転速度3,500→4,000rpmで加速に変更。
燃料が減り出してきた走行1時間ぐらいからやっと想定していたタイム(1分18秒前後)走行できるようになり、コース上で他のクルマを追い抜くことが出来るようになりました。
レース終盤、燃料計を見ると想定よりも良い状況でしたので、リフレッシュのためA/CスイッチON。車両も軽くなった感じだったので更にペースUP。1分16~18秒台でレース終了まで元気良く(燃費の怪しいクルマを次々と追い越し)走行しました。
2.5時間後のチェッカーフラックを無事に受け、109周回30台中15位で完走。クラス優勝(参加台数1台ですが)ポイントGetの結果となりました。
第3戦目 千葉ラウンド(袖ヶ浦フォレストレースウエイ)
このレースへの準備として、9、10月の期間・月1回シミュレータートレーニング、引き続きウエイトコントロール目的で週2回1時間強のジョギングを実施し、10月末のレースに備えました。
参加台数は28台。予選は燃料満タン状態で新しいタイヤ(FEDERAL595RS-RR)は確実にRE-71Rよりグリップ力は劣って(走行騒音はもっと劣ってます)おり、本来なら1分22~24秒で走行できるところを1分26秒242までしか上げることが出来ず。順位は28台中15位。参加台数の真ん中の順位を確保できた点は良かったです。
決勝は「10分/4L燃料消費」のペース配分を守る走行を心掛けました。
序盤、燃料満タン状態では1分35秒台と想定通りの走行タイムですが、周囲の車両の走行ペースは速い(車重の軽さが効いている)ので我慢の走行。走行開始40分ぐらいから燃料消費からクルマの動きも軽くなり、中盤の想定タイム1分30秒台にペースUP。走行開始から60Laps頃にやっと2時間30分100Lapsが達成できる計算上の走行想定タイム1分28秒台で周回できるようになりました。この頃から周囲の参加車両走行ペースも落ちて(燃費かスタートドライバーとセカンド以降のドライバーの技量差か)きて、こちらのクルマが追い抜きできるになりました。
2.5時間後のチェッカーフラックを無事に受け、無事95周回28台中14位で完走。クラス優勝(参加台数1台ですが)ポイントGetの結果となりました。
第4戦目 中国ラウンド(岡山国際サーキット)
他のレース準備と同様にコースの熟練度を高めるために11月シミュレータートレーニングを実施。
参加台数は過去最高の53台。予選は2分5秒767、53台中36位。昨年は2分1秒台で52台中17位。タイヤ以外は同じセットでこのタイム差、明らかに履いているタイヤの差。
前戦千葉ラウンドでも感じてましたが、RE-71RよりもFEDERAL595RS-RRはタイムアタックで1秒/kmは遅いですね。レース中の計画ラップも見直す必要(FEDERALは無理が利かないと見なして)がありそうでした。あとはFEDERALのレインコンディション(レース開始1時間半後には降雨の予報)での扱いがどの程度か。
決勝は他のレースと同様「10分/4L燃料消費」のペース配分を守る走行を心掛けました。
やっぱり想定タイム(2分10秒)に対し2秒程度遅い(他車と絡まない場合。絡むと確実に4~8秒は遅くなる)状況で、特に燃料満タン状況の序盤はひたすら我慢の走行。(多分最下位近い順位だったのでは?)
走行1時間後ホップスでの事故処理でSCが出た際は連続PIT IN(2回)し少しは順位は上がったはずですが、走行ペースは相変わらず悪い状況。走行1時間半後やっと雨が降ってきました。
やっぱりFEDERALのレインコンディションはRE-71Rよりもよろしくなく、無理できないと判断。
そこで雪道走行を想定したようなステアリング操舵(アウトインアウトを捨ててミドルインインで走行)、ブレーキ操作、アクセルコントロールを心掛けたところ、だんだん前のクルマに追いつき追い越すことが出来ました。上位チームのレベルには及びませんが2分31~34秒/周回のペースを刻むことができました。
終盤レッドマン手前の黄旗見逃し追い越し(てっきり前車がアウトに避けて進路を譲ってくれたと勘違い)でペナルティ。要らないドライブスルーペナルティをもらったのは反省すべき点ですが、コースアウトはせず無事2.5時間後のチェッカーフラックを無事に受け、無事60周回53台中/29位完走でした。
マツ耐の総合順位を定めるジャパンツアーシリーズは5戦中4戦が有効ポイントとなるため、最終戦の結果より、獲得ポイント200点によりジャパンツアーシリーズ総合4位と表彰対象となりました。そして先日、2017年1月13日「マツダモータースポーツ表彰パーティ」の案内が来ましたので表彰パーティに参加する予定です。(東京オートサロン・1月13日 業界&報道関係者招待日チケットも頂きましたのでAM11時30分のマツダ・プレスカンファレンスにも出向く予定です。)
この2016年”マツ耐”に参戦してわかったことは、
(1)5戦中4戦が有効ポイントのため、参加料が高額になる。
→シリーズ戦を追っていくと参加料は増していく。4戦参戦するとRE-71R6本分(225/45R18)の代金相当になります。自分の貯蓄を切り崩し、御小遣いも投入し、本当にいつも懐が寒い状況となります。
(2)参加台数の急増に対する対応について。
→ライセンスの規定が無いので普通運転免許を所有していれば参加できるのがマツ耐ですが、マツ耐HPにもある「JAF国内A以上のライセンス取得を推奨」の通り、レースルールはきちんと覚えるべきですし、周囲の走行状況を読み取るスキル(特に後続車の状況把握)は必要です。特に20台も越えるエントリー状況では参加ドライバーの力量のバラツキが顕著(ソロで走行していると周回遅れ車両の処理の仕方で上手いドライバーとそうで無いドライバーがはっきりわかります。)となり、大きなトラブルとなる要因が見え隠れして(特に千葉ラウンドと中国ラウンドは)いるようでした。
今年の参戦状況(詳細)は次の通り。
シリーズ戦参加3年目の挑戦(2016マツ耐参戦記・東北ラウンド)
シリーズ戦参加3年目で初の真夏の耐久(2016マツ耐参戦記・茨城ラウンド)
2年ぶりの袖ヶ浦、完走達成(2016マツ耐参戦記・千葉ラウンド)
6連続参加ラウンド完走達成!(マツ耐・中国ラウンド 後編)
マツ耐3年参戦しましたが、ドライバーに絶対的な速さが無くても、走行計画次第で順位を上げることが出来ます。ただ参加料は高いため、来年は参戦を厳選(お手伝いの声がかからない場合は2戦程度の参戦を計画)し、出来れば他チームのサポート(ドライバーでもヘルパーでも構いません。お手伝いのお声がかかれば即対応しますので)も経験したいです。
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クルマ | 日記
Posted at
2016/12/31 00:15:03