レカロLX

中古で入手した、純正だと思われるレカロLX。諸先輩方の整備手帳の記事を参考にリフレッシュ。

出品者のコメントからも、あまり程度のよいものではなさそうでしたが、右のサイドサポート以外は表皮の痛みがなさそうだったので落札いたしました。落札金額は予想よりは少しお高くなってしまいました…

ちなみに、右側面を中心に、グラデーションのように日焼けしていました。これは染めQで補修。ブルーのアルティスタっぽい座面、背面は結構きれいだったので、洗濯もせずそのまま使用します。いずれ、助手席用と併せて張り替えてみようかと思います。

何の純正だか、お判りの方いますか？ちなみに、製造は20年前のようです。

オークションの画像では、表皮下でウレタンをガムテ補修でもしてあるのかと勝手に思っていましたが…

こんなでした。
これでは、掃除機で崩壊したウレタンを吸い込んだ後の写真ですが、赤いところはバックリと表面のウレタンが欠損していて、黒いところは亀裂、青の範囲で内部のウレタンが崩壊していました。

硬質の発泡ウレタンのように復元力がない素材は使いたくなかったので、軟質発泡ウレタンをオク！で調達。
フェイクスイーツを作られる方のつべやブログをみると、結構失敗するとかしないとか。
一応、練習してみたら、いい感じのスポンジケーキができあがり。
固さも弾力もほどほど。

フレームの、発泡ウレタンがついてはいけないところをラップでガード、（レカロの）ウレタンをフレームにセットしてから欠損部分に充填。
写真は硬化(？)後。
作業中は写真撮る余裕なし。
小学生の息子の手も借りました。
主剤50g分ほどを投下しました。

上の方の写真の、赤印のところを注入口だけ開けてラップで塞ぎ、２液を混合して攪拌したウレタンを注入したのですが、発泡中に色気を出して表面からあふれたウレタンをそぎ落とそうとしたら失敗しました。
発泡が始まってすぐの時点では、表面を触ってもすぐ復元するのですが、ある程度したら写真のようにぐちゃぐちゃに…

硬化するまで触ってはいけません！！！
故に、ついてはいけないところはきっちりマスキング。たぶん、ですが、シリコン系の素材には発泡ウレタンはひっつかないと思いますが、手についたりしたらなかなかとれません。

写真はありませんが、完全硬化後、はみ出た部分を裁断鋏で切り取り、荒れた表面をコーキングで整えました。
今後、ウレタン表面に着古したあったか下着を貼り込んだら、組み立てて車に装着します。

分解・組み立ては諸先輩方の記事とかぶるので、ここでは私なりの工夫を一つ。表皮外し用の加工工具。

イラストは、大きめのマイナスドライバーの先端だと思ってください。表皮をはがすときに、ワイヤーをフレームから外しますが、そのときにワイヤーを拾いやすいように加工しました。

黒い線がマイナスドライバーの外形、赤い印のところを削り落としました。赤の縦線部分が、元のドライバー先端に対して少し傾けています。バリ取りが甘く、少しフレームの塗装に傷を入れてしまいましたが、サクサクと表皮を剥くことができました！