先週、ライフ点検時にいきつけのホンダの隣のトヨタDに停まっていました。
40系コロナのハードトップ、しかも初期のですね(テールランプが細長い)・・・。
このコロナのHT、日本車で初のハードトップなんですよね。
あと有名なのは、これをベースにツインカムを載せた「トヨタ1600GT」ですね。
そういえば、このコロナからトヨタ、あるいは日産などほかのメーカーも一時は2drHTに力を入れてましたね。
とくに70年代。
トヨタはコロナHTの成功の後、これの後継としてこのクルマを投入しました。
初代の「コロナ・マークⅡ」です。
これと同じ時期に当時の50系クラウンにも2drHTを投入。
見事、市場が開拓されました。
日産も負けじとマークⅡのライバルの初代ローレル、プリンス自動車と合併して最初のFMCを終えたスカイラインもHTを追加。
スカイラインはGT-Rの初代もセダンからベースをHTに変更、レースでも伝説をつくりました。
さらにクラウンのライバルのセドリック・グロリアも230系からHTを追加。
この230系はくじらクラウンの低迷もあり、唯一クラウンに勝ったセドリック・グロリアでした。
クラウンがくじらこと60/70系になる前、コロナもマークⅡを後継とすることなく、FMCしました。
これがこの80系「ブラボーコロナ」です。
トヨタは70年代に入り、コロナの下のカリーナ、果てはカローラ(30系)にもHT追加しました。
ブラボーコロナは短命で、次の「安全コロナ」になりました。
この安全コロナはカローラに次いで売れて、70年代のトヨタの稼ぎ頭になりました。
その頃には、ライバルのブルーバードUもHTを追加、その弟分の初代バイオレット、ケンメリスカイライン、マツダのルーチェ、三菱のギャランとギャランGTO・FTO、スバルの初代レオーネと他社もHT全盛時代でした。
何せ、軽乗用車にもHTがありました。
ホンダZ、フェローMAXなんてありました。
ブラボーコロナ・初代マークⅡ、安全コロナは当時のHT人気からミニカー化も当然でした。
さて、70年代もオイルショックや排気ガス規制で環境などが叫ばれ、HT車も230系セドリック・グロリアの途中から加わった4drHTが主力になってきました。
クラウンも80/90系からピラーレスの4drHTを最初からラインナップ、ライバルのセド・グロも330系では4drHTが主力になり、230系ローレルでも4drHTをラインナップ。
マークⅡはブタ目こと3代目・40/50系では4drHTはラインナップされませんでした。
コロナは130系にFMCしました。
一時の全盛からHT人気は落ち着いてきました。
そして、80年代になり、2drHTは4drHTにとってかわられてきました。
日産は2drHTはスカイラインぐらいで、トヨタもマークⅡ3兄弟がいよいよ4drHTに。
コロナは・・・まだ2drHTを通してきました。
FR最後・HT最後の140系です。
この代はツインカムターボやAE86レビン・トレノの4A-Gを積んだ1600GTというモデルもありました。
80年代半ば。
コロナはFRを捨てて、FFのみになりました。
セリカもFFとなり、姉妹車カリーナEDとともにコロナクーペが追加されました。
これが最後のコロナの2drHT・クーペの流れです。
1989年のFMCで4drHTの「コロナ・エクシブ」になり、1993年にFMCし、1990年代後半に消滅し、コロナも「コロナ・プレミオ」になり、2000年代になり「コロナ」という名は消えました・・・。
「初代コロナマークⅡ」CM
「ブラボーコロナ」CM
「コロナ・ツインカムターボ登場」CM
Posted at 2011/05/27 17:00:05 | |
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国産旧車 | 日記